News

2013年5月15日(水)

『ブレイブリーデフォルト』の今だからこそ語れるインタビュー。お気に入りジョブの話題から、なぜかアネリーの裏話へ!?

文:そみん

■あの国民的人気アニメの話題も!? お気に入りキャラについて振り返る!

――ここからはキャラクターについての話をお聞きしようと思います。まずは基本の質問ですけど、皆さんのお気に入りのキャラクターは誰ですか?

浅野:キャラクターについてと聞かれると……やっぱり、リングアベルとイデアになります。

中原:この2人は本当においしいところをさらっていきますからね。

――たしかにそうですね。でも、『ブレイブリーデフォルト』のパーティキャラクターの4人は、みんないいキャラクターだと思います。嫌いになるキャラクターがいないといいますか。

浅野:開発スタッフ的には、とにかくアニエスを好きになってもらおうと思っていました。このタイミングではアニエスをこう思ってもらおう、別のタイミングではこう思ってもらおうと、かなり深く設計をしていたんですけど、最終的にはイデアでした(笑)。

――イデアはわかりやすいですよね。電撃オンラインで行ったキャラクター人気投票でも、イデアが1位、アニエスが2位でした。アニエスはじわじわ上がっていって、最後にピークが来る感じだったと思います。

中原:アニエスは、1章では演説シーン、2章も聖花祭周りでいいシーンがあって、3章もみんなと団結する場面があってと、各章でアニエスが目立っているはずなんですけど……。

浅野:やっぱりイデアでしたね。

『ブレイブリーデフォルト』 『ブレイブリーデフォルト』 『ブレイブリーデフォルト』 『ブレイブリーデフォルト』
▲電撃オンラインの人気投票では、ティズが4位、アニエスが2位、リングアベルが3位、イデアが1位と、メインキャラクターが上位を独占する結果となった。

――真終章のクリア後に最初から遊び直した時、最初のARムービーで「アニエスすげえ!」ってなるのはたしかなんですけど。

浅野:ゲームを遊ぶ人の時間の使い方やゲームとのかかわり方的に、アニエスよりもイデアのほうが有利だったのかなと思うんですよ。ゲームって、自分が好きな時に好きな時間を遊ぶものだから、即効性が必要で、イデアはその瞬間瞬間でかわいかったから、印象に残ったんじゃないかなと。

――アニエスは「拒否します!」がいいと思うんですよ。冒険中に何度も繰り返されてきて、最後の最後でもしっかりと使われるところにグっときました。

浅野:「拒否します!」と言いながら、「でも、ティズが言うなら……」となるのもいいですよね(笑)。

――イデア人気については、ニコ生にも出演していただいた相沢舞さんの力も大きかったかもしれません。それでは、メインどころを外したサブキャラでは誰がお気に入りですか?

『ブレイブリーデフォルト』
▲中原さんがお気に入りの悪徳商人ボリトリィ。

中原:僕はボリトリィが好きなんですよ。自分が関西人だからかもしれませんけど(笑)。特に5章以降のボリトリィが好きなんです。なんだかもう、悪事がバレていて開き直って、「もう説明したるわ!」って感じでベラベラとしゃべりまくってバトルに入るという。あのへんもメタ的というか、ゲーム的でいいなあと。

――ボリトリィと聞くだけで、バトル中の「あり得へん…こんなん詐欺やんか!」というセリフを思い出します。やっぱりボイス演出は記憶に残りやすいです。

中原:ボイスが入ると、いろいろな部分の印象が一気に変わりました。ボイスが入る前の僕の印象なんですけど、このゲームで戦う敵たちって個性がありすぎるというか、ぶっちゃけ変人集団じゃないですか(笑)。ヴィーナス三姉妹とかも、最初は美人三姉妹の路線にするつもりが、フタを開けたら立派な変人集団になっちゃってましたし(笑)。黒鉄之刃(くろがねのやいば)なんかも、あのメンバーを管理するカミイズミは本当に苦労しているんだろうなと思いながら作っていました。

――カミイズミが冷静に「プリン君、報告を……」という部分は、ギャップがすごくて、ツボでした。

浅野:あそこはいいですよね。あの部分をボイス付きで初めて見た時は、我ながらとんでもないものを作ってしまったと思いました(笑)。

中原:文字設定をメインに見ていたころは、正直不安な部分もありました(苦笑)。でも、ボイスが入ったら、すべてが許せるようになりました。声優陣が豪華だったこともあって、声が入ったことで変なキャラクターも生き生きとしてきて、すごく印象が変わりました。

浅野:自分としては、魔人ヴィクトリアの谷花音ちゃんとエアリーの津村まことさんの声は、本当に『ブレイブリーデフォルト』らしい配役だったと思ってます。

中原:あの配役は浅野さんチョイスでしたね。

浅野:人気がある売れっ子声優をならべることもいいと思うんですけど、なんて言いますか、おもしろいというか、印象に残るキャスティングにしたかったんですよ。

中原:『サザエさん』を見る目が、ちょっと変わりました(笑)。

――高橋さんはいかがですか?

