2010年7月29日(木)
今作で一番進化したのは、このエディットモードではないかなと思います。はっきり言って別物です。前作では「こうしたい」とイメージしたことができずに、試行錯誤しながら細かいテクニックを使ってごまかしごまかしで作っていた部分がありましたが、今回はそういったさまざまな「こうしたい」が実現できるようになっています。改善点が大量にありすぎるので、以下に列挙してみます。
・PVの画面を見ながら各設定ができるようにどうですかこの充実っぷりは! あきらめていた表現が、かなりできるようになっていると思います!
▲エディットモードは、“使いやすくなった”とか、そういうレベルの改善ではありません。スタッフに「ね、これがしたかったんでしょ?」と、心を見透かされているかのような感じがしました。 |
注目点はいくつかありますが、モーションの途中再生はかなり大きいでしょう。これによって、好きな動きだけを切り出して使うことができます。モーションは、ブレイクダンスのような男らしいダンスモーションや、応援団、袈裟斬りといったネタモーションなどが追加されているので、これらを駆使すればいろいろとおもしろいPVが作れそうな気がします。一見すると「どうやって使うのコレ……」といったモーションが大量に追加された感じですが、そこで途中再生が光りそうです。
また、エディットモードの仕様として、モーションとモーションが切り替わる際、パッと瞬間移動するように切り替わるため、前作ではその部分をカメラアングルなどでうまくごまかさなくてはいけませんでした。『2nd』では、そのつなぎ目をなめらかにする“モーション補間”機能が追加されています。これも活用したい機能です。
目線の設定も待望の機能ですね。特にカメラ目線の設定は、音楽番組に出演しているようなPVを作る時に重宝しそうだなと思いました。これらに加え、モーション面の充実や、キャラクターを2人同時に表示させられるようになったことから、寸劇みたいなPVも作れそうです。
今回のエディットモードは、前作より直感的に使えるようになっているので、敬遠していた人もとりあえず触ってみるといいかもしれません。適当にモーションを設定して、プリセットカメラからアングルに動きがあるものを選ぶだけで、かなりそれっぽく見えますよ!
ただ、それでも敷居が高いのは確か。見本のエディットデータみたいなものが最初からいくつか用意されていてもよかったかもしれないですね。
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