2010年9月15日(水)
大会では、1つの試合が2本先取で行われるわよね。『MTG』でよく使われる言い回しをすると1マッチが2ゲーム先取で行われるってことなんだけど、これは大丈夫? | ||
うん。お互いに1ゲームずつ勝ったら、3ゲーム目でマッチの勝者が決まるってことだよね? | ||
そうそう。で、実はデッキのカードはゲームとゲームの間に入れ替えてもいいのよ。 | ||
ええっ!? 相手のデッキを見てから、こっちのデッキの内容を変えていいってこと? | ||
その通り。そして、そのために用意するのがサイドボードなのよ。 | ||
つまり、控えとか交代要員ってこと? | ||
まぁそんな感じね。サイドボードによく使われるカードを見てみると、サイドボードがどんなものなのかはわかりやすいと思うわ。 |
えーと、何だろう。特定の相手には有効なカードって感じなのかな。 | ||
それほど汎用性は高くないけれど、ある色やデッキタイプに対して強烈に効くカードということね。 | ||
なるほど~。確かに《天界の粛正》は相手が限定されているぶん、同じマナ・コストの《未達への旅》よりも効果が強力だね! | ||
ええ。《死の印》も《破滅の刃》よりマナ・コストが少ないわ。でも、どちらも相手を限定する、と。コレはつまりどういうことだと思う? | ||
いろんなデッキに対応できるようにするための予備のカードたちがサイドボードってことだね! | ||
そういうことよ。ちなみにサイドボードには、以下のようなルールが設定されているわ。 |
・サイドボードを用意する場合、枚数は0枚か、15枚ぴったりにする
・ゲームとゲームの間にメインデッキとサイドボードのカードを、何枚でも入れ替えてよい
・メインデッキとの入れ替えは1:1でおこなう。サイドボードから3枚、メインデッキにカードを入れる場合、必ずメインデッキから3枚のカードをサイドボードに移す
・マッチが終了したら、入れ替えたカードをすべて元に戻す
・同名カードの制限はサイドボードも含まれる。同名のカードはメインデッキ、サイドボード合わせて4枚までとなる
へぇ~、あくまでサイドボードは入れ替えなんだね。デッキにそのまま足しちゃいけないんだ。 | ||
そうよ。サッカーの試合だって、控えの選手を入れる時には11人になるようにするでしょ? それと同じよ。 | ||
なるほど。それとマッチが終わったらちゃんと最初の状態に戻さなきゃいけないんだね。 | ||
ええ。これを忘れて、サイドボードと入れ替えたまま次のマッチに移ってしまうとペナルティもあるから、気を付けてね。ちゃんと、マッチが終わったら元に戻す、忘れないで。 | ||
うん、気を付けるよ。でも、そうかぁサイドボードまで含めてデッキ構築するとなると、難しそうだねぇ。 | ||
そうねぇ。たとえば《審判の日》は、メインデッキに4枚入れておくと、クリーチャーを使わないデッキと対戦する時に無駄カードになっちゃうから、メインデッキに3枚、サイドボードに1枚みたいな選択もできるわ。サイドボードまで考えると、またデッキ構築の深みが一歩増すわよ~。 |
今回はフォーマットやサイドボードなど、大会に参加するにあたって持っておきたい知識についてお話ししました。 | ||
フォーマットはよく見ないとダメだってよくわかったよ。使っていいカードと使っちゃダメなカードがあるんだから。 | ||
そうね。特に新しいカードセットの発売前後は、フォーマットをちゃんとチェックしないといけないわね。 | ||
あとはサイドボードかぁ。15枚って少ないよねぇ。あれも入れたい、これも入れたいって思っちゃう。 | ||
そこのやりくりも含めてデッキ構築になるわけ。だからまぁ、がんばってちょうだい。 | ||
うん、わかったよ。 | ||
それじゃあ、今回はここまで。皆さん、また次回お会いしましょう。さようなら~! | ||
またね~!! |
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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]