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2013年3月22日(金)

初代『ドラッグ オン ドラグーン』が秘めた狂気の深淵を暴く――10年前、プレイヤーに絶望と歓喜を与えた問題作の根源とは?

文:タダツグ

●レオナール(CV:山寺宏一)
[契約モンスター:フェアリー/契約によって失われたもの:視力/紋章の位置:眼球]

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』

―自分では御しきれない、“特殊な性癖”に苦しむ隠者―

 森の奥深くでひっそりと暮らしている男性。自分が家を離れていた際、帝国軍の襲撃にあって弟たちを殺された過去を持つ。

 絶望に打ちひしがれたレオナールは自害を試みるが、命を絶つ勇気を持てないまま、フェアリーと契約を交わすことに。

 幼い男児に興奮を覚えるという複雑な性的嗜好を持ち、そんな己の劣情を汚らわしく感じている。

(性別:男性 年齢:32歳)

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』
▲契約によって両目にフェアリーの紋章が発現した。なお、レオナールは常に目を閉じているが、視力を失ったぶん、周囲の気配を察知する能力に長けている。

●アリオーシュ(CV:林原めぐみ)
[契約モンスター:ウンディーネ、サラマンダー/契約によって失われたもの:子宮/
紋章の位置:下腹部]

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』

―悲しみに耐えられず、心が壊れてしまったエルフ―

 かつて、自らの目の前で帝国軍に亭主と子どもを惨殺され、その反動で精神を病んでしまったエルフの女性。

 子どもに対して異常な執着を持っており、想いが高じて子どもたちを惨殺し続けている危険人物。殺した子どもを食して自らの体内に入れるが、それは彼女にとって、子どもを守るための行為であるようだ。

(性別:女性 年齢:24歳)

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』
▲外見は非常に美しい女性だが、すでに精神は完全に崩壊している。なお、ウンディーネとサラマンダーと契約を交わしたことで子宮を失っており、彼女が子を生むことは2度とない。

●セエレ(CV:村上想太)
[契約モンスター:ゴーレム/契約によって失われたもの:時間/紋章の位置:全身]

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』

―幼くして罪悪感に身を焼く少年―

 マナの双子の兄。母親から強い偏愛を受け、それを心地よく享受していたがために妹を思いやることができなかったことに、自虐の念を抱いている。

 とても素直で我慢強く、理不尽な暴力を受けてもじっと耐える強さを持つが、それは意識の底で“かわいそうな自分”を認識し、罪の意識から逃れるための自虐行為に近い。

 妹のマナを捜すためにカイムたちと行動をともにしており、レオナールやアリオーシュからはそれぞれの欲望に満ちた目で見られている。しかし、本人にその自覚はない。

(性別:男性 年齢:6歳)

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』
▲ゴーレムと契約したことで時間を奪われたセエレ。彼の外見は、これ以上成長することはない。

●ヴェルドレ(CV:家弓家正)
[契約モンスター:エンシェントドラゴン(すでに石化)/
契約によって失われたもの:毛/紋章の位置:頭部]

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』

―老いてなお、自己保身を考える神官長―

 女神を世話する神官たちの長。女神と唯一、直接話すことを許されている。

 普段はきれいごとを並び立てる聖職者だが、いざ窮地に陥った時は、己の保身を第一に考える利己主義な部分が浮き彫りになる。

 若いころに古のドラゴンと契約を交わしたが、すでにそのドラゴンは石化してしまっており、戦闘能力はほとんどない。

(性別:男性 年齢:72歳)

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』
▲契約を交わしたドラゴンがすでに石化寸前であったため、その代償は他のキャラに比べて軽い。そのぶん、得られた力も微々たるものであった。

●マナ(CV:山下夏生)

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』

―神に魅入られた紅の天使―

 セエレの双子の妹。実母から寵愛を受ける兄とは対照的に、激しい虐待を受けて育ったことから、兄に憎悪の感情を抱いている。

 幼くして帝国軍の兵士たちに指示を出す“天使の教会”の司教に君臨し、世界の崩壊を画策している。その身に大きな秘密を抱える、本作のもう1人のヒロインとも呼ぶべき存在。

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』
▲『ドラッグ オン ドラグーン』が秘める狂気を、ある意味最も体現している存在。彼女の小さな身に宿るものとは……。

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Character Design : Kimihiko Fujisaka.

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