高橋:早口でしゃべる女忍者のキキョウが印象に残ってます。それこそ、ボイスが入る前は文字がバーっと流れる形で早口らしい演出にしていただけなので、そのキャラクターの特殊さがよくわからなかったんですけど、声が入ってかなり印象が変わりました。あのセリフって、実際の収録の時は息継ぎなしで一気にしゃべっていただいたんですよ。朝一のかなり早い時間での収録だったんですけど、いいテンションで演じていただけました。

『ブレイブリーデフォルト』 『ブレイブリーデフォルト』
▲普段は無口、変装すると饒舌になる女忍者のキキョウ。

――宣伝部さん的に印象に残っているサブキャラはいますか?

宣伝部スタッフ:意外と早い段階で兵士長のオーウェンがいなくなった時は、ちょっと驚きました(笑)。

浅野:オーウェンは電撃オンラインさんの人気投票でもわりと上位(12位)だったんですよね。

――オーウェンは初期の体験版で名前だけ先に出ていたので、完成版で実際に合えた時は「やっと会えた!」と思いました。ベアリングなんかも、体験版で一度戦っていたので、思い入れが深かったです。その頃は、「きっとあとで仲間になるキャラだ!」なんて妄想していました。

中原:体験版の時は、とにかくネタバレをしてはいけないと思って、あえて敵キャラを仲間っぽく見せようとしたこともありました。

『ブレイブリーデフォルト』 『ブレイブリーデフォルト』
▲意外と存在感が強かった兵士長のオーウェン。

――ちなみに電撃オンラインでは、エアリーの人気が高いです。終章に入った時の「エアリーだよ」のセリフにやられました(笑)。真終章での「●●様~」と助けを乞う場面は、とてもかわいいと思いました。

高橋:クリスタルを解放しに行く時と、寄り道をしている時の温度差がいいですよね。

中原:若干、やりすぎたかあと思っています(笑)。

浅野:「エアリーだよ」のところは、『ひぐらしのなく頃に』の「嘘だッ!」のようなインパクトを狙った部分もあります。

――編集部では、プリンちゃんの人気も高いです。

中原:今思うと、芸能人のローラっぽいキャラですよね。上司であるカミイズミへの、ため口的な接し方とかも含めて。ある意味、時代を先取りしたキャラかもしれません。あ、ふと思い出しましたけど、フロウエルに登場する髪飾りを自慢する女性が好きです。

――すごくピンポイントなところを選んできますね。

中原:収録の時、音響監督さんから「このキャラを渋谷系のギャルにしていいですか? ちょっとセリフが変わっちゃんですけど」という相談を受けて、「いいですよ」と提案を受けたんですけど、いろいろとアレンジが入りまくって、かなりインパクトが強い感じになりました。実は、早口でしゃべる女忍者のキキョウと同じ声優(斎藤恵理さん)なんですけどね。

浅野:斎藤恵理さんは『アグリー・ベティ』という海外ドラマの吹き替えもやっていて、そこでもギャル役がハマってたんですよ。

高橋:フロウエルでの聖花祭というか、美女コンテストの部分は「いただきました!」という感じで、いいギャグパートにもなっていたと思います。

――ちなみに、キャラクター名について思い出深いエピソードなどはありますか。

中原:イデア・リーを始めとしたリー一族の名前は、いろいろとありました。そもそもとしてブレイブ・リーの名前が決まり、イデアは理想を示す“アイデアリー”から、スムーズにイデア・リーとなったんですけど、母親の名前が……。

高橋:冗談で出たヲカエ・リーという名前のまま決まりそうになって、網代さんがかなり焦っていた覚えがあります。代案として、オモイヤ・リーとかいろいろと話していたんですが、結局ヲカエ・リーに落ち着きました(笑)。

→ジョブに関する話題から、なぜかアネリーの誕生秘話へ!?(4ページ目へ)

(C)2012 SQUARE ENIX CO., LTD.All Rights Reserved.
MAIN CHARACTER DESIGN:Akihiko Yoshida.

データ

▼『ブレイブリーデフォルト』ダウンロード版
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:3DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2012年11月1日
■価格:5,400円(税込)
▼BD『ルクセンダルク紀行』
■販売元:ポニーキャニオン
■品番:PCXP-50136
■発売日:2013年3月20日
■定価:7,350(税込)
 
■BD『ルクセンダルク紀行』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼DVD『ルクセンダルク紀行』
■販売元:ポニーキャニオン
■品番:PCBP-52110
■発売日:2013年3月20日
■定価:7,350(税込)
 
■DVD『ルクセンダルク紀行』の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト