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2013年4月18日(木)

『ガンダムブレイカー』BETA版の感想は製品版でどう反映される!? BETA版からの引き継ぎは!? 気になる改善要素などを薄井プロデューサーに直撃!

文:さくたろうてけおん

■プレイヤーの声を反映させたいから配信したBETA版■

――『ガンダムブレイカ―』のBETA版を配信した狙いはなんでしょうか? そして大きな反響が出ていますが、それについては?

 正直言って、BETA版を出すまでは、宣伝チームや営業チームを含めて「BETA版を出して大丈夫なのか?」という思いがあったんです。僕自身が『ガンダム』ゲームをメインで手がけるのは初めてのことですし、今までの『ガンダム』ゲームと比べるとかなり常識破りなゲームなので、ファンの方から「これは違う」と思われたらどうしようとか、不安がかなり大きかったですね。

 船水さん(※クラフト&マイスターの設立者の1人・船水紀孝さん)はカプコンで『機動戦士ガンダム vs』シリーズを手掛けましたけど、クラフト&マイスターさんが『ガンダム』のアクションゲームを手がけるというも初めてのことなんです。そのため、最初はBETA版を出さないほうがいいんじゃないかという意見もあったんです。でも「まずはこれを世に出して、いろいろな方面から意見をもらったほうが次につながるはずだ!」と思って、BETA版という形で配信を決断しました。

――BETA版を実際に遊んでみることで、これまで公開されてきた情報だけでは伝わりにくかった部分がはっきりとわかるようになりましたよね。

 昨年9月から本作の情報を公開してきましたが、本作はこれまでの『ガンダム』ゲームとここが違うというキーワードを点で紹介してきて、線でつなげたことがなかったんですよね。BETA版は、これまでの情報を線にしてまとめるという意味も込めていました。

――アクションゲームというのは、実際にプレイしてみないとわからないところもありますよね。本作も最初はガチャプレイでいけるのかなと思っていたら、途中からは引き際などを考えないとクリアが難しくなってきて、考える部分もかなりあるゲームなんだなと感じました。

 BETA版のステージでは、特にステージ3と5の調整にこだわりました。1と2は簡単なステージですが、ステージ3についてはプレイヤーに、「まだ敵が来るの!?」というストレスを与えたかったんです。ただ、前のステージでパーツを集め自分の機体を強化すると、意外とステージ3も楽にクリアできるという“気付き”を与えたかった。

<『ガンダムブレイカー』BETA版の豆知識(?)その1>

 ステージ1、2に比べると、いきなり難しくなるステージ3。このステージからは、敵の攻撃が格段に激しくなります。ここで重要になるのが“EX-ACTS”。特に“ミラージュショット”と“クロススラッシュ”は、威力はもとより使いやすさに秀でた攻撃なので、まずはこの2つを使って“EX-ACTS”の使いどころを覚えていくといいでしょう。

『ガンダムブレイカー』 『ガンダムブレイカー』
▲ミラージュショット(画像左)とクロススラッシュ(画像右)。HPを回復できる“アーマーリペア”もオススメ。
『ガンダムブレイカー』 『ガンダムブレイカー』
▲ステージ3は、プレイヤーにとって最初の壁となるステージ。あまりにも難しいと感じたら、いいパーツが出るまでステージ1と2をプレイするのもいいだろう。

 ステージ5は1人でクリアするのは無理なんじゃないかというぐらいの難易度にしました。時間をかければクリアできるようになるとは思いますが、それまでに何度も何度もコンテニューをしていると思いますし、コンテニューをするとパーツが手に入りづらくなってしまうんですよね。ここはマルチプレイ向けのステージになっています。マルチプレイでは、1人の時よりも出現する敵は強いのですが、クリア自体はしやすくなりますし、出現するパーツもマルチプレイのほうがいいものが出やすいんですよ。

――BETA版をプレイしたプレイヤーからは、どんな声が多く届いているのでしょうか。

 一番多かったのは“ロックオンについて”ですね。ダントツです。ここに関しては開発側でも認識していて、製品版ではロックオンの改善をするようにします。それとパーツの一括作成など、ゲームをスムーズに進められるような機能が欲しいという声も多かったですね。他にも、ジャンプ格闘攻撃の2発目以降に追従機能が欲しいというご意見もありました。こちらも製品版では調整する予定です。

――発売日から考えると、BETA版の配信はだいぶ早かったように思うのですが?

 いわゆる体験版というものは、発売の少し前に配信して、“これはおもしろいゲームだから買ってみよう”と思ってもらうのが目的の1つです。それではどうして、発売がまだ先の本作のBETA版を配信したのかというと、やっぱり“プレイヤーの意見を聞いて製品版に反映させるつもりだから”というのが大きいですね。

――BETA版をプレイして気になったところと言えば、“GP”というお金のようなものがミッションで手に入りますよね。体験版では使う機会のないものですが、これはどういった要素になるのでしょうか。

 “GP”についての詳細は、今後公開していきますので楽しみにしていてください。

→2つの操作タイプを搭載した理由とは?(3ページ目へ)

(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS.
※画面は開発中のものです。

データ

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