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2013年9月10日(火)

重大発表多数の“SCEJAカンファレンス2013”まとめをお届け――配信を見逃した人もこれさえ読めばまるわかり!

文:皐月誠

 9月9日、東京都・品川インターシティホールにて“SCEJAプレスカンファレンス2013”が開催された。この記事では、カンファレンス全体を振り返っていく。

 カンファレンスの進行を担当したのは、SCEおよびSCEJAプレジデントの河野弘氏。氏は今年4月にSCEジャパンとSCEアジアが統合されて誕生した同社を簡単に紹介し、今回は日本国内での展開について発表すると前置きすると、さっそく新型PS Vitaを紹介した。

■新型が発表されたPS Vita

 新型PS Vita(型番:PCH-2000シリーズ)は、従来のWi-Fiモデル(型番:PCH-1000シリーズ)から基本性能をそのままに小型化したもの。ディスプレイのIPS液晶化、1GB内蔵メモリ搭載、USB端子がマイクロUSB-Bに変更、ボタンの改良などが行われている。PCH-2000シリーズの発売日は10月10日で、価格は19,929円(税込)。また、各容量メモリーカードの値下げも決定した。

“SCEJAプレスカンファレンス2013”

(→新型PS Vita発売の速報はこちら)

(→メモリーカード値下げの速報はこちら)

●動画:新型PlayStation Vita(PCH-2000シリーズ)デビュー映像

“SCEJAプレスカンファレンス2013”
▲従来モデルと新型を比較してみた。前面から見たところでは、それほどの違いはない。

■PS Vitaソフト展開のカギとなる“共闘ゲーム”

●共闘先生プロジェクト

 SCEが『ファンタシースターオンライン2』や『討鬼伝』、『ドラゴンズクラウン』など“共闘ゲーム”の魅力を伝えるべく、TV-CMを中心として展開している“共闘先生プロジェクト”。そのイベント“共闘学園 文化祭”が、11月3・4日に開催されることが、共闘先生を演じる生瀬勝久さんからのビデオレターにて発表された。

 このイベントでは、“共闘ゲーム”の試遊や大会、ステージイベントなどの実施が予定されている。詳細は、近日中に共闘学園の公式サイトにて発表されるとのことだ。

“SCEJAプレスカンファレンス2013”

●『ガンダムブレイカー』と『ゴッドイーター2』にそれぞれ本体同梱版が登場!

 また、“共闘ゲーム”のタイトルである『ガンダムブレイカー』と『ゴッドイーター2』に関して、本体同梱版の発売が発表された。

 『ガンダムブレイカー』本体同梱版である『ガンダムブレイカー スターターパック』は、ソフトとオリジナルデザイン(ベースはホワイト)の新型PS Vita、各種ケーブル類などに加え、限定『ガンプラ』(HGUC 1/144 ガンダム&量産型ザク オリジナルカラーVer.)がセットになったもの。発売日は10月31日で、価格は29,480円(税込)。

“SCEJAプレスカンファレンス2013”
▲『ガンダムブレイカー スターターパック』には、限定モデルの『ガンプラ』が同梱される。

(→『ガンダムブレイカースターターパック』の速報はこちら)

 『ゴッドイーター2』本体同梱版である『PlayStation Vita×GOD EATER 2 Fenrir Edition』は、ソフトとオリジナルデザイン(ベースはカーキ/ブラック)の新型PS Vita、各種ケーブル類などに加え、オリジナルのストラップ&クロスがセットになったもの。発売日は2013年11月14日で、価格は25,960円(税込)。

(→『PlayStation Vita×GOD EATER 2 Fenrir Edition』の速報はこちら)

●SCE『ソウル・サクリファイス デルタ』

“SCEJAプレスカンファレンス2013”
▲稲船敬二氏

 さらに“共闘ゲーム”の新情報として、『ソウル・サクリファイス デルタ(以下、デルタ)』が2014年3月に発売されると発表された。この発表に際して、『ソウル・サクリファイス』に引き続きコンセプターを務める、comceptのCEOである稲船敬二氏が登壇。

 稲船氏は『デルタ』について、「アップデート版や新しいモンスター、魔法を付け加えただけでなく、まったく新しい要素も加え、皆さんにしっかりとお届けしたい」と語った。この追加要素は“中立”といい、『ソウル・サクリファイス』の中核をなすシステムの生贄/救済に対し、新たな選択肢として登場するようだ。

 また『デルタ』のシナリオ面では、これら生贄/救済/中立を掲げる3勢力による争いが発生するらしい。“ただ共闘するだけでなく、競い合って楽しむ”というような『ソウル・サクリファイス』の基本コンセプトを、より発展させた内容となるようだ。

 さらに、前作からの引き継ぎ要素はもちろんある他、『デルタ』から参入するプレイヤーでも入り込みやすい設計になることが語られた。9月19~22日に千葉県・幕張メッセで開催される“東京ゲームショウ2013”では早くもプレイアブル出展し、SCE公式サイトにてユーザーからの感想を求めるという。

(→『ソウル・サクリファイス デルタ』の速報はこちら)

●動画:ソウル・サクリファイス デルタ ティザートレーラー

●セガ『ファンタシースターオンライン 』

“SCEJAプレスカンファレンス2013”
▲酒井智史氏

 続けて、『ファンタシースター』シリーズのプロデューサーであるセガの酒井智史氏が登壇。同氏は始めに、PC版の『ファンタシースターオンライン2(PSO2)』で発生した不具合についてのお詫びを述べ、今後も引き続き事後対応を続けていく旨を発表した。

