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2013年7月18日(木)

『魔女と百騎兵』で強烈な存在感を放つ魔女・メタリカを演じた感想は? 声優の伊瀬茉莉也さんに直撃インタビュー!

文:チョロ松

■うたうように、意気揚々と! 収録の際に苦労したエピソードは?

――ゲームの中で、メタリカが自分の声で話し出した時はどのような感じでしたか?

 どの作品でもそうなのですが、自分が演じさせていただいた後にそれを実際に聞くと、やっぱり感動しますね。「あ、ちゃんとキャラクターとしてしゃべってる!」と思うので。皆さんにどう楽しんでもらえるのかなっていう、期待感もあります。

『魔女と百騎兵』

――ご自分のイメージどおりでしたか?

 はい。ディレクターの方と「メタリカはこういうキャラなんじゃないですか?」「いや、もっとこうですね」とディスカッションしながら、何カ月間か掛けて収録した結果が今のメタリカなんです。最初のころはまだキャラクターがあやふやな感じだったので、収録を重ねて少しずつ固まっていくうちにキャラクターがだんだんずれてきてしまって、「以前の演技はちょっと違うかも?」ということで録り直しをしたこともありました。

――ゲームの場合、短期間で集中して収録してしまうことが多いと聞きますが、『魔女と百騎兵』の場合は長期にわたる収録で、けっこう大変だったんですね。

 でも、1回キャラクターができ上がってしまうと、あとはそのキャラクターの気持ちでしゃべってしまえば、スラスラーっと楽しくできましたよ。

――最初のころは、どんな風に演じられていたのでしょうか?

 もっと男の子っぽくて、大人っぽかったかった気がします。低い声だったので、お姉さん的な部分が強かったかもしれません。ディレクターの方からの「年齢をもうちょっと下げてやりましょう」という指示もあって、プレイヤーの皆さんに親しみを持ってもらって、感情移入してもらうために、元気な感じに持っていきました。

――演技の中で、特に意識された点などはありますか?

 最初に、「カワイイだけじゃない女の子にしてほしい」という希望をいただきました。セリフの内容や言葉づかいが乱暴だったりするので、それに準じて演じたのですが、それでもメタリカはやっぱり女の子なんですよね。

 ゲーム中では過去のエピソードなんかも出てくるんですけれど、そこでは普通にカワイらしい女の子でした。とある出来事をきっかけに、今のメタリカの性格ができ上がるのですが、その流れにきちんと沿うようにキャラクターを作っていきたいと考えました。それと、単純にガサツで乱暴で、ちょっとイジワルでという風に演じると、男の子っぽい声になりそうだったので、その点にも意識しましたね。

――素直な時代のメタリカも楽しみです。

 でも、やっぱりメタリカですよ!  ちょっと、ツンツンツンって(笑)。

――ゲーム冒頭のデモシーンでも相当な数のセリフがありましたが、全体でもかなりの量だったんでしょうか?

 とにかく、いっぱいセリフをしゃべらせていただいて、その分だけメタリカのキャラクターというのが出ていると思います。

――主人公の百騎兵がほとんどしゃべらない分、メタリカが頑張っている感じですね。

 メタリカとアルレッキーノがその分、頑張っています(笑)。

――特に印象に残ったセリフはありましたか?

 セリフの中で「○&#%&~」みたいにゴニョゴニョした言葉があったんです! 収録ではこのセリフをちゃんと全部しゃべったんですが、実際にはピー音になっているそうで残念です(笑)。

『魔女と百騎兵』

――序盤のイベントシーンで、沼が生まれたのを見た時のメタリカの反応が、すごくおもしろかったです。

 私もさっき完成品を見て「おおーっ!」と思ったんですけれど、メタリカは緑色をしたあの沼が自慢なんでしょうね、きっと。しかも居心地がよくて、力がみなぎってくるという。だからテンションもきっと高いんじゃないかと思って、うたうように、意気揚々と演じました。

 メタリカはピラーをずっと探し続けて見つけ出して、でも倒せなくて、その瞬間を長年待ち続けていたんですよ。百騎兵が現れるまでに100年あまりも掛かったわけですから。ピラーを倒せた時の「キタ!」っていう喜びはすごいものだと思います。それで、ちょっと子どもに戻っちゃった感じかもしれません。

『魔女と百騎兵』

――メタリカは沼好き(笑)ですが、伊瀬さん自身が、テンションの上がってしまうくらい好きなものは何ですか?

 沼の緑色から連想すると、私は抹茶が大好きです。自分の中では、とあるブランドのアイスが贅沢品なのですが(笑)、頑張った日には自分へのご褒美で、そのグリーンティー味を食べるんです。もう、メタリカみたいにテンション上がっちゃいます(笑)。

→伊瀬さんが使ってみたい魔法は? 読者へのメッセージも(4ページ目へ)

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