2011年11月9日(水)

【日本ファルコム30周年記念企画 Vol.6:記念本制作秘話(3)】懐かしのイラストが満載の“イラストギャラリー”&“広告ギャラリー”

文:電撃オンライン

日本ファルコムの30周年を記念する特別企画の第6回。今回は『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』(11月8日発売)の制作スタッフが、イラストや広告が満載のギャラリーコーナーについて紹介します!

▲今回はイラストや広告をたっぷり堪能できるギャラリーコーナーについて紹介していきます!

■座談会参加メンバー

そみん
 ほぼ全コーナーに携わった、記念本の主要制作メンバー。最も懐かしい広告は、記念本のP.226に掲載されているMSX2版『英雄伝説』の広告。35歳男性。

編集Y
 記念本の制作にはかかわっていないが、オールドファン代表として座談会に参加。最も懐かしい広告は、記念本のP.218に掲載されている『イース』の広告。43歳男性。

おぬ
 主に『イース』シリーズの記事を担当した記念本の制作メンバー。最も懐かしい広告は、記念本のP.240に掲載されている『風の伝説ザナドゥ』の広告。30歳男性。


■メインイラストだけでなく、おまけの設定画なども掲載!

そみん 今回はイラストや広告を掲載しているギャラリーコーナーの見どころや苦労話について話をしていこうと思います。

おぬ イラストギャラリーが約210ページ、広告ギャラリーが約50ページと、2つのギャラリーコーナーをあわせて260ページぐらいあるんですよね。

そみん 網羅をしているわけではありませんが、パッケージなどに使われたメインイラストを中心に、できるだけたくさんのイラストや広告を詰め込んだつもりです。

編集Y マニュアルの挿絵も載せているんだな。『イースI』のマニュアルに載っていたアドルとスラフの挿絵とか、なんとも懐かしいな。

おぬ スラフはマニュアルだけに登場するキャラクターだったんですけど、『イースエターナル』としてリメイクされた際に、ゲーム中にも登場するようになったんですよね。

編集Y 『イース』シリーズはそもそも、アドルが残した冒険日誌をゲームにしたという設定だからな。20年以上前の『イースI』のマニュアルに“セルセタの樹海”、“砂の都ケフィン”、“アルタゴの五大竜”といった冒険名が載っていて、古くからのファンは、それがいつゲーム化されるのか心待ちにしていたもんだ。ちなみに“セルセタの樹海”は『イースIV』、“砂の都ケフィン”は『イースV』でゲーム化された。“アルタゴの五大竜”に至っては、2009年に発売された『イース7』でゲーム化されたわけで、発表から20年以上経過して陽の目を見る冒険というのも、そうそうないと思うな(笑)。

そみん 古参のファンにとって“アルタゴの五大竜”は、いつゲームになるか待ち構えていたところがありますからね(笑)。『イース』は作品ごとにイラストレーターが異なる場合が多いので、いろいろなイラストが楽しめてうれしいです。

おぬ 個人的には、記念本のP.080に掲載されている『イースV』のイラストがお気に入りです。女性キャラクターが勢ぞろいで、華やかな感じがしますし。

そみん 僕は『イースIII』が好きですね。ちょうどリアルタイムで遊び始めたころの作品ですから。

編集Y 『イース』シリーズのイラストだけでも30ページ以上あるんだな。その次は『英雄伝説』シリーズだから……これまた大ボリュームになっていそうだ。

そみん 『英雄伝説』シリーズも作品数が多いですからね。『軌跡』シリーズについては、おまけとしてSDキャラクターも掲載しています。

おぬ キャラクターの初期デザイン案も載っているんですね。個人的には『海の檻歌』の初期デザイン案を見られるのがうれしいです!

編集Y (記念本のP.109を見ながら)どれどれ……。ガングロのウーナとか、ここでしか見られなさそうだな(笑)。

▲おまけとして『海の檻歌』などの設定画も掲載。最終デザインとは大きく異なるキャラクターも!

そみん 最終的なデザインに至る前に参考用として彩色されたものも掲載しています。設定画はあくまでおまけなので、そんなにたくさん掲載していませんが、『風の伝説ザナドゥ』のキャラクターデザイン案も掲載しています。

編集Y 他にはどんなおまけコーナーがあるんだ?

そみん あとは一部の作品のオープニングムービーぐらいですね。あ、ちょっとユニークなものとして、金髪のエステルや褐色の肌のドーラが見られるコーナーがあります。

編集Y なんだ、そりゃ(笑)。

そみん 『ヴァンテージマスター』シリーズにゲストとして登場するキャラクターなんですけど、同じキャラクターで対戦した際に区別がつくように、色違いのキャラクターが存在するんです。

おぬ (記念本のP.189を見ながら)キャラクターによっては、かなり色が違いますね(笑)。

編集Y そうか、『ヴァンテージマスター』だったか。かなり好きな作品なのに失念していた。不覚だな……。お、マニュアルに掲載されていた『ロマンシア』のコミックとか『ぽっぷるメイル』の絵日記とかも掲載しているんだな。……個人的には『ダイナソア』のマニュアルに掲載されていたプロローグノベルも掲載してほしかったなあ。

そみん 悩んだんですけど、載せきれなくてゴメンなさい。『ダイナソアリザレクション』の公式サイトで全キャラクター分を読めるので、気になるようならそちらで。

おぬ 日本ファルコムって、マニュアルに本格的なプロローグノベルを掲載することが多い気がします。『イースVI』のプロローグもかなりのボリュームがありましたし。どうせなら、マニュアルだけじゃなくてゲームにも収録してくれるといいのにと思うことがあります(笑)。

編集Y 『ブランディッシュ』シリーズのプロローグノベルも気合いが入っていたんだよなあ。ああ、末弥純さんや結城信輝さんのメインイラストは、今見てもあいかわらずかっこいい。おっと、『ソーサリアン』シリーズは全シナリオのイラストが載っているわけじゃないんだな。ちょっと残念。

そみん あまりにシナリオ数が多いことなどもあって、ピックアップしている感じです。その他の作品についても、販促用に使われたサブ的なイラストについては抜粋して掲載しています。

▲髪の色が違うと印象が変わるもの。金髪のエステルや褐色のドーラは、なかなか貴重なイラストかも。

近藤社長でさえ見たことがない貴重な広告も掲載!?→(2ページ目へ)

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データ

▼『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』
■発売:アスキー・メディアワークス
■発売日:2011年11月8日
■定価:4,935円(税込)
※B5判640ページ
 
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