 同氏から発表されたのは、『ファンタシースターオンライン2』ではなく、そのスピンオフタイトルである『ファンタシースター ノヴァ(以下、ノヴァ)』。『ノヴァ』は『PSO2』と共通した世界観を持ちながら、超巨大な新エネミー“ギガンテス”が登場し、オンラインプレイ非対応となっているなど、『PSO2』とは切り離された独自のタイトルとなっている。なお、オンライン非対応と言ってもアドホック通信に対応していて、最大4人でのマルチプレイを楽しめる“共闘ゲーム”となっている。

(→『ファンタシースター ノヴァ』の速報はこちら)

 開発を担当するのは、『エンド オブ エタニティ』や『スターオーシャン』シリーズを開発したトライエース。『PSO2』プレイヤーだけでなく、『ファンタシースター ポータブル』シリーズのプレイヤーや、『ファンタシースター』未経験の人にもプレイしやすい内容になるという。“東京ゲームショウ2013”では、新たな映像が上映されるとのことだ。

■シングルプレイ用PS Vita最新タイトル

 もちろん、PS Vitaで発売されるタイトルは“共闘ゲーム”だけではない。ラッシュ映像にて、さまざまな新作タイトルが発表された、

・『ラブライブ!School Idol paradise』/角川ゲームス

 角川ゲームスが贈る『ラブライブ!』のリズムアクションゲーム。開発は『初音ミク -Project DIVA-』シリーズも手がけたディンゴ。

(→『ラブライブ! School Idol Paradise』の速報はこちら)

・『影牢 ダークサイド プリンセス』/コーエーテクモゲームス
・『戦国無双4』/コーエーテクモゲームス

 いずれもコーエーテクモゲームスの人気シリーズ最新作で、2014年の発売。特に『影牢』シリーズは、2005年のPS2用ソフト『影牢II -Dark illusion-』以来、9年ぶりの新作となる。

(→『影牢 ダークサイド プリンセス』&『戦国無双4』の速報はこちら)

・『テラリア』/スパイク・チュンソフト

 インディーズメーカーのRe-Logicが開発した、サンドボックス型アクションゲーム『Terraria』。5月23日に、追加要素を含めたPS3用ソフト『テラリア』としてスパイク・チュンソフトからリリースされたが、PS Vita版も発売される。

(→『テラリア』)の速報はこちら)

・『だんろん部!!』

 部活動をフィーチャーした『ダンガンロンパ』シリーズのスピンオフタイトル……なのだが、単なるボツ企画で次に発表されたタイトルに向けたブラフだった。実際にはリリースされない。

・『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』/スパイク・チュンソフト

 こちらは実際にリリースされるもの。上映されたムービーを見るところでは、モノクマを相手に戦うTPSのようだ。しかしプレイヤーキャラクターが所持している武器は、銃でなくメガホンにも見え、画面左下には“踊れ”や“壊れろ”といった命令語が表示されているなど、何やら謎の多いタイトルだ。

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▲部活動をフィーチャーした『だんろん部!!』……はウソでした。

(→『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』&
『ダンガンロンパ1・2 Reload』ソニーストアコラボモデルの速報はこちら)

・『オトメイト スペシャルパック』
・『薄桜鬼 SSL -sweet school life-』
・『アムネシア ワールド』

 『オトメイト スペシャルパック』は、“PS Vita×オトメイト”という2ブランドのコラボレーション企画として発売されるもの。新型PS Vitaホワイトと『薄桜鬼 鏡花録』&『アムネシア V Edition』のプロダクトコード、『アムネシア V Edition 』のアニメDVDがセットになっている。また『薄桜鬼』と『アムネシア』それぞれの最新作も、2014年春に発売される。

(→PS Vita×オトメイトの速報はこちら)

・『PlayStation Vita FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster RESOLUTION BOX』
・『ファイナルファンタジーX HDリマスター』
・『ファイナルファンタジーX-2 HDリマスター』

 『ファイナルファンタジーX HDリマスター』および『ファイナルファンタジーX-2 HDリマスター』は、RPGの代名詞とも言える『ファイナルファンタジー』シリーズのナンバリングタイトル10作目と、スピンオフ的なその続編タイトルを、HDリマスタリングしたもの。PS3版は2in1のソフトとして発売され、PS Vita版はそれぞれ個別に発売される。

 『PlayStation Vita FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster RESOLUTION BOX』は、PS Vita版の各ソフトと、オリジナルデザインの新型PS Vita(ベースはホワイト)やケーブル類などをセットにしたもの。単品、セットともに、年内発売予定で価格は未定。

(→『ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター』の速報はこちら)

★“SCEJAプレスカンファレンス2013”発表内容一覧

【PS Vita】
 新型PS Vita発表!
 “共闘先生”の文化祭が開催決定
 『ゴッドイーター2』と『ガンダムブレイカー』の本体同梱版も発売
 新発表タイトル『ソウル・サクリファイス デルタ』
 『ファンタシースターオンライン2』からのスピンオフタイトル?
 PS Vitaはもちろんシングルプレイ用タイトルも充実
 便利なサービス“PlayStation Plus”
 従来のPS Vitaも継続して販売
【PS3】
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【PS4:ソフト】
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