2013年7月4日(木)
プロトタイプは、恋愛ADV『蝶の毒 華の鎖~大正艶恋異聞~』をPS Vita/PSP用ソフトとして発売する。発売日や価格は未定。
本作は、乙女ゲームブランド・アロマリエより発売されたPC版『蝶の毒 華の鎖』の移植タイトル。ヒロイン・野宮百合子と彼女を愛した5人の青年たちによる、光と闇が交差する大正時代のラブストーリーが描かれる。なお、PS Vita/PSP版ではオリジナルストーリーや新規ビジュアルを多数追加しているという。
今回は、物語や登場人物に加えて、PS Vita/PSP版特有の魅力について紹介しよう。
~ストーリー~
時は大正7年。戦争の特需で財を成す人々がいる一方で、国家からの恩恵だけを頼りに暮らし、時代の波に乗り遅れた華族達の生活はいよいよ困窮し始めていた――。
自分の誕生日を祝う夜会の最中だと言うのに、野宮百合子はひとり自室に籠もっていた。公家華族である野宮家の財政は困窮を極めているにも関わらず、状況に相応しくない豪華な宴になっていたからだ。
父・野宮康之の真意を測りかねる百合子。だが、幼なじみの尾崎秀雄から、その夜会の狙いを聞いて合点がいく。それは百合子の結婚相手を決め、彼女の幸せ……延いては家の将来を担保するためのものだったのだ。
戸惑いながらも、両親のためを思い夜会の会場に向かう百合子。だがその時、反政府の暴漢達が乱入し、夜会は阿鼻叫喚に包まれる。そして、警官隊の到着により事態が収拾した後、さらなる悲劇が野宮家を襲う。その騒動の中で、康之が何者かに殺害されてしまったのだ。
あまりの出来事に怒りも悲しみも忘れて、呆然とたたずむ百合子。だが彼女は、ただ一つの事だけは理解していた。
これが、転落の始まりだと言うことを――。
28歳にして貿易商に成り上がった大金持ち。なぜか百合子を気に入っており、財力を盾に強引に結婚しようとする。型破りな性格。
百合子の兄(22歳)。子爵家長男で華道の家元だが、かなり浮世離れしていて厭世的。絵画を好み女遊びも盛んという道楽者だが、妹のことは花のように愛でている。
野宮家の使用人(25歳)。温和な性格で、植物を愛する大人しい青年。いわゆる下働きの下男だが、百合子の初恋の相手でもある。
野宮家執事(37歳)。イギリス人の血が入っており、百合子が幼い頃から野宮家に仕えている。性格は実直だが、無表情であまり感情を表に出さない。
男爵家長男の陸軍少尉(24歳)であり、百合子の幼なじみ。潔癖性かつ、真面目で固い性格をしている。態度はとても冷たいが、軍人としてはかなり優秀。
富裕な酒問屋の一人娘。大人しい婿養子を迎え、息子をもうけた後は好き放題遊んでいる道楽者。
→PS Vita/PSP特有の『蝶毒』の魅力とは?(2ページ目)
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