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2012年6月23日(土)

今度はTwitterが“世界線”を変える!? 『ROBOTICS;NOTES』原作を手掛けた志倉千代丸さんへのインタビューを掲載

文:電撃オンライン

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■2012年12月、マヤ暦終了――世界が終わる前にプレイせよ!

――主題歌の『拡張プレイス』は志倉さんが作詞・作曲されていますが、これにはどんなメッセージが?

 これまでの科学アドベンチャーシリーズと同じく、ゲームを体験してもらったあとに改めてこの歌詞を読んでもらうと、最初に感じていたイメージとは違うものが浮かんでくると思います。Aメロの「今、僅かに歩き出す このストーリー」や「今、奇跡のこの島が 動き出した」は、物語が動き出すこと以外にも、ロボットが歩き出したり、動き出すということにも掛けているんですが、そういうダブルミーニング的なものがたくさん入っているんですよ。

 「誰かの夢の輪郭」の“誰”とは誰なのかも、特定はしたくないし、しないんですけど、ゲームをやって人それぞれが迎えたエンディングによってイメージは変わってくるでしょうね。

 あとこの曲は「1ドットさえ満たさない星つぶ」に住んでいる、“1ドットよりももっと小さな存在”の自分たちに向けた曲なわけです。しょせんそんな小さな星つぶの中で起こっている出来事だけども、僕たちにとってはすごく重要なんだと。宇宙の中でいえば、地球なんて1ドットにも満たない存在なんですよ。

――曲や詩を作るうえで難航した部分は?

 いや、全然ないですね。もう鮮やかに書き上げましたよ。作品の中から感じるものを言葉にして詞にしていっただけなんです。でもこれが入口になり、ここに散らばっているキーワードの答えがゲームの本編の中に隠されていたりする。そういう構造になっているのも、作品の主題歌のおもしろさですね。

――そういうものを込めたいから、ご自身で主題歌を作られるんですか?

 それもありますけど、もともと作詞・作曲家なので、そこを誰かに任せるっていう発想がないんですよ。もしかしたら、これを作りたいために作品を作っているのかもしれないですし(笑)。「さあ3年かけて準備できた、曲作ろう!」みたいな。

『ROBOTICS;NOTES』

――ゲームの発売前にさきがけて発表されたTVアニメ版も、今から楽しみです。

 本作のアニメ化はかなり早い段階からほぼ並行で進めていて、発表まで黙っておくのが大変でした。『シュタインズ・ゲート』のTVアニメで、岡部がマントのように白衣をバサーってやる厨二モーションがありましたけど、そういうゲームでできなかった動きで伝えられるものが、人間ドラマである『シュタインズ・ゲート』ですら多かったんです。

 今回の『ロボティクス・ノーツ』はロボットも含めて、やっぱり動きで伝えたい部分が大きかったので、演出を凝るためにゲームのキャラクターは3Dモデルにしました。ただ、表現の可能性としてはアニメのほうがもっと高いので、かなり最初からアニメ化もしたいという思いがあったんです。TVアニメは10月からですから、先にゲームをやっておいてもらえると、TVアニメから入った人に「お前、第3話、期待しちゃっていいよ」とか言えると思います。

 そこで味わえる原作組の優越感はかけがえのないものですよね(笑)。アニメはアニメでもちろん完結させますが、情報量としてはゲームのほうにその何倍もの量が入っているので、ぜひ先に経験していただきたいです。あとは、TVアニメが始まっても、12月に世界が終わっちゃうかもしれないし(笑)。

――マヤ歴的に言うと、TVアニメの放映中に世界が終わりを迎えてしまう可能性があるわけですね。でもゲームならその前に結末が見られると(笑)。

 そう「世界が終わる前にプレイせよ」って(笑)。

――ものすごいキャッチコピーですけど(笑)。

 でも、この作品っぽくもありますよね。

『ROBOTICS;NOTES』

――それでは最後に、今作のアドベンチャーゲームとしての見どころを教えて下さい。

 例えばポケコンだと、指で操作している様子がプレイヤーだけでなく主人公自身にも見えている形になります。また主人公の海翔が自分のことを紹介する場面では、独白のようにプレイヤーに自分のことを説明するのではなく、“居ル夫。”の音声認証にあわせてやっていたりもします。

 このように、ゲーム的な部分だからと割り切るのではなく、なるべく物語やその世界観にあわせてシステムを組み上げることで、プレイヤーと主人公が自然に一体化できるようにこだわっています。このこだわりが今作であり、科学アドベンチャーの見どころであったりすると思います。

■発売日にはファーストガイドブックが無料配信予定

『ROBOTICS;NOTES』 『ROBOTICS;NOTES』

 『ロボティクス・ノーツ』を10倍楽しめる、『電撃PlayStation』責任編集のファーストガイドブック『ロボティクス・ノーツ ファーストガイド』がPlayViewフォーマットで、6月28日にPlayStation Storeにて無料配信される予定。キャラクター紹介に加えて、ストーリー解説や作品のキーとなるポイントを確認できる。さらにゲームの映像や、志倉千代丸さんが作品の魅力を語るインタビュー映像も楽しめるので、プレイ前にぜひダウンロードしてほしい。

(C)MAGES./5pb./Nitroplus

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