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2011年2月21日(月)

腕で戦うか? 頭で戦うか? 新たな切り口の『アーマード・コア V』その魅力とは

文:電撃オンライン

■戦略SLGのような領地争いを繰り広げるチームの戦い

――チームの領地獲得について、もう少し詳しく教えてください。

 まず領地にはランクがあるんですね。当然ランクの高い領地は数が少なくて、下になるほど数は増えていきます。ゲームを始めた時のトップ画面で見られるワールドマップには、エンブレムがいくつか表示されています。このエンブレムは、その地域で一番ランクの高い領地を所有しているチームのものです。

 一番小さな縮尺で表示されるのは、現実に置き換えると新宿のような高ランクの領地だけですが、実際の地図と同じで縮尺を大きくすると、細かい地域も表示されるようになります。ランクが下の方になって無名な領地になると、そこを所有するチームのエンブレム表示もなくなります。

『アーマード・コア V』 『アーマード・コア V』
▲世界地図の縮尺が小さな状態。天気予報の地図のように、主要都市しか表示されておらず、この画面でエンブレムが表示されるのはかなり上位チームであることを示している。▲縮尺を大きくすると、「それどこ?」と言いたくなるような領地まで表示される。無数に領地はあるが価値は低く、領地を所有するチームのエンブレムも表示されない。

 一定のランク以上の領地を持っているとエンブレムが表示されるようになるので、ワールドマップはチームランキングに似た機能も持っていると言えます。また、最初は領地のない状態からスタートするので、領地を持っていないチームも当然存在することになります。

 まずはランクの低い領地でいいので、領地を持つことが目標になります。1つのチームが複数の領地を持つこともできるので、システム的にはすべての土地を持つこともできますが、絶対にムリですね(笑)。領地を持ったら、今度はその領地を守るために戦っていくことになるという流れです。

――すごいですね! 『ACV』には、戦略SLGのような要素も入っているということでしょうか。チームで目標に向かっていくというのは、部活動を想像してしまいます。

『アーマード・コア V』

 はい、部活です。会社なり学校なりが終わったら必ずログインしてもらって、来なかった人は次の日に説教、みたいな(笑)。朝練に遅刻してくる部員に言うみたいに、「お前なんで時間通りに来ないんだよ!」って。まあ実際そこまでやってくれるチームは、なかなかないだろうとも思うので、もっと気楽な、知っている人だけの溜まり場みたいなものだと考えてもらうのが、ちょうどいいかもしれませんね。知り合い同士でよく行くお店みたいな感じで、ふらっと行くと誰かいるみたいなものになればいいと思ってます。

――ただ、チームで遊ぶというのは、今までにない要素でもあるので、最初は戸惑ってしまうこともあると思うのですが。

 とりあえず1人でチームを作ることもできて、1人でプレイを進めることもできます。先ほども言いましたが、1人でできるレベルの内容だけでも、相応なボリュームにはなっているので。それから今回は、やれることが多いので、「何をしていいのかわからない」という人も確かに増えると思いますから、チームの状態にあわせて、とりあえずの目標になるようなものが、逐次提示されるような仕組みも入れてあります。サブクエストみたいなものですね。

 チームで集まってプレイする時も、「何をしようか?」ということはあると思うので、そういう場合も、ひとまず提示される目標を達成していくことを目指していけば、パーツが手に入っていったり、徐々にチームが強くなったりしているという仕組みにしています。必ずやらなくてはいけない、というようなものではないので、自分たちで好きなようにやりたいというスタイルでも、もちろん問題ありません。

――チームを結成したり、チームに所属したりするのにはどうしたらいいですか?

『アーマード・コア V』

 大前提として、(チームメンバー以外の人と協力して遊ぶことが基本的にはないので)ゲーム内でチームメンバーを増やすというのは正直難しいと思っています。だから、知り合い同士でチームを作ってもらうのが基本になるはずです。とはいえ、自分の周りに『AC』をプレイしている人はいない、という方はいらっしゃると思います。

 その場合は、ウチで運営している“アーマード・コア オフィシャルパートナーシップ”というサイトを利用していただければなと思っています。今後、サイトの機能をどんどん強化していくので、それを活用したチーム探しやチームメンバー探しもできるようにします。ですので、ゲームの発売日にはチームができている、というのが理想ではありますね。

――ゲームの発売後に始める人もたくさんいると思うのですが、その場合はどうやってチームに参加すればいいのでしょうか?

 押し付けにならないようにしつつ、接点が持てるような仕組みはいくつか考えてはいます。ただ、それでもけっこう難しい課題だとは思っています。1つの方法として、“アーマード・コア オフィシャルパートナーシップ”を利用して、チームを探していただければと思います。それと運営として、プレイヤー同士がチームを越えて1つの目標に向かっていけるようなイベントのようなものを仕掛けることも検討中です。そういったイベントをきっかけにしてもらえればとも思いますし、そもそも企画を仕掛けないとゲームが続かないだろうという思いもあります。

 それでもやはり、ゲームの中だけですべてを解決するのは難しいと思っているので、外部の仕組みも強化していきたいですし、それらもすべて含めて『ACV』なのかなと思っています。

→戦うだけが能じゃない! 頭を使ってチームに貢献可能な『ACV』(3ページ目へ)

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