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2013年10月18日(金)

『アンジュ・ヴィエルジュ』に男性キャラが登場することはありません!――新作TCGでプロデューサーと対戦

文:カワカミ雁々

●赤単(荒井さん) VS 黒単(カワカミ)

 続いて、残った赤単と黒単でゲームを行いました。赤は山札の回転と手札の交換が得意な色で、黒はカードのサーチと相手への妨害要素が特徴の色となっています。今度はじゃんけんで負けてしまったので後手となりましたが、リンクフレームを持つカードが初手にない(=山札に残っているので“リンク”が成功しやすい)、いい手札で始めることができました。荒井さんは定石であるレベル2のプログレスでアタックし、1点のダメージを与えてきます。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』

 返すターン、こちらもレベル3のプログレスを展開してアタック。“リンク”でめくったカードの中にはフレーム持ちのカードが2枚でしたが、ここで先ほど受けたダメージ1点を裏返す“ダメージリバース”でフレームを1つ追加し“リンク”成功! 2点のダメージを与えます。ダメージを受けてもそれが有利に働く場面もあるというのがおもしろいところですね。

 荒井さんも返すターン、さらにプログレスを追加してアタック、ここでも“ダメージリバース”によって“リンク”を成功させ、ダメージを上乗せしてきます。序盤からお互い“リンク”に成功する激しいゲーム展開となりました。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』

 続くこちらのターン、レベル2のプログレスを2体展開してアタックしていきます。まず先ほど展開したレベル3の《月光の舞い セレスティア》でアタックして“リンク”に成功。2点のダメージを与えます。さらに、ここでラッキーなことに続く《甘美な棘 リゼリッタ》の【5-ΣΣΣ】