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2011年8月19日(金)

【Spot the 電撃文庫】読めばやせる(!?)新作を発表した風見周先生インタビュー

文:電撃オンライン

 電撃文庫の作家陣によるメールインタビューをお届けしていく“Spot the 電撃文庫”。第2回となる今回は、『嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた』の作者・風見周先生のインタビューをお届けしていく。

『嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた』
▲konomi先生が描く本作の表紙イラスト。

 インタビューの前に、本作の内容を紹介していこう。主人公は、さびれた地元商店街を救うため、フードファイトに挑む日々を送る少年・大村秋馬(おおむら しゅうま)。そんな彼のもとに、幼いころ「お嫁さんになる!」という約束を交わした少女・朝凪来海(あさなぎ くるみ)が帰ってくる。

 しかし、夢いっぱいの彼女が目にしたのは、フードファイトによってすっかり太ってしまった秋馬だった! どうにか秋馬を自分の理想に近づけようとする来海だが、動画サイト中毒の美少女やダイエット知識が豊富な謎のクラス委員長、才色兼備でぽっちゃり好きのお嬢様まで絡んできて……。という本作がどういう経緯で生まれたのか?

■ 作品誕生の裏には身を削るような努力が!? ■

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 風見のリサーチによれば、作家さんはおよそ2種類のタイプに分類されます。

・デビュー後にやせる人。
・デビュー後に太る人。

 作家として活動していても体型がまったく変わらなかったという方は大変珍しいです。特に太ってしまう作家さんがとっても多いように感じます(風見調べ)。執筆活動というのは想像以上に重労働で、ストレスが溜まるんですね。ストレス解消のためについつい食べ過ぎちゃうのです。生活も不規則になり、運動不足にもなります。太りやすい環境が整っているんですよ。

 で、風見もデビュー後にとんでもなく太ってしまいました。最も太っていたころの体型はというと、身長173センチで、体重が95キロ! 体脂肪率も40%近く、ぷよんぷよんでした。ハッキリ言って、デブですね。体型なんてまったく気にしていなかった私ですが、95キロという数字を見て我に返りました。

 これ、ヤバいんじゃね……? すぐに100キロの大台に乗っちゃうんじゃね……? 100キロと言えば、0.1トンですよ。取り返しがつかない重さのように感じます。

 一念発起した私は、ダイエットに取り組むことにしました。けん命な努力の甲斐あって、1年後には65キロまで体重を落とすことに成功したんです! 30キロも減らすなんてすごい!!(自画自賛)

 現在はちょっぴり太りまして70キロぐらいになってしまいましたが、ほぼ標準的な体型を維持することができています。私の経験した過酷なダイエット生活を、いつかは作品にしたい。できることなら、太めな体型で悩む読者さんたちにもスリムになってほしい! そんな風見の願いがようやく形になったのが――『嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた』、なのです。業界初(?)の本当にやせるダイエットラブコメでございます!

――作品の特徴・ウリはどこですか?

 実際に使えるダイエット知識が満載で、なおかつキュートな女の子がてんこ盛り! 癒し系でカワイらしいお話を目指してみました。体型が気になる方だけでなく、年下の幼なじみにローキックを入れられたいという特殊な願望のお持ちの方や、無口なクラス委員長とちょっぴりえっちな展開になりたいという方、そして肌色成分多めなイラストを楽しみたいという方まで、幅広いニーズにお応えする実用性の高い作品を目指しました。実用?

 幼なじみを愛する人たち、通称“なじみスキー”な方々にも楽しんでいただけたらと思っています。

――本作を書く上で悩んだところは?

 ダイエットにかこつけて、ヒロインたちといかにイチャイチャするか!? どうやったら“らっきーすけべ”な展開に持ち込めるか!? それ以外には考えていません!(キッパリ)

――執筆にかかった期間は?

 3カ月くらいです。

――特にお気に入りのシーンは?

 ちょっぴりえっちなシーンは、どの場面もお気に入りです。多すぎて書ききれません!(えー)

――主人公やヒロインについて聞かせてください。

 主人公の大村秋馬くんは、デブで大食いです。食べるのが大好きなので、ダイエット中なのについついつまみ食いしてしまいます。そんなダメな行動をとっても、なんだか憎めないホンワカ系な男の子です。正直、太っていたころの私に似ています(笑)。

 秋馬くんよりも2つ年下の幼なじみ、朝凪来海ちゃんには、いろんな意味で振り回されてばかりです。「太った男は生理的に無理! だから、秋馬をいつも「このブタ野郎!」とかののしっちゃう! でも、本当は幼なじみのことが好きで好きでたまらない! カッコイイころの幼なじみに戻ってくれたら、どんなことでもしちゃうのにー!」――ってな感じの複雑なヲトメ心に、作者ともども揺れ動いております。太ってたっていいじゃないか!

 個人的にお気に入りなのは、ライバルキャラの聖護院琴音さんです。太った男性が好きな――いわゆる“デブ専”のお嬢さま! 愛する秋馬くんのオナカを守るために、ダイエットを邪魔しちゃいます。ああ、こんな女の子と出会っていたなら、風見の人生も変わっていただろうに……(遠い目で)。

 →風見先生のこだわりや、今後の展開についても聞いてみた!(2ページ目へ)

(C)2011 ASCII MEDIA WORKS
表紙イラスト/ konomi

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データ

▼『嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2011年8月10日
■定価:641円(税込)
 
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