2012年8月1日(水)
次に名乗りを上げたのは、IKE。
IKE「この企画は格闘ゲーム『TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL-STARS(タツノコ VS. カプコン アルティメットオールスターズ)』から始まった。ならば、最終回はこの『ストリートファイター X(クロス) 鉄拳』でしめようぢゃないか!」
本作は、カプコンの『ストリートファイター』の世界観に、バンダイナムコゲームスの『鉄拳』のキャラクターが登場する格闘ゲーム。2vs2のタッグバトルを採用し、人気キャラが入り乱れてのバトルが展開する。PS3/Xbox 360版に続いて、夏にはiOS版が、10月25日にはPS Vita版がリリースされる。
ところが、カネキングもこのバトルに難色を示す。
カネキング「仕事が忙しくてやり込めてないので、他のタイトルにしませんか?」
IKE「それは好都合……おっと。いやいや、こちらも最近は仕事とサーフィンが忙しくてね! ゲームセンターにあまり通えてないので、きっと互角の勝負になるよ」
そもそも、『ストリートファイター X 鉄拳』はゲームセンターで稼働してないじゃん! そんな言葉を飲み込みながら、カネキングはしぶしぶコントローラを握った。「IKEさんあんまり通えていないなら、4人で軽くジャンブルバトルしますか?」と提案してみたが、「貴様との勝負はタイマンでケリをつける!」と豪語するIKEの耳には届かなかったようだ。
このゲームは、通常の対戦格闘ゲームとは異なり、“ジェム”をセットすることで、特殊な効果を発動させられるのが大きな特徴だ。というわけで、カネキングは便利そうな“オートガード”を使用キャラクター2人に装備させる。
「ゲージは消費しますけど、このジェムかなり強いですよねー」とカネキングが隣を見ると、IKEはぼーっとしているではないか。どうしたIKEよ。
IKE「ふ……オートガードとは甘えたジェムだな。貴様程度の相手、デフォルトの設定のままで問題ないわ」
どうやらデフォルトのジェムで戦うIKE。大丈夫なのだろうか……。しかもデフォルトって、実はジェムのことをあまりわかっていないんじゃないかIKE。
ちなみに、なぜケンとオーガを選んだのか聞いてみると、「なんとなく」。どんどん不安が大きくなっていく。一方のカネキングは、「ヒューゴーとリュウでめくっていれば勝てる気がする」という理由からこの2キャラクターを選択。お前も、そんな適当な理由でいいのか!
こうして対戦がスタート。しかしどうやらカネキングの読みが当たったようで、IKEはリュウのめくり強キックを食らいまくる。さらにリュウのしゃがみ中パンチもバシバシ当たり、あっという間にオーガはピンチに陥ってしまう。かなり一方的である。
どちらか1人が倒れると1本取られてしまうこのゲーム。IKEは大丈夫なのだろうか……。カネキングすら「このまま倒してしまっていいんでしょうか……」と企画への不安を募らせる中、IKEはなんとかケンに交代を成功させる。そしてカネキングもヒューゴーに交代。キャラクターは変わったものの、やっぱりヒューゴーのボディプレスがバシバシ当たり、あっという間にKOとなってしまった。
カネキング「あの……IKEさん、大丈夫ですか?」
菩薩(ぼさつ)のような慈愛に満ちた顔をただただ浮かべるIKE。どうしたIKE。何がしたいんだIKE。大丈夫なのかIKE。策はあるのかIKE。
2ラウンド目、またもリュウにボコボコにされるオーガ。1ラウンド目の再現である。カネキングはヒューゴーに交代し、一気に勝負を決めにかかるが……。
なんと、ここでIKEのケンが意地を見せ、ヒューゴーに反撃の昇竜拳を決める! IKEの攻めを、カネキングはオートガードを盾にセコく乗り切ろうとするが、IKEはその甘さを突き、怒とうのラッシュでヒューゴーの体力を一気に奪う!
「ぶわっはっはっは!
どうやらやっと試合が始まったようだな!」
いや、もう2ラウンド目の終盤だぞIKE!
だが、カネキングは冷静にリュウに交代。IKEもランチアタックの流れでオーガに交代するが、やはりリュウに手も足も出ず、ボコボコにされる。
「ぶわっはっはっはっは!
どうやらまだ試合は始まっていなかったようだな!」
いや、もうオーガの体力がドットだぞIKE!
現実逃避を始めたIKE。逃げようとしたところにリュウのしゃがみ弱パンチをペチッと食らい、そのままKOされてしまった……。
「ぶわっはっはっはっは! ……ぶわっはっはっはっは……」
IKEがしょんぼりとした顔で、フェードアウトしていく。か、悲しい……。
ごめんな、もう、次のゲーム行こうな。
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