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2013年4月18日(木)

『怒首領蜂最大往生』は本当に5月30日に発売できるのか!? ケイブ浅田&池田コンビに聞くXbox 360モード開発秘話

文:megane

■Xbox 360モードは残機制からゲージ制へと変更

池田:Xbox 360モードでは、画面の下にゲージが表示されています。“マルチエネルギーゲージ”と私が勝手に呼んでいるんですが、このゲージに残機とボム、それにショットとレーザーの同時攻撃ができるダブルアタックを絡めています。

 ですので、強い攻撃を撃ったり、ボムを撃ったりするとゲージが消費されるわけですね。残機については、厳密には残機が減るというわけではなく、被弾するとオートボムが発射されます。このオートボムもゲージを消費するので、ゲージが残り少ない状態で攻撃を喰らうとゲームオーバーというわけです。端的に言えば、このゲージ管理をどうやっていくか、というのが、Xbox 360モードの特徴です。

『怒首領蜂最大往生』
▲画面下にあるのがマルチエネルギーゲージ。右上に表示されている数値は現在のゲージを数値化したものだ。ちなみにこの画面の状態で被弾するとゲームオーバーとなる。

 このゲージはダブルアタックやボムを使うほど減っていきます。ではゲージを回復させるにはどうするかというと、ハイパーモードを発動させて、倒した敵から出てくる星を取ることで、ゲージを回復させることができます。

 ハイパーモードを溜めるために必要な“ハイパーゲージ“は、アーケードと同じく、レーザーを敵に当てたり、連続して敵を倒したりすることです。ですので、いかに効率よく敵を倒していくかがポイントですね。

『怒首領蜂最大往生』
▲ハイパーモードを使用して星を出して、マルチエネルギーゲージをためているところ。

 ちなみにゲージを使うダブルアタックで敵を倒すと、ハイパーゲージのたまりがよくなっています。つまり、ダブルアタックは敵を早く倒すという目的の他に、ハイパーゲージを多くためるという目的でも使えるのです。

浅田:今、プレイを見ていただいていたので感じてもらえたかと思いますが、プレイ中はとてもよくしゃべります。全体的なストーリーは1種類になりますが、それまでのやり取りはいくつもパターンがあるので、それも楽しんでもらえればと思いますね。

――というと、プレイの仕方によって変わっていくということでしょうか?

浅田:いえ、プレイ中というよりも、最初からのやり取りがいくつもパターンがあって変わっていくという感じですね。とはいえ、一部そういったプレイ状況での分岐を作ろうかと思っているのですが、開発からは猛反対を受けてますね。

 現在の状況としては、会話に合わせて画面左右のキャラクターの表情をあわせているところです。なのですが容量的に厳しい状況がありまして、パターンをいっぱい入れようとしたら開発から怒られました。

『怒首領蜂最大往生』
▲状況によって左右のキャラクターの表情もコロコロと変わる。しかしプレイ中はおそらく見ている余裕はないだろう。

――しかし、本当によくしゃべりますね。

浅田:前にもお伝えしましたが、アーケードの4倍くらいの量のボイスがXbox 360モードに入っています。でも、問題もいくつかありまして、例えば通常だとボムを撃つ時にかならず掛け声が入るじゃないですか。オートボムだと「ボンバー!」「ボンバー!」とうるさくて、何を話しているのかが聞こえないので、その掛け声はなくしました。

『怒首領蜂最大往生』
▲ゲージがある時に被弾するとオートボムが発動する。画面を見る限りボムで2000ほどゲージを消費しているようだ。

 BGMや爆発音とのバランスも難しいところですね。聞こえ方については、まだ調整をしているところですが、ユーザーさん側でも音量の調節などはできるようにはしています。

――今回、きちんとした画面を見たのは初めてでしたが、ゲーム以外にも動いているオブジェクトが多いですね。

浅田:Xbox 360モードをやった後に通常のモードをやると、なんだか物足りなく感じちゃうかもしれませんね。

池田:いや、通常のモードはシンプルにゲームを追求しているので、あれはあれでいいんですよ。

――Xbox 360モードでは横画面のみの対応ですか?

浅田:いえ、縦画面モードにも対応しています。ただし、横のグラフィックなどは表示されなくなってしまいますね。エフェクトについては、この横にいる人(池田さん)に「ピコピコしててうるさい」なんて言われてたりしましたけど。

池田:いやいや、そんなことは言ってないでしょ。

■陽蜂すら撃墜できるチートアイテムが存在する!?

――そういえば今流れているデモンストレーションを見ていたんですが、デモでも被弾してやられるんですね。

池田:ここはまだ調整が入っていないところですね。最悪、“オートパイロット”という機能を使ってなんとかするかもしれません。

――“オートパイロット”っていま初めて聞きましたが、それは一体どういった機能でしょうか?

池田:ショップで購入できるアイテムの1つで、敵弾を勝手に避けてくれるという、とんでもないアイテムです。

浅田:FPSなどのアイテムでよくある、弾が減らないなどのチートアイテムの1つと思ってもらえればと。出撃時にそのアイテムをつけていると、何もしなくても弾を避けてくれるんです。聞いたところによると陽蜂すら落とせるみたいですね。

――陽蜂ってストーリー的にはラスボスじゃないですか(笑)。

池田:すごい弾避けを披露してくれるみたいです。プログラム担当の矢川に聞いてみたら「陽蜂くらいなら別に……」とか言ってましたね。

浅田:アイテムに関しては、アーケードモード限定になりますが、2PをAIが操作して僚機として出撃させるものだったり、自機のビジュアルが半分になって弾避けがしやすくなったりとか、全部で10種類くらいを用意しています。それ以外にも壁紙などもポイントで買えますし、全部あわせると50種類くらいですね。

 その他にも隠し要素がいくつか用意されているんですが、プレイヤーさんが実際に遊び始めたらいくつか明らかになっていくのではないかと思います。

 今って隠し要素をメーカー側が公開してしまう場合が多いじゃないですか。今回はユーザーさんに「えっ?」て言ってもらえるような遊びを設定したいなと思って追加しています。こちらからその条件を言うつもりはないので、皆さんで探してもらえればと。

なぜXbox 360モードはガラッと変わったシステムに?→(4ページ目へ)

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