カジュアル層からコア層までを満足させるハード・PS Vita！ 発売に向けて具体的な指針がプレスカンファレンスで続々と明らかに

文：電撃オンライン

　SCEが本日9月14日に開催した“SCEJプレスカンファレンス”。その模様をお届けする。

　カンファレンスで、PS Vitaの発売日と3Gのサポートをドコモが行うことが発表されたのは、先ほどの速報の通り。他にも、今年のPSフォーマットについて振り返ったり、タイトルラインナップが明らかになったりと、PS Vitaに関するさまざまな情報が明らかになった。

　ステージに姿を見せたのは、SCEJの河野弘プレジデント。河野氏は、PS Vitaに対して、1月の“PlayStation Meeting 2011”から、情報を順次アップデートしてきたと今年を振り返った。

　PS3、PSPともに、販売台数は去年の東京ゲームショウ2010以降、好調。PS3は今年6月までに世界で5,180万台がリリースされ、家庭用ハードのシェアにおいて大幅に数字を伸ばしたという。これは、魅力的なソフトに加えて、地上デジタルレコーダー『torne（トルネ）』やポインティングデバイスであるPlayStation Move モーションコントローラが要因であると述べた。

　先日発売されたPS3『テイルズ オブ エクシリア』が好調な上、さらに年末商戦に向けて大型タイトルが発売されるPS3。ここで河野氏の口から、『スプラッシュ・ブルー』と『スカーレッド・レッド』というPS3の新色が投入されることが明らかになった。

　PSPは全世界累計で7,140万台を販売。特に日本のシェアでは、この半年でハード、ソフトともにもっとも売れているハードだ。「7年前に出たハードとは思えないほど、元気です」と河野氏は笑顔で話していた。若年層や女性にもユーザーの裾野が広がってきたPSP。こちらのハードについても、新色として『レッド/ブラック』を発売することが発表された。

　サイバー攻撃を受けて、PlayStation Networkがサービスを停止した4月の出来事についても触れた。河野氏によると、セキュリティに対して全社員で再認識をし、復旧に当たった結果、今では停止前の活気を取り戻したという。カンファレンスでは、サービス停止に対しての謝罪と、ユーザーへの謝礼を述べていた。

　この1年を総括した河野氏は、「PSファミリーは順調に推移してきた。しかし、これからが大事」と宣言。それを担うのがPS Vitaだ。

　現在、ゲーム市場はスマートフォンやSNSから広がったユーザーによって、カジュアルなゲームが増えている。それらのゲームをコアなゲームが引っ張るという状況だが、「コア層からカジュアル層までを満たすのが、PS Vita」と河野氏は熱弁した。

　ここで河野氏は、PS Vitaの発売日を明らかにした。誰もが気になる発売日は、12月17日に決定。同氏は「1人でも多くの人に購入してもらうべく、1台でも多く準備している」と語っていた。

　イベントでは、代表取締役社長兼グループCEOのアンドリュー・ハウス氏があいさつするシーンも見られた。SCEEの社長だったアンドリュー・ハウス氏は、9月1日より国内で業務にあたっている。実はアンドリュー氏は、1995年にSCEに入社して以来、アメリカ、ヨーロッパでも働いてきた。15年ぶりに日本に戻ってきた同氏は「ワクワクしています。PS Vita発売という大事な時期に戻ってきて、身がしまる思いです」とコメント。魅力あるソフトを出していきたいと今後の指針を語り、壇上を後にした。

次のページでは“3Gモデルの概要”を掲載！

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