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2013年9月18日(水)

Xbox Oneの日本初お披露目となる“Xbox プレスラウンドテーブル”をレポート! 新機能を使ったさまざまな活用法を紹介!!

文:イトヤン

 日本マイクロソフトは9月17日に、都内のホテルで“Xbox プレスラウンドテーブル”を開催し、次世代ゲームハード“Xbox One”を日本で初披露した。Xbox Oneの日本での発売は2014年が予定されているが、具体的な発売日や価格に関しては、今後適切な時期にあらためて発表するという。

『Xbox プレスラウンドテーブル』
▲会場に展示されていたXbox One本体。その大きさは、Xbox 360の初期型モデルとほぼ同様で、思ったよりも小さな印象を受けた。

 Xbox Oneとそのゲームタイトルは、9月19日より開催される“東京ゲームショウ 2013(TGS)”のXboxブースで、プレイアブル出展される予定だ。

『Xbox プレスラウンドテーブル』

■5月の発表時よりもグラフィック能力はさらに進化!

 今回の“Xbox プレスラウンドテーブル”は、日本ではXboxの顔としておなじみの泉水敬氏(日本マイクロソフト執行役 インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス ゼネラルマネージャー)がホスト役となって進行。まず最初に、マイクロソフト スタジオ コーポレート バイスプレジデントのフィル・スペンサー氏によって、Xbox Oneの概要が紹介された。

『Xbox プレスラウンドテーブル』 『Xbox プレスラウンドテーブル』
▲日本マイクロソフト執行役 インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス ゼネラルマネージャー 泉水敬氏。▲マイクロソフト スタジオ コーポレート バイスプレジデント フィル・スペンサー氏。

 フィル・スペンサー氏によると、「Xbox Oneは家庭用ゲーム機だけでなく、タブレットやスマートフォンなど、多種多様なデバイスでゲームが遊ばれている現代に、これらすべてを1つの体験としてつなぎ合わせるために生まれた」という。ゲームをプレイしながらWebサイトをブラウジングしたり、TwitterやSkypeでコミュニケーションしたりといった複数の機能を1つにまとめて、これらの機能を素早く切り替えて使うことができるデバイスとして、Xbox Oneはデザインされているそうだ。

 だが一方で、「Xbox Oneは、強力なゲームコンソールでなければならないし、それがこのデバイスの中核である」と、スペンサー氏は語った。そのために開発チームは、Xbox Oneにはどのようなソフトが必要なのか、多くのゲームクリエイターと話し合ったそうだ。中でも日本のゲームクリエイターからは、新世代のKinectに関する意見が多く寄せられたという。それらを反映し、Xbox Oneに同梱される新世代のKinectは、日本の部屋の大きさに合わせて、プレイヤーとKinectセンサーの位置が以前のKinectより近い位置であっても的確に反応するよう、改良されているとのことだ。

 なおスペンサー氏からは、この会場に展示されているXbox Oneのハード本体が、11月22日にアメリカなど13カ国で発売される製品版と、まったく同じものであることが明らかにされた。

『Xbox One』
▲Xbox OneのコントローラーとKinectセンサー。コントローラーは、Xbox 360のものよりも一回り小さくなっているようだ。

 Xbox Oneのハード的なスペックに関しては、今年5月にアメリカで初披露された時よりも、CPUのクロック数などがより高速になっていることが発表されている。この点に関してスペンサー氏は、「開発当初の数値、はXbox Oneに必要とされるスペックを控えめに見積もっていたもの。この夏の間にまだ引き上げる余地があるとわかったので、CPUやGPUの高速化を行った」と語った。

 またそれだけでなく、新たなグラフィックス・ドライバーを用意することで、Xbox Oneが表現可能なビジュアル・ディテールも向上しているという。そのため、8月にドイツで開催された“gamescom 2013”や、間もなく開催されるTGSで見ることのできるゲームの映像は、6月にアメリカで開催された“E3 2013”のころより、ずっと素晴らしいものになっているそうだ。

■日本向けの準備が完全に整ってから発売したい!

 スペンサー氏は、「日本はビデオゲームが生まれた国であり、TGSの会場で日本のゲーマーと直接触れ合い、彼らからフィードバックを受けることは、個人的にとても重要なことだと思っている。また、日本のゲーム会社にいる優秀なクリエイターたちと会うことは、私にとって特別な時間だ」という。

 その上でスペンサー氏は、「Xbox Oneが11月22日に発売される13カ国の中に、日本が入っていないことを大変申し訳なく思う」と語った。そして、「われわれは日本の皆さんに、Xbox Oneを完全なシステムとして提供したいと思っている。ゲームはもちろん、日本語による音声認識、日本向けのTVや音楽、映像といったサービスを完全に整えてから、日本の皆さんに提供したい。Xbox Oneは2014年中に日本で発売する予定だが、具体的な発売日や価格に関しては、適切な時期に改めて発表したい」と述べた。

 一方でスペンサー氏は、Xbox Oneでの登場が予定されている日本のゲームについても言及した。「今年のE3のオープニングでは、コジマサン(小島秀夫監督)が『METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN』を紹介してくれたし、カプコンは『Dead Rising 3』をXbox Oneの独占タイトルとして用意してくれた。スクウェア・エニックスもわれわれとタッグを組んでくれる。他にも『D4』や『Crimson Dragon』といった日本製タイトルもある。ファーストパーティとサードパーティの双方で、日本でのローンチを支えていくので、日本のゲームファンの皆さんは、もうしばらく待っていてほしい」とのこと。

『Xbox プレスラウンドテーブル』

 そしてスペンサー氏が強調したのが、Xbox Oneならではの独占タイトルだ。「E3ではXbox Oneの独占タイトルが、他のゲーム機よりもずっと注目を浴びた。中でも大きな話題となったのが『タイタンフォール』だ。この作品は、過去の独占タイトルを上回る数の賞(アウォード)を、今年のE3で獲得している」とのこと。他にも『Forza Motorsport 5』や『Ryse:Son of Rome』といった独占タイトルが存在しており、これらの独占タイトルをTGSの会場で実際にプレイできると、強くアピールしていた。

→Kinectを駆使したXbox Oneのダッシュボード操作を世界初公開!(2ページ目へ)

(C) 2013 Microsoft

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