2013年3月22日(金)
◆──<CHARACTER>──◆
誰もが闇を抱え、強さと弱さを兼ね備えた登場人物たち
次に、物語を織りなす主要人物について解説していこう。いずれの人物もひとクセあり、これまた例外なく心になんらかの闇や狂気を抱えている。その葛藤を克明に描写しているのもまた、『ドラッグ オン ドラグーン』がただのダークファンタジーではない、唯一無二のタイトルとなっている所以(ゆえん)だろう。
●カイム(CV:池畑慎之介)
[契約モンスター:レッドドラゴン/契約で失ったもの:声/紋章の位置:舌]
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本作の主人公。かつてはカールレオンという小国の王子だったが、18歳の誕生日に帝国軍の襲撃を受け、両親をブラックドラゴンに殺される。復讐のために連合軍に志願し、その怒りを鎮めるために敵を斬り続け、戦いに傾倒していく。
ある戦場で、封印を守護する”女神”である妹・フリアエを守るため、帝国軍と戦闘。そのさなかに瀕死の重傷を負うが、偶然出会ったレッドドラゴンと契約を交わし、声と引き換えに圧倒的な力を手に入れた。
その後、親友であるイウヴァルトらの力を借り、フリアエを連れて各地を逃げるように転戦するうちに、彼の運命は大きく流転していく。
(性別:男性 年齢:24歳)
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▲レッドドラゴンと契約を交わした際に、代償として声を失った。なお、契約によって浮き出る紋章は舌に出現している。 |
●アンヘル(CV:ピーター)
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強大な力を持つレッドドラゴン。一万年の時を生きているため、博識で聡明。プライドの高い自信家で、大声をあげれば誰もがひれ伏すと思い込んでいる。
瀕死の状態でカイムと出会い、契約を交わした後は、彼と行動をともにして帝国軍と戦うことに。激戦を戦い抜くうちにカイムの人となりを知り、少しずつ信頼関係を構築していく。
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▲戦いが激しさを増していくと、その身を形態変化させ、より強大な力を発揮できるようになっていく。 |
●フリアエ(CV:初音映莉子)
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家族や婚約者であるイウヴァルトに大切に見守られて育った少女で、本作のヒロイン。実の兄であるカイムに禁じられた想いを寄せている。
14歳の時に女神の証となる”おしるし”が発現し、以降は女神として封印を守る使命を負った。辛いことばかりが続く己の運命を憎み、心の底では世界を呪っているが、表向きは女神としての職務を淡々とまっとうしている。
兄への想いや自らの内にうずまく醜い感情を”ないもの”として生きる、悲しい女性。
(性別:女性 年齢:19歳)
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▲生に対する執着が薄れ、感情を表に出すことが少なくなっているからか、表情はとぼしい。 |
●イウヴァルト(CV:唐沢寿明)
[契約モンスター:ブラックドラゴン/契約によって失われたもの:歌/
紋章の位置:首]
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カールレオン国に出入りしていた貴族の息子で、カイムの親友。婚約者であるフリアエを心から愛しており、彼女が女神となってその関係が途切れた後も、想いを寄せ続けている。
ハープをかき鳴らし、歌を歌うことが得意。その美声には、カイムもフリアエも一目置いている。
実は、心の奥でカイムに対して激しい劣等感を抱いており、その弱みにつけ込まれ、ブラックドラゴンと契約。以降はカイムの前に敵として立ちはだかることに……。
(性別:男性 年齢:20歳)
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▲何をするにしてもカイムに勝つことがかなわず、鬱屈(うっくつ)とした気持ちを抱きながら成長してきたイウヴァルトは、黒き竜の力を得てカイムを超えようとする。 |
●ブラックドラゴン
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ドラゴンの中でも特に珍しい異形の黒き竜。かつてカイムの国を襲撃して滅亡させた張本人であり、カイムにとっては憎むべき復讐の対象。物語の中盤で、イウヴァルトと契約を交わす。
非常に凶暴で、レッドドラゴンに勝るとも劣らぬ力を持っており、イウヴァルトとともにカイムやアンヘルを苦しめる。
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Character Design : Kimihiko Fujisaka.
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