2010年12月16日(木)
バンダイナムコゲームスから、2011年1月20日に発売されるPSP用ソフト『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~(以下、ヴィーナス&ブレイブス)』。特集第3回となる今回は、およそ7年前にPS2用ソフトとして発売された本作をプレイして以来、その魅力に取り付かれた編集者4人による座談会の前編をお届けする。
【座談会参加メンバー紹介】
KYS
『電撃ARCADEカードゲーム』の編集。本作の原点『7(セブン)~モールモースの騎兵隊~』からのファンで、本作では特に戦闘システムが好き。
やままや
電撃オンラインの乙女部名誉顧問。乙女部所属だが、コアなS・RPGが大の好物。しかし、クロニクルモードでは10年持たないらしい。
押野
“電撃ハードゲーマー”でブログを書いている営業マン。ローテーションバトルは好きだが、計算はあまりせずにゴリ押しでプレイする。
ごえモン
電撃オンラインのギャルゲー番長。実はS・RPG好き。20年来の中二病を患っているため、本作の“100年間戦う”という設定がとにかく好き。
ごえモン(以下、ごえ):さて、今回は『ヴィーナス&ブレイブス』特集企画の第3弾として、本作のファンを集めて座談会を行ってみることにしました。とりあえず、皆さんには本作との出会いから聞いてみましょうか。
KYS:『ヴィーナス&ブレイブス』との出会いか。そりゃ、『7(セブン)~モールモースの騎兵隊~(以下、7)』が好きだったから、その流れで……っていう感じかな。
押野:上に同じで、私も『7』をプレイしたからですね。
やままや(以下、やま):上に同じです。
ごえ:やっぱり皆さん『7』からなんですね。
KYS:たぶんある一定以上の年齢の人は、みんな『7』をプレイしておもしろかったから、続けて『ヴィーナス&ブレイブス』を……っていうのがきっかけだと思う。
やま:確か、『7』って当時のPS2のRPGとしてはかなり初期の作品ですよね?
KYS:PS2の発売が2000年3月で、『7』が2000年12月だから超初期だね。
押野:その当時のRPGって、確か数えるほどしかなかったと思います。だから、RPG好きが『7』に注目して、そこでファンになり、その流れで『ヴィーナス&ブレイブス』をプレイした人が多いんじゃないですかね?
ごえ:なるほどー。僕も当時はCMで『7』を知って、すごい気になっていたんです。でも、その当時僕は高校生で、PS2なんて高価な代物は持っていませんでした(笑)。実はPS2を買ったのって、『7』が発売されてから1年後くらいなんです。
KYS:確かに高校生でPS2本体を買って、メモリーカードを買って、ソフトを買って……だと結構キツイよな。
ごえ:そんなわけで、僕は『7』より先に『ヴィーナス&ブレイブス』をプレイして、その後に『7』を買ったクチです。
押野:へぇ~、あの時買えなかった『7』の苦い思いを、『ヴィーナス&ブレイブス』で晴らすって感じですか?
ごえ:いや、違います(笑)。PS2を買った時には『7』のことをすっかり忘れてしまっていて……。
KYS:おいおい。
ごえ:なので『ヴィーナス&ブレイブス』を知ったきっかけは、2002年11月に発売された『テイルズ オブ デスティニー2』のディスク2ですね。
やま:ああ、ディスク2にプロモーションムービーが入っていたんですよね。それを見て気に入った人は結構多かったみたいですよ。
ごえ:あのPVが本当によくできていて、“100年間戦い続ける”や“主人公が不老不死”というキーワード、あとは年代で登場人物たちが切り替わるっていうのがものすごく気になりました。PVだけで、なんだか涙が出てしまうほどでしたもん。今にして思えば、典型的な中二病ですよね(笑)。
やま:その気持ちはすごいよくわかります。
押野:『ヴィーナス&ブレイブス』は、“不老不死の主人公が100年間戦い続ける”設定が大前提にあるから、ストーリーの比重が大きい印象ですね。『7』ではほとんどストーリーがなかったじゃないですか。……いや、あるっちゃあるんですが。
KYS:ストーリーがないというか、『7』ではストーリーモードが壮大なチュートリアルだったんだよな。「本編をクリアしてからが、本当の『7』だッ!!」みたいな(笑)。
やま:ストーリーが終わると、“アルメセラ年代記”っていう1,000年間戦うモードがプレイできるようになるんですよね。
KYS:そうそう。“アルメセラ年代記”はやり込んだ。でも、いつも500年くらいから先に進めなくなるんだよなー。
ごえ:500年って結構すごい部類に入ると思いますよ。僕は100年持たなかったですから。
押野:上に同じ。
やま:上に同じです。
KYS:おまえら! 1,000年間戦えない俺も含めて、結構ヌルゲーマーが集まったみたいだな、この座談会。こんなんじゃファンに怒られるぞ。まあそれは置いといて、『7』といえば、昔『電撃PlayStation D』っていう雑誌があって、その付属CD-ROMに“敵に与えるダメージが1,000を超えるセーブデータ”が入っていたんだよ。
やま&押野&ごえ:へー。
KYS:そのデータで、どういう配置をすれば一撃で1,000ダメージを与えられるのか? っていう、ちょっとしたクイズっぽい企画があった。
押野:1,000ダメージを超えるってすごいですね!
KYS:超えるんだけど、サムライが邪魔をするっていうね。
ごえ:やっぱり、いつの時代もサムライはダメージ調整を邪魔するんですね(笑)。
▲素早さや攻撃力が高いサムライは使いやすいが、エクストラアタックを出す確率が高い。とどめを指すキャラクターを計算するローテーションバトルでは、若干わずらわしく感じることもあります。 |
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