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2013年8月26日(月)

『MIND≒0』の機密情報がたっぷり詰まった相関図&“裏”設定を初公開! ダンジョンRPGとしての魅力を紐解くプレイレビューも掲載!!

文:まさん

 現実世界である“物質界”と、裏の世界である“狂精神界”。表裏一体の2つの世界を舞台に、特殊な能力を持つ“MIND使い”たちの戦いを描いたPS Vita用ソフト『MIND≒0(マインド/ゼロ)』。アクワイアより、8月1日に発売されたこの作品は、状況に応じて“MIND”を出し入れする駆け引きや歯ごたえのあるボス戦など、魅力的なバトルが楽しめるダンジョンRPGです。

『MIND≒0(マインド/ゼロ)』

 前回の記事では“ミスターゼロディブ”こと、代表取締役社長の原神敬幸さんにお話をうかがった衝撃的なネタバレ全開のインタビューをお届けしました。いろいろと初公開の情報が多く、すでにゲームをプレイした方は相当驚かれたのではないかと思います。

 今回は、挑戦的なストーリー面で賛否両論渦巻き話題沸騰中の本作に興味がありつつも、「ストーリーに関する評価ばかりでイマイチどんなゲームなのかわからない」という方のために、ゲームシステムの見どころを『電撃PlayStation』の『MIND≒0』担当ライター・まさんがレビューしていきます。さらに、前回のインタビュー記事の最後にチラ見せした“裏”設定満載の組織・人物相関図も本邦初公開。こちらはゲームをクリアした人には完全なネタバレになっているので未プレイの方はご注意を!

『MIND≒0(マインド/ゼロ)』 『MIND≒0(マインド/ゼロ)』 『MIND≒0(マインド/ゼロ)』

■緊張感のある探索が楽しめる3DダンジョンRPG

 ストーリーやキャラクターの雰囲気に惹かれて本作が気になっている人もいると思いますが、このゲームの見どころは3DダンジョンRPGとしてキッチリとまとまったシステム面にあると思います。もちろん、キャラクターの掛け合いやストーリーにも重きが置かれていますが、その中身は本格的な3DダンジョンRPG。気に入ったキャラクターたちでパーティを組み、主観視点で迷宮を探索して奥にいるボスを倒して目的を達成し、新たなダンジョンに挑むことがゲームの中心です。

 そう聞くと「えっ、3Dダンジョンものなの? 難しいからヤダ!」と思ってしまう人もいるかもしれませんがご安心を。RPGが好きでも3Dダンジョンは苦手だという人は多いようですが、本作はそんな人でも問題なく楽しめるようになっています。大抵の場合、3Dダンジョンが苦手な人は、どうも“マップが複雑で難しい”というイメージを持っているようなのですが、本作はそんなイメージとは裏腹に3Dダンジョン物が初めての人でもわかりやすく、投げ出さないように作られています。

『MIND≒0(マインド/ゼロ)』

 どんな点が親切なのかと言うと、まず迷宮の構造がいい意味でコンパクトであるという点。隠しダンジョンやラストを除いてそれほど長いダンジョンは存在せず、5~8階層程度の小ダンジョンを攻略していく形になっています。1フロアが画面左上にある正方形のミニマップ内に収まるように作られており、いじわるなトラップも特にありません。

 それに「そろそろ回復アイテムも尽きてまずいかな……」と思う辺りで、街に帰れる“ポータル”が見つかるマップの構造もグッド。ポータルは、フロアとフロアをつなぐワープゾーンの役目も兼ねており、発見すると次回以降の探索が楽になるため、新しいポータルを見つけるまで奥に行くか、それとも諦めて手近なポータルで脱出するのかを考えながら探索していく感覚は緊張感があり、このジャンルが苦手な人でも問題なく踏破できる絶妙なバランスですね。

『MIND≒0(マインド/ゼロ)』
▲迷宮内にあるポータル。脱出アイテムが存在しない本作では、安全に街まで帰還するための命綱として重要な施設です。3フロアに1個くらいのタイミングで配置されているため、設置されているのを見逃してしまうと泣きを見ることに。ポータルを探す間に、自然と“マップを埋める”という3Dダンジョンの基本が身に付くはずです。

 また、迷宮内を単純に移動するだけでなく、タッチで仕掛けを解いたり、特定の仲間がいると進める場所があったり、といったアクセントも存在。一度クリアした迷宮でも、エリアマップで町の人や仲間から受けた“依頼”を達成するという小目標があります。

 迷宮の背景も殺風景ではなく、絵本のような不気味な場所や列車が大量に連結したおかしな駅など、現代を舞台にした世界観なのにどこか壊れている風景が新鮮で、次はどんな場所なのか気になるのもいい感じですね。

『MIND≒0(マインド/ゼロ)』 『MIND≒0(マインド/ゼロ)』
▲主人公たちが冒険の準備を行うのは、現実世界である“物質界”。探索を行うのは、裏の世界である“狂精神界”。どちらも現代の風景が反映されていますが、その様相はまったく異なります。

 キャラクターに惹かれて買った人も、探索面でのバランスが取れており、3Dダンジョンというだけで投げ出さないように作られているのが好感触でした。

→実はバトルの攻略性の深さが本作のキモ!(2ページ目)

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データ

▼『MIND≒0(マインド/ゼロ)』(ダウンロード版)
■メーカー:アクワイア
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2013年8月1日
■希望小売価格:5,300円(税込)
▼『MIND≒0(マインド/ゼロ) ザ・コンプリートガイド』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年8月8日
■定価:1,995(税込)
 
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