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2013年10月9日(水)

『ブレイブリーデフォルト』が気になる“貴方”のために――『BDFF』のゲーム内容と魅力を未体験者にもわかりやすく総まとめ!

文:デルチ

『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』

 スクウェア・エニックスより、12月5日に発売が予定されている3DS用ソフト『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』(以下、『フォーザ・シークウェル』)。

 約1年前、スクウェア・エニックスが新規タイトルとして世に放ち、その完成度の高さから話題となったRPG『ブレイブリーデフォルト』(以下、『BDFF』)。今作『フォーザ・シークウェル』は、そんな前作の廉価版であると同時に、さまざまな改善や補完を施した完全版であり、“続編のため”の新システムを搭載した『2』の体験版でもあるという、3つの側面を持った作品です。

 気になってはいたけれど、結局『BDFF』をプレイしていないという“貴方”。そして、『フォーザ・シークウェル』から『ブレイブリーデフォルト』を遊んでみようと思っている“貴方”。今回の記事では、『BDFF』から『フォーザ・シークウェル』で何がどう変わったのかをチェックしていく前に、そもそも『ブレイブリーデフォルト』とはどんなゲームなのかがよくわかるポイントを、まだ出会ったことのない“貴方”のために、ピックアップして解説していきます。

『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』 『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』
▲『ブレイブリーデフォルト』は、どんなストーリーやシステムで話題を呼んだのか? この作品を遊んだことがない人も『フォー・ザ・シークウェル』をプレイしたくなるその魅力をお届け!

■ターン制バトルに新風を吹かせた“ブレイブ&デフォルト”システム!

 本作のバトルは、RPGではおなじみのコマンド選択式のターン制だが、ここに本作ならではの魅力として搭載されたのが“ブレイブ&デフォルト”システムだ。これは、“ブレイブ”と“デフォルト”という行動コマンドのことで、“たたかう”や“にげる”といった戦闘中の行動の1つとしてコマンドリストから実行できる。では、これの何が新しいのかというと、この2つのコマンドで、1ターン内の行動回数を増やせるという点にある。

 まず、ブレイブを実行すると行動回数が1回増える。ブレイブは1ターンにつき3回まで行えるので、1ターンで最大4回行動することが可能となる。ただし、ブレイブにはBPと呼ばれるポイントを消費する。BPが0であってもポイントを前借りすることが可能だが、前借りしてBPがマイナスになると、そのマイナス分のターン数の間は何も行動できず無防備になるという大きなリスクがある。

 では、BPを前借りしないですむように、BPを増やすにはどうすればいいのか? そこで出てくるのが、ブレイブと対になるコマンドのデフォルトだ。デフォルトを選択すると、そのターンは防御行動になるがBPが1つ増加する。BPは最大3ポイント(※通常の最大値。一部ジョブの特性やアビリティの効果により、4ポイントまでためることも可能)までためられるので、必要となる行動回数に応じてデフォルトしておけば、BPがマイナスになるのを避けられるのだ。

『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』 『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』
▲ブレイブで敵を一気に攻めるのが有効に思えるが、敵を攻撃すると目をつけられてしまい、敵から集中攻撃を受ける危険もある。デフォルトなら防御力を上げた状態でBPをためられるので、強敵が相手ならデフォルトで堅実に使っていくことが重要になる。

 4ターン分以内の攻撃で倒せるザコ敵が相手なら、バトル開始直後にブレイブで行動回数を上げて敵に行動させることなく一気に倒す戦法が有効となるし、長期戦が必至なボス敵が相手なら、いざという時の回復用にBPを温存しておくといった戦術も必要になる。つまり、“ブレイブ&デフォルト”をバランスよく使いこなすことで、いかに有利に進めるかを考えていくのが本作のバトルの楽しいところということだ。パーティメンバーそれぞれの役割を考えて、この2つのコマンドを使いこなす戦術性の高いバトルは、1度体験すればハマること請け合い!

