2013年5月16日(木)
『サモンナイト』と言えば、各マップに設けられた条件を満たすことでさまざまな恩恵を得られる“ブレイブシステム”も、シミュレーション好きには外せない魅力。今作の“ブレイブバトルシステム”は、その伝統のシステムに新たな要素をプラスしたものです。
1つのマップにおいても、1回の攻撃で2体の敵を倒すとか、○ターン以内にクリアするなどの複数の条件が用意されていて、1度ですべての条件を満たせるかというところに燃えたりするわけです。取り逃しても、“再戦”で何度でもチャレンジできるので、そこはただの自己満足なわけですが、一発で全条件を満たした時の快感はなかなかですよ?
さらに、条件を満たすと“ブレイブメダル”というアイテムをもらえます。このアイテムは、レアアイテムと交換することも可能ですが、“パーティ能力”の取得にも必要になってきます。パーティ能力とは、仲間全体のHPを回復させたり、戦闘メンバーを交代させたりといったバトルを有利に導く能力のことで、これがあるとないとで難易度も大きく変わってくるくらい重要な要素になっています。
つまり、戦闘でブレイブ条件を満たしてブレイブメダルを獲得し、そのメダルを使ってパーティ能力を取得することで、より難度の高いマップが楽になる。と、苦労したぶんの見返りが見える形で得られるのは本作ならではの魅力と言えるでしょう。
▲パーティ能力はセットできる数に制限があるので、このマップにはどんな能力が有効かといったことを考えるなど、戦闘開始前から戦術を練る楽しみを味わえるわけです。中には、セットできるパーティ能力の数を増やすなんて能力もあって、プレイヤーをいい意味で悩ませてくれます。 |
本作の情報を見た時、携帯ゲーム機も次世代機が発売されてそれなりに時間が経っているのに「なぜ今、PSP!?」という疑問を持った方もいるでしょう。自分も最初はそうでした。ですが、実際プレイしてみると、そんなことはぜんぜん気にならないくらいしっかり作り込まれていて驚きました。
特に、“Live2D”を使った表現は秀逸で、キャラクターの存在感という意味では、間違いなくシリーズ最高峰と言えます。データインストールにも対応しているので、読み込み面でもストレスなく進めることができました。
▲アドベンチャーパートでは、テレビアニメのごとくなめらかに動くキャラクターたち。画像ではこの魅力がなかなか伝わらないのが残念なところです。 |
▲『3』の世界観がベースになっているだけに、あのキャラクターが登場したり、おなじみの“夜会話”もあったりで、演出面でもかなりのお楽しみが用意されているのはうれしいところ。 |
▲その他にも、武器や響命石の練成といった強化要素や、マップクリア時などに取得できる設定画などの閲覧モードなどなど、過去作で盛り込まれていた要素はそのまま楽しめる感じになっています。 |
こんな感じに、バトルシステムを中心に本作の魅力をお届けしてきたわけですが、長年待っただけあって、かなり完成度の高い仕上がりになっているのは間違いありません。シリーズのファンが期待する以上の革新もあったりで、『サモンナイト』シリーズのファンだけでなく、シミュレーション好きにもぜひプレイしてほしい作品に仕上がっていると断言できます!
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(C)2013 NBGI ※画面は開発中のものです
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