2013年5月22日(水)
4月末~6月上旬にかけて、電撃オンラインが注目するゲームのレビューを連日掲載していく特別企画“春のレビュー祭り”。今回は、5月23日に日本一ソフトウェアから発売されるPS3用ソフト『Z/X 絶界の聖戦』のレビューを、ライターのオヌゥがお届けします。
皆さん、こんにちは。電撃オンラインのライター、オヌゥと申します。まず最初にぶっちゃけておきますと、僕はTCGについてはほとんど初心者と言っていいです! 『Z/X 絶界の聖戦』はカードバトルRPGというゲームジャンルが示す通り、キャラクター育成やシミュレーションといった要素がカードバトルシステムとうまく融合しているので、僕のようにTCG版『Z/X -Zillions of enemy X-』を遊んだことがない人でも、楽しくプレイできると思いますよ。
今回は、カードバトル以外にも本タイトルならではの楽しい部分について、お伝えしていければと思います。ちなみに、オープニングソングは“アニソン界の若獅子”こと遠藤正明さんで、遊ぶ前から心がたぎる!
TCGは今や実際のカードゲームにとどまらず、コンシューマゲームをはじめとする多種多様なメディアで遊ぶことができます。しかしながら、対戦やカードのコレクションなどの部分がメインで、ストーリーや世界観は味付け程度といったものが多いのではないでしょうか?
シンプルに戦略性を競うのもいいですが、個人的には『遊戯王』のように原作ありきで、その世界観や雰囲気の中に没入する形で楽しむスタイルが好みです。『Z/X 絶界の聖戦』は、あらすじから重々しいストーリー展開が予想でき、プレイ前から密かに楽しみにしていました。
“Z/X”(以下、ゼクス)とは、半世紀前に地球上の特定地点に突如として出現した異次元空間“ブラックポイント”に生息するクリーチャーたちの総称。人類は、このゼクスを捕獲可能とするカード型デバイスを開発し、ゼクスによる侵略から地球を守る一方、捕えたゼクスを現実世界に召喚して一種の生物兵器として利用し始めた――。
とりあえず、さっそくプレイを開始していきましょう。まず最初に、5人の主人公から1人を選んでプレイすることになります。いずれも個性あふれる面々ですが、選んだ主人公によって異なるストーリーがそれぞれ展開していきます。
●加賀楓 | ●ナタリア・カンビアッソ | |
▲ゼクスを捕えて闇ルートで売買する違法会社の社員。 | ▲マフィアの家に生まれるも、家出してスラム街で暮らす少女。 |
●スティーブ・シバヤ | ●クイン・フォーサイス | ●セシル・ロワイヤル | ||
▲ゼクス研究で一目置かれる優秀な研究員。 | ▲クーデターを調査するエリート海兵隊員。 | ▲大企業の闇を探る駆け出しジャーナリスト。 |
僕は、かわいい見た目と顔に似合わぬ大きいおっぱい(ここ重要!)にひかれ、ナタリアを選んでみました。完全に第一印象で決めましたが、このナタリア、バトルフィールドで何か行動を起こすたびに乳がユサユサ揺れます。もうこれでもかというほど揺れるおっぱい!
しかし、「おっぱい好きはこれだけでもプレイしてみる価値アリかも!?」と夢中になっていたのもつかの間、目の前で繰り広げられていく殺伐としたストーリーに、衝撃を受けました。
そもそも、ゼクスというのは地球を侵略する異界の生物たちであり、“ゼクス使い”というのはゼクスを従え、思いのままに操ることができる者たちの総称です。物語の中では、別のゼクス使いとのバトルも待ち受けています。つまり、『Z/X 絶界の聖戦』でのカードバトルというのは、「殺し合いをしましょう」ってことなんですよね。
ナタリア編では、マフィアのドンであるナタリアの父を脅迫するため、傭兵集団がナタリアの誘拐を企んでいるという裏社会の抗争が、メインストーリーの軸となります。情け容赦ない傭兵たちを相手に戦う緊迫感あふれるストーリーは、さまざまなメディアで展開する『Z/X』そのものの世界観設定とマッチしていて、非常に見ごたえがあります。
→陣地の奪い合い!? カードバトルにとどまらないゲームシステム(2ページ目へ)
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※画面は開発中のものです。
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