2012年12月3日(月)
セガは、12月6日に発売予定のPS3用A・AVG『龍が如く5 夢、叶えし者』の新情報を公開した。
本作は、ドラマ性の高さで人気を博している『龍が如く』シリーズのナンバリングタイトルの最新作。桐生一馬、冴島大河、秋山駿、澤村遥に加えて、初キャラ・品田辰雄という“4人の男と1人の少女”の5人が主人公だ。札幌、東京、名古屋、大阪、福岡という全国5大都市を舞台に、夢をテーマにした人間ドラマが展開する。
公開されたのは、福岡・永洲街(ながすがい)にて新たな生活を送っている桐生一馬編について。物語や登場キャラクター、タイアップ企業などが明らかになった。
2012年12月。九州最大の歓楽街、福岡・永洲街で地元極道組織“山笠組”組長の斑目忠と、関東最大の極道組織“東城会”の六代目堂島大吾が会談。周囲を取り囲むおびただしい数の極道の表情が、事の重大さを表していた。
会談を終え斑目と別れた大吾は、護衛も付けずにひとり夜の永洲街を歩き出す。向かった先は、タクシー乗り場。そこに停まる1台のタクシーに、彼の目的の人物がいた。
大吾は行き先も告げずタクシーを発車させると、ハンドルを握る“運転手”に向かって、東城会の厳しい現状を一方的に語る。
近江連合七代目の危篤……近い将来、盃で保たれていた平和が終わり、東西全面抗争が始まる。そこで大吾は有事に備え、福岡を仕切る極道組織・山笠組を仲間に引き入れようと盃交渉のために永洲街を訪れていたのだという。だが、運転手はそんな大吾の話に耳を貸さず、黙ってタクシーから降ろすのだった。
「これでも俺なりに精一杯、……棘の道を歩いているつもりなんですよ。……四代目」
去り際の大吾の言葉。だが、それでもその運転手は顔色ひとつ変えることはなかった。
桐生一馬。元東城会四代目。愛する者の“夢”のため、沖縄を離れこの福岡にやって来た。過去を捨て、偽名を使い、タクシードライバーとして生きる日々。
見知らぬ地で孤独に生きる桐生の心を癒してくれるのが、まゆみという女だった。半年前に出会って以来、半ば押しかける形で桐生の家に転がりこんできては甲斐甲斐しく世話を焼くまゆみ。桐生も口では迷惑そうに応じるが、その実、悪い気はしていなかった。
この博多の地で、ようやく新しい生き方を見つけようとしていた桐生。だが、永洲街で起きたとある事件が、桐生を再び渦中へと引きずり込む。
ある日、いつものように仕事を終えタクシー会社に戻ってきた桐生を、2人の男が待ち構えていた。見るからに極道といった風体の男。その胸には東城会の代紋。会長護衛役の森永と相沢と名乗る2人は、失踪した大吾の行方の手がかりを求めて、元四代目の桐生を頼りに来たのだった。
大吾の失踪――予想外の出来事に驚きを隠せない桐生。だが極道とのかかわりを捨てた桐生は、「人違いだ」と無関係を装い冷たく突き放してしまう。
「あなたが東城会の四代目だというなら、どんな事情があれ、我々が手出しすることなどできません。ですが、あくまで一介のタクシードライバーだと言い張るのなら話は別……力ずくで本当のことを教えてもらうまで」
一刻の猶予もない森永と相沢は実力行使に出るが……そんな2人の熱い想いも今の桐生には届かないのだった。
やがて事態は混迷を深め、東城会と山笠組の関係は一触即発の状態にまで悪化。そんな折、大阪府警の刑事が桐生に接触を図る。
実は、この福岡に近江連合若頭の渡瀬がやってきているのだという。このままでは東西の大戦争が避けられないものになってしまう……事を荒立てたくない刑事は、事態の収拾を民間人である桐生に依頼する。
すべては“夢”のため……感情を殺し、事件への関与を拒み続けていた桐生だったが、逃れられない闘いの宿命を徐々に悟っていく。
愛すべき街・福岡・永洲街を舞台に、極道の血なまぐさい抗争が幕を開ける時、伝説の龍が再び立ち上がる――!
(C)SEGA
データ