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2011年12月27日(火)

PS3版も完結した今、『うみねこ』をより楽しめる考察本はいかが? 気になる方は竜騎士07×KEIYA対談の試し読みをどうぞ!

文:電撃オンライン

■あいさつを終えるやいなや、早くも本音のディープトーク!

KEIYA このたびは『うみねこ』完結、おめでとうございます。

竜騎士07 ありがとうございます。おかげさまで、無事に書きたいことを書けたと思います。

KEIYA 完結の方法は、おそらく多くのプレイヤーが期待したものとは違ったと思うんです。もっと謎を明かしてくれると期待していた人が多かったと思うんですよ。

竜騎士07 いきなりこの話からきますか(笑)。私としては、“答えを明かさなかった”というのは少し語弊のある言い方です。典型的なミステリーでいうところの「謎はすべて解けた」という部分まで情報は出し終えていて、もう答えは十分明かしてあるし、すでに真相に至っておられる方も大勢いらっしゃいます。考えずに真相に至れなかった方へ答えを与えてしまうと、頑張って答えへ至った方に申し訳ないじゃないですか。自分で考えて悩んで答えにたどりついてもらうことを楽しんでほしかったので、なぞなぞの本のように答えのページを開いたら明確に答えが書いてある、というようなことはしませんでした。かなり前から言ってましたが、真相をコピー&ペーストされただけでネタバレしてしまう話には、絶対にしたくなかったんですよ。

KEIYA 以前からずっと、そうおっしゃってましたよね。

竜騎士07 『ひぐらし』時代に、過程を無視して「犯人は誰々」「事件の真相は」なんてコピペが横行して、あちこちで見かけました。今はネットの時代ですから、そのものズバリのスクリーンショットも簡単にアップできます。そういう意味で“ヤス”は、画期的な発明だったと思います。(編注:ヤスは本作の犯人だが、その背景や文脈を考えないと、本当の真相が見えてこない特殊な仕掛けがされている。その名前だけを知っても、ネタバレにならずに物語を楽しむことができる)

KEIYA 『ポートピア連続殺人事件』ですね。

竜騎士07 もちろんそうです。“犯人はヤス”って定型文だから、うまくごまかせるんじゃないかと。これは一度しか使えない大技ですね。

KEIYA ヤスが●●になった11月29日はファミコン版『ポートピア連続殺人事件』の発売日でしたね。主人公の戦人の誕生日である7月15日がファミコン本体の発売日というのも重ねられたんですか?

竜騎士07 ファミコン本体のほうは偶然ですね(笑)。

KEIYA それにしても、真相をぼかすのではなく、明確に書いたほうが読者からの支持は得やすいですよね。

竜騎士07 必ずしもそうとは思いません。「正体不明だった時のほうがおもしろかった。オチを知ったらガッカリ」なんて作品もありますし。ただ、これだけは保証できます。すでに存在する“真相へ至った方々”の考察を読めば、まだ至っていない方々も答えに近づけます。そして考えるのを止めなければ、最終的には真相へ至れることを保証します。私がこう保証することで、今度こそ真相に至れる方もいるんじゃないかな。

▲考察本には、『うみねこ』を愛するイラストレーターによる描き下ろしイラストも掲載。作中の名場面が、多くの作家の手によってよみがえる! なお、左のイラストはあづま笙子氏、右のイラストはハノカゲ氏によるもの。

→KEIYA氏が自己採点した“偽書作家テスト”を見ながら激論!(3ページ目へ)

(C)竜騎士07/07th Expansion

データ

▼『最終考察 うみねこのなく頃に Witch-hunting for Episode 1-4』
■発売:アスキー・メディアワークス
■発売日:2009年7月24日
■価格:1,890円(税込)
 
■『最終考察 うみねこのなく頃に Witch -hunting for Episode 1-4』の購入はこちら
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▼『最終考察 うみねこのなく頃に散 Answer to the golden witch Episode 5-8』
■発売:アスキー・メディアワークス
■発売日:2011年4月9日
■価格:1,890円(税込)
 
■『最終考察 うみねこのなく頃に散 Answer to the golden witch Episode 5-8』の購入はこちら
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