『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』 『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』
▲BPを温存して、ピンチになった時の保険にしたり、複数の行動回数を生かして攻撃力アップのアビリティなどを使ってから攻撃したりと、自分なりの戦術を組み立てられるのが魅力!

■“ジョブ”と“アビリティ”で自分だけのパーティを生み出せ!

 バトル関連で、もう1つ忘れてはならないのが、“ジョブ(職業)”と“アビリティ(特殊能力)”だ。まったく新しい“ブレイブ&デフォルト”システムに対して、この2つは『ファイナルファンタジー』シリーズをプレイしたことがある人なら、なじみの深いシステムと言えるだろう。

『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』 『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』
▲各ジョブには、白魔法などの“ジョブコマンド”を1つと、5コスト内で好きな“サポートアビリティ”をセットできる。思わぬ組み合わせで強力なキャラになったりと、ジョブとアビリティがガッチリハマった時はかなりの快感!

 “ジョブチェンジ”でキャラクターを好きなジョブに設定して、自分だけのパーティを作れるのが大きな魅力。ジョブは全部で24種類もあり、各ジョブごとに特徴的なアビリティが用意されている。ジョブにはナイトや白魔導士、すっぴんなどの定番なものから、ヴァルキリーやスーパースターといった風変わりなものまで多種多様。さらに、1度覚えたアビリティは、どのジョブにもセットできるので、暗黒剣を使える聖騎士や、魔法剣(拳)を使えるモンクなど、用意されたジョブ以上の拡張性が楽しめるのだ。

『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』 『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』
▲ジョブの性能はもちろんだが、各ジョブの個性的な容姿も楽しみの1つ。編成によっては、ちょっとしたコスプレパーティみたいになってしまうことも!?

■ゲームをラクに進められる、さまざまな“通信機能”!

 本作は、3DSならではのすれちがい通信やネットワーク機能を使って、ゲームが有利になる複数の要素が盛り込まれているのも魅力。その中の1つ、“フレンド召喚”は、受信した他のプレイヤーを召喚して戦わせることができるシステム。自分より育ったキャラを召喚すれば、ボス戦などで切り札となること間違いなし!

 さらに、“ともだち”に登録したプレイヤーとなら“アビリンク”でジョブアビリティのレベルを共有できる。例えば、自分が黒魔道士をあまり育てていなかったとしても、“ともだち”が黒魔道士を育てていれば、その“ともだち”のレベルでアビリティを使用できるという便利な機能だ。ただし、アビリンクによって使えるようになったアビリティは、本来のものよりも性能が若干劣る。

 また、パーティキャラの1人、ティズの故郷であるノルエンデ村を復興させるミニゲーム的な要素も通信機能がかかわっている。村の復興自体はリアルタイムで進行するが、すれちがい通信などで村人を増やすことで作業時間が短縮。村を復興させると、武器屋や道具屋がオープンする他、復興状況に合わせてアイテムももらえるというメリットも!

 地方に住んでいる人の中には「購入しても全然すれちがえないんじゃないか?」と考えている人もいるだろう。しかし、そこは安心してほしい。本作には“ネトフレ招待”と呼ばれる、インターネットを通じてランダムで1~3人とすれちがえる機能が搭載されている。1日に1回しか使えないという条件はあるが、仮に1日中外出しなくとも、毎日最低1人とは確実にすれちがえるというわけだ。

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▲通信機能によって、プレイの助けとなる要素が盛りだくさん! 外出時の楽しみにもなるのは、携帯機ならではの魅力だ。

→システムを理解したところで、世界観とキャラクターをチェック!(2ページ目)

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MAIN CHARACTER DESIGN:Akihiko Yoshida.

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データ

▼『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』前作所持者向け優待DL版
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:3DS
■ジャンル:RPG
■配信日:2013年12月5日
■価格:2,900円(税込)

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