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2013年9月11日(水)

【ほぼ毎日特集 ♯46】竜騎士07さんが制作したカードゲーム『互いを男の娘メイドに調教し合うゲーム』をご本人とプレイ!(梅津爆発)

文:梅津爆発

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■アナログゲームを作った理由は? 竜騎士さんにインタビュー

 ここからはゲームプレイ直後の竜騎士さんに行った、インタビューを掲載!

爆発:ゲームのプレイありがとうございました。

竜騎士:はいお疲れ様でした。こちらこそありがとうございました。いや~、楽しかったです。

爆発:このゲームを最初に発表されたのは2012年秋のゲームマーケットでした。制作されたきっかけはなんだったのでしょうか?

竜騎士:『ローズガンズデイズ』の制作中にゲームマーケットの存在を知りまして「それはぜひ参加してみたい」と思ったんですよ。ただ制作期間がギリギリだったこともあって、今回は手軽に遊べてコンパクトなバカゲーにしました(笑)。

爆発:竜騎士さんは昔、『リーフファイトTCG』のオリジナルカードを制作されていましたね。

竜騎士:そうですね。私は元々、非電源系ゲーム(アナログゲームとほぼ同義)でコミックマーケットに参加していたんです。その後、弟と一緒にノベルゲームを作りたくなって『ひぐらしのなく頃に』を作ったんですね。だから私にとってゲームマーケットへの参加はある意味原点回帰なんです。

爆発:今回のゲームは手作りということで制作数は非常に少ないみたいですが、再販の予定はないのでしょうか?

竜騎士:これまでに合計100セット弱しか制作していないのですが、それでも作業的にはかなり大変でした。

餡豆:角をひたすら丸める作業が特に大変でした(笑)。

竜騎士:「再販しないんですか?」と言ってくださる方も一定数いますので、今後ゲームマーケットへ別のゲームを作って参加した時に、一緒に持ち込めたらいいなと思っています。

爆発:ということはもう次のアナログゲームは制作中なのですか?

竜騎士:ヒマを見つけては少しずつルールを固めている最中ですね。今度はダンジョンを作成するゲームになる予定です。

爆発:それは楽しみです! ちなみに完成はいつぐらいの予定でしょうか?

竜騎士:本業のノベルゲームの作業次第なんですよ。今年の冬には『ローズガンズデイズ』が完結するので早く作業に入らないといけないし、来年もいろいろと予定があるので。アナログゲームは07th Expansionというより私が個人的に制作しているようなものなので、ノベルゲームの作業が落ち着くまでは様子見ですね。特にイラストがシンドイんですよ。私は絵を描くのが遅いので(笑)。

爆発:完成を楽しみにしています。ところでアナログゲームはよく遊ばれるのですか?

竜騎士:我々の作業場にも私が集めたアナログゲームが積んであって、作業の合間によく遊んでいます。最近は忙しくてあまり遊べていないのですが。

爆発:遊んだ中で気に入ったアナログゲームを教えてください。

竜騎士:ウチで一番のヒットはなんだろう?

餡豆:『キャット&チョコレート』じゃないですか? 遊ぶ人によっても違いますけど。

竜騎士:私は『パンデミック』が一番好きです。自分がプレイしていなくても、どの都市が伝染病に感染するのかを決めるカードを引いているだけでワクワクしますから(笑)。みんなで協力する点も好きです。参加者全員で勝ちも負けも共有できるのが素晴らしいですね。ウチのスタッフは女性が多いので、プレイヤー同士で戦って勝敗を決めるゲームより、協力する『パンデミック』のほうが評判もよかったです。

餡豆:ゾンビものの『カードオブザデッド』もよくやりますね。とてもおもしろいです。

竜騎士:運の要素が強いゲームですけど、ウチの女性陣に大人気ですね。ゲームマーケットへ行くたびに「引越しか!」と思うほどたくさんアナログゲームを買ってしまうので、説明書を読んだだけでまだ遊んでいないゲームもけっこうあります。

爆発:先ほど“本業”というお話も出ましたが、8月には『ローズガンズデイズ シーズン3』が発売されましたね。どのような作品になったのでしょうか?

竜騎士:いやー、ヤバイですね。『シーズン3』は『シーズン1』と『シーズン2』を足して倍にしたくらいヤバイ内容になりました。そんな過激な内容ですが、あくまでもエンターテイメント作品としてお楽しみいただければ幸いです。でも私がプロットを書いていた時には、世界は平和だったんですよ。いつの間にか現実が『ローズガンズデイズ』の世界観に近づいてきてしまったんです(笑)。

爆発:ところでここ数年、毎年2本は必ず作品を発表されていますよね。そのバイタリティはどこから来るのですか?

竜騎士:私みたいな幽霊作家は1度休んだら忘れられちゃうと思うので、「止まってはいけない!」と一輪車をこぎ続けるように毎回作品を発表していました。そうしていたらいつの間にかもう10年も経っていました(笑)。もちろん今後の作品もいろいろと仕込んでいます。

爆発:ツイッターでファンの方々に「何年規模の作品がいいか?」を聞かれてましたね。

餡豆:最近ようやく公式ツイッターを活用し始めたので、ファンの方たちと交流させていただいてます。

爆発:竜騎士さんはムチャクチャ返信されてますよね!

竜騎士:私はチャットみたいに使っているんですよ。空き時間に2、3時間張り付いて、来たメッセージのほとんどに返信しています。熱心なファンの方たちとの貴重な交流の場なので重宝していますね。そういう方たちに楽しんでいただけるような作品を今後も作っていきたいです。

爆発:今後のご活躍も楽しみです! では最後に月並みですが読者へメッセージをお願いします。

竜騎士:『ローズガンズデイズ』は数年後に読んだら、おもしろさが半減してしまうでしょう。今の時代に読むからこそ最高にヤバイ作品になっています。

餡豆:いつ読むか?

竜騎士:今でしょ!

全員:(笑)。

竜騎士:ぜひ読んで、いろいろと考えてもらえるとうれしいです。アナログゲームもとてもおもしろいので、あまり遊んだことがない人はぜひ遊んでみてください。人間同士が実際に顔を合わせて遊ぶのは、究極的に楽しいことだと思います。今後もゲームマーケットには参加しますから、皆さんも一緒に遊びましょう。

 今回は竜騎士07さんが手がけた『互いを男の娘メイドに調教し合うゲーム』のリプレイをお送りしました。現在入手は不可能ですが、今後の“ゲームマーケット”で再販される可能性もあるようなので、欲しい方は07th Expansion公式サイトで情報をご確認ください。では最後に竜騎士07さんの新作PC用ノベルゲームをご紹介しましょう。こちらもエキサイティングで刺激的な内容になっています。


■『ローズガンズデイズ シーズン3』

 未曾有の大災害により第二次大戦中に壊滅して米中連合軍に復興された架空の日本を舞台に、“クラブ・プリマヴェーラ”に集う夜の女と彼女らを守る用心棒が繰り広げるハードボイルドアクション。莫大なカネを産む“クラブ・プリマヴェーラ”に迫るアメリカンマフィアや復員軍人たちの魔の手を、彼女たちは退けることができるのだろうか……? なお『シーズン3』には『シーズン1』と『シーズン2』も同梱されている。


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