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2012年2月6日(月)

兵士が多く登場するアップデート(通称ワラワラパッチ)も注目! 新たな遊びを目指した『真・三國無双 NEXT』開発者インタビュー

文:電撃オンライン

◆これまでにない“ゆるくつながる”遊び方

――ネットワークに対応させようと思った経緯は?

『真・三國無双 NEXT』

古澤:PS Vitaがネットワークにつながることを前提に作られているハードということを聞いていたので、これを使わない手はないなと考えたためです。

――他のプレイヤーの作った武将が乱入してくるという要素は、遊んでいて今までにない“つながり”を感じました。

:いわゆる、ソーシャルゲーム的な“ゆるいつながり”を意識しました。常時接続ではなく、可能な時だけつなげて遊べる要素を模索して、データのやり取りで遊べる仕組みにしました。一騎討ちもそうですし、“争覇モード”のやり取りもそうです。

――その争覇モードですが、敵から攻められるために地域レベルを気にしながら進める必要があります。敵から攻められるという要素は、『無双』にはあまりないものですよね?

『真・三國無双 NEXT』

:争覇モードは戦場以外でも、国取りの部分で頭を使って進めてもらえるものにしたかった。一方的に攻めているだけだと、ゲーム的な要素が限られます。相手が攻めてくる方が燃える上に、広がりがある。他のユーザーが攻めてきたり、他のユーザー同士が攻め合ったりする中で、自分の行動を考える。それこそが、つながりを考えるシステムだと思いました。

――攻め込むと地域レベルがひっくり返るのには、戦略SLGっぽさを感じました。

:そこを含めて、争覇モードのルール付けは難産でしたね(苦笑)。企画の人間とプロデューサーを交えて、かなり話し合いました。複雑すぎないかとか、『Empires』と同じだとか……ルール自体が終盤まで引っ張りました。今回は、PS Vitaを初めて買われた方や、『無双』シリーズを初めて買われた方でもわかりやすいよう、提示したルールの中で楽しめるものがいいだろうと思い、いろいろ考えて、なんとかできあがりました。

古澤:最初は兵力という要素もあり、『Empires』シリーズのようだったのですが、直観的なルールではなかった。それならば、地域ごとに数字があり、大きければ小さいところに攻められるという風にシンプルにして、数字のやり取りをどうするかで調整したほうがいいと考えて、詰めていきました。

:いろいろなご意見をいただきましたが、現状の形で狙い通りのところに、落ちつけたかなと思います。

――武将のレベルがなくなった理由は?

:武将の数が多くて、65人もいます。それぞれのレベルを上げていくのもやりこみ要素なのでアリだと思うのですが、今回はあくまでもゲーム全体としてやり込んでほしいと思いました。なので、ユーザーの方が『真・三國無双 NEXT』をどれだけ遊んでいるかを表現するために、プレイヤー自身の武勲や階級という概念にしました。武将に関しては、武将カードという形を取っていて、カードのレベルが上がるというのは、親和性が低かったこともありますね。

――武将カードには政策がついていますが、オススメのものや好きなものを教えてもらえますか?

『真・三國無双 NEXT』

:個人的には、攻撃力と攻撃速度を持っているのが好きですね。アクションですぐに効果を感じられるのがいいです。

古澤:序盤からいる関羽や張飛の政策は、値段も手ごろで使いやすいと思います。爽快な政策だと、諸葛誕の攻撃時に雷属性がつく政策が、兵士がバンバン気絶していくので気持ちいいです。

 あと、争覇モードをやっていく中では、董卓の“臨時徴税”もおオススメです。心が痛みますが、これで資金をためて普段使いにくい政策を使ってみるというのもアリだと思います。

――武将の調子は、政策の値段にのみ反映されているのでしょうか?

:攻撃速度や移動力など、アクションにも影響します。調子のいいキャラを政策で強化すると、かなり強くなります。なので、プレイヤーが操作するのも、調子がいい武将にするのがオススメです。

――調子は、戦場に出さないと回復するのですか?

『真・三國無双 NEXT』

古澤:連れていくと悪くなる方に傾き、休ませた方が上がってきます。なので基本的には調子のいい武将を連れていくのがいいです。

:現在は、比較的調子のいいメンバーが多くなるバランスになっています。開発途中で、使うと調子が悪くなる要素が強く出ていた時があって……ひどい軍でした(笑)。

――武将と疎遠になった時のメッセージは、不覚にも笑ってしまいました。

古澤:さらに放置すると、プレイヤーの軍から抜けたり、戦場で寝返ったりします。疎遠になった時、逆に仲よくなって義兄弟や配偶者になった時などのセリフが武将ごとに用意されているので、ぜひいろいろチェックしてください。

――これまでにないミニゲームを作る上での苦労はどこでしたか? 個人的には慣れるまで“策謀”が難しかったのですが。

『真・三國無双 NEXT』

古澤:はい。私もそうでした(笑)。

:従来の『無双』シリーズとは違う遊びを入れようとして用意しようと考えました。発案の段階では、いろいろなアイデアがあったのですが、今の4系統になりました。

 通常とは全然違う操作なので、いい記録を出すには慣れが必要なものもあると思います。が、ミニゲームは気軽に楽しんでほしいですね。

古澤:ミニゲームだけをプレイできる“遊戯モード”という別モードを用意しています。タッチやジャイロなど、PS Vitaのさまざまな機能を使っているので、本体を持っていない人に、気軽に機能を体験してもらうという活用方法もあるかと思います。

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データ

▼『真・三國無双 NEXT』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■発売日:2011年12月17日
■希望小売価格:5,040円(税込)

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