KONAMIから11月19日に発売される世界的TCG『WORLD OF WARCRAFT トレーディングカードゲーム』を遊んでみました！

文：電撃オンライン

　デッキを交換して2戦目。相手のデッキほど強く見えるものです。「ククク……。このデッキは、遠射程＋回避のあいつを出せば勝てる」なんて思っていたのですが、序盤はホントにキツい。棒立ちのヒーローがサンドバッグにされて涙目です。なんでいきなり丸腰の総大将が無抵抗のまま殴られまくるの!?　おかしくないかこのゲーム!?　しかも、さっきのアイツが手札にこない。また終わった……と思った矢先。コスト7のなんだか強そうなペットが手札にやってきました。

▲うおおお……。もう見た目からして強そう！　コストは7と重いですが、1枚で勝負を決められる圧倒的なスペックを誇る《ローク》。ウォルゲンハンターデッキの切り札です。

　ほうほう、回避でステルスで対象不能……。なるほどなるほど――って、えっ!?　ちょっとなんか書いてあることがおかしいよこの子！　相手のヒーローの体力は、27。つまり、コイツで3回も殴れば勝ちってことじゃん！　向こうのヒーローの反撃は2点！　ロークの体力は8！　これはもう勝ちでしょ！　ちなみに、ペット（1）というのは、自分の場にペットというタイプの仲間は1体までしか配置できないという表示だそうです。まぁ、この子だけいれば問題ないですね！

　このロークちゃんを出した瞬間、相手は手札を確認した後、首を傾げ、僕のヒーロー目掛けてフルアタックを始めました。まぁ、それしかないよね！　ここからは、こっちのロークと相手のゴブリンたちの殴り合いです。が、結構ひっ迫して1点差で勝利。結局ロークちゃんが24点殴って勝ちました。

　こんな感じで、2回やって1勝1敗。どちらの試合も大味でしたが、2回とも1点差で勝敗が分かれたのは絶妙なバランスと言っていいのではないでしょうか。実際やっている時も、1点のせめぎ合いが楽しく、ロークで殴っているとはいえ、向こうの攻撃をどうさばくかというのに悩まされました。

　遊んでみて感じたこのゲームの魅力は、TCGを普段からプレイしている人ならば、“ちょっと聞いただけでほぼ理解できてしまうというスタンダードなルールである”ということ。たぶん10分ぐらいでわかっちゃうんじゃないですかね。もしかすると、自分のやっているゲームのノウハウなんかも、そのまま生かせるかも。ちょっとワクワクしませんか？　あと、コストの大きなキャラクターが、能力カードなどで破壊されにくいのもいいですね。折角頑張って強いカードを出したのに、すぐ「じゃあ壊れてください」と言われると、ものすごく悲しいので……。まぁブースターパックのカードに、破壊に長けたカードがあるのかもしれませんが。

　――と、対戦はこんな感じでした。本作が気になっている人は、まずこの構築済みデッキを購入して遊んでみるといいと思います。バランスもよさそうですし。ブースターパックには、この構築済みのデッキを強化するカードもたくさん入っているようなので、後でブースターを買い足せばカードが無駄になることもないでしょう。

　最後に大会とかの話。このゲームは54カ国で遊ばれているそうで、世界大会も開かれています。つまり国内の大会を勝ち抜けば、外国で開かれる決勝大会に参加できる、というわけ。いきなり壮大なスケールです。

　大会のルールは2種類あり、すべてのカードが使えるルールと、一部のカードセットのみを使うルールの2つがあります。カードセットは、3つで1つの“シーズン”として扱われ、後者のルールでは最新の3つのシーズンのカードのみが使えます。日本で発売後、次回の世界大会開催までに、4つのセットが出るそうです。海外の発売ペースより早いスパンで日本語版を随時発売していくとのことなので、世界と同じレギュレーションに追いつく日も遠くないと思われます。カード資産で不利が起きないように配慮していくとのことでした。

▲大会に行くと、このメンバーシップカードがもらえます。自宅に持ち帰ってPCでユーザー登録をすれば、今後の大会にはこれを提示するだけで参加OK。ちなみに、カードは2枚つづりになっていて切り離せます。穴の開いている方はキーホルダーを付けて持ち歩いたり、紛失防止の保管用にしたりできるとのこと。

▲ブースターを1ボックス購入すると、先着でこの特製ラバープレイマットがもらえます。もれなくもらえる特典とは思えないほど豪華な特典です。特典目当てに思い切って1ボックス買っちゃってもいいかも（笑）。		▲また、ブースターパックのカードの中には、“ルートカード”と呼ばれる、MMORPGの方で使えるゲーム内アイテムのコードが書かれたカードが3種類ラインナップされているそうです。MMORPGの方を遊んでいる人は要チェックでしょう。

　ざっくりですが、いかがだったでしょうか。気軽に遊べるTCGは多いですが、このTCGはかなり骨太です。世界大会もあるという規模の大きさから考えても、チャレンジしがいがあるでしょう。ルールぐらいは覚えておいても損はしないはずですし、気になる人はとりあえず遊んでみることをオススメします。（カネキング）

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関連サイト

• 日本語版『WORLD OF WARCRAFT Trading Card Game』公式サイト