2012年5月21日(月)
episode 5“黒いユニコーン”の上映後は、福井晴敏さんや声優陣によるトークがスタート。朗読劇について感想を聞かれた福井さんは「役者さんは、やればやるほどセリフを自分に引き寄せる力を持っている」と言い、声優陣の演技を絶賛。今回の朗読劇については「ミネバが出奔した理由や、サイコフレームがどういうものなのか再確認してみようと思って」と話した。イベントタイトルに“hand in hand(手に手を取って)”という言葉を盛り込んだことについては「バナージがオードリーの手を取ったところから始まり、episode 5で1周した感があるので」と語ってくれた。
声優陣にも朗読劇の感想を聞いていくことに。「バナージと母の関係、母にどんな思いを抱いていたのか語られたことがよかった(内山さん)」、「オーケストラ演奏を背負って生で朗読劇をやるのは初めてだったので緊張しました。でも、とても高揚し感情を込められました(藤村さん)」、「本番前の収録で福井さんに「気持ち悪い」と言われました(笑)。“hand in hand”を目指したんですが、episode 5では……(浪川さん)」、「久しぶりの生なので、プレッシャーを感じました。アムロ以来のプレッシャーですね。(池田さん)」とそれぞれの気持ちを聞かせてくれた。池田さんは「やはり生はビールに限ります(笑)」と言い、観客を笑わせていた。
ここでステージに古橋一浩監督が登場。episode 5の見どころを聞かれて「リディです」と即答すると、浪川さんと福井さんもリディについてコメント。episode 5を見た客席を笑わせていた。
トークが一段落したところで、福井さんがepisode 4の舞台あいさつで語った『ガンダムUC』を完結させるいい方法を明かしてくれた。それは、元々6話構成だった本作にもう1話追加して7話構成にするというもの。episode 6“宇宙と地球と”は来春にリリース予定。episode 7については正確なリリース時期は明かされなかったものの、福井さんによると「1時間を超える大作になりそうです」とのこと。episode 7について意気込みを聞かれた声優陣や福井さんたちのコメントは以下のとおり。
●内山昂輝さん
長丁場ですね。episode 1のころは10代でした。終わるころにはいくつになっているんでしょうか(笑)。なんとかフレッシュなままで完結を迎えたいと思います。
●藤村歩さん
終わってしまうのがさみしいと思っていましたが、まさかのepisode 7ということで、さすがユニコーンは“可能性の獣”だなと思いました(福井さん:うまい!)。濃い内容だからこそのepisode 7だと思うので、どんなラストになるのか今から私も楽しみです!
●浪川大輔さん
ホッとしております(笑)。episode 5であんなことになってしまいましたので、次はどうにか持ち直したいと思います。
●池田秀一さん
結構なことです。思えばファーストガンダムは52本の予定が43本で打ち切りになりました(会場笑)。33年の月日を経て『ガンダムUC』がその恨みを晴らしてくれて感無量です。ありがとうございます。
●澤野弘之さん
まったくコメントが思いつきません(笑)。でもepisode 7の曲もがんばって作りますので、皆さんよろしくお願いいたします。
●古橋一浩監督
ここまでも長く時間をいただきましたが、もう少しいただければ(笑)。なるべく早いうちにお届けいたします。
●福井晴敏さん
『機動戦士ガンダム』の劇場版公開の時に富野由悠季さんは「これはファンの力で作った映画である」とおっしゃいました。今回episode 7が作られることになったのも、皆さんの応援あってこそです。episode 7は皆さんが作ったフィルムと言っても過言ではありませんので、ぜひ最後までよろしくお願いいたします。
▲澤野弘之さん |
ここで拍手とともに声優陣と福井さん、古橋監督が降壇。最後は、澤野さんが『MOBILE SUIT』を絡めたサウンドトラックのメドレーを演奏し、イベントは幕を下ろした。ちなみに、episode 5“黒いユニコーン”のBDおよびDVDが発売されるのは6月8日だが、PlayStation Storeなどでの配信が始まっている他、6月1日までの期間限定でイベント上映が各地の劇場で行われている。いち早くepisode 5を見たいという人は配信を利用したり、イベント上映に足を運んだりしてみては?
■『機動戦士ガンダムUC episode 5 黒いユニコーン』イベント上映概要
【上映期間】2012年5月19日~6月1日
【上映劇場】
東京:新宿ピカデリー/TOHOシネマズ六本木ヒルズ
神奈川:横浜ブルク13
千葉:シネプレックス幕張
埼玉:MOVIXさいたま
栃木:MOVIX宇都宮
大阪:大阪ステーションシティシネマ/なんばパークスシネマ
京都:MOVIX京都
愛知:ミッドランドスクエアシネマ
福岡:福岡中洲大洋
札幌:札幌シネマフロンティア
(C)創通・サンライズ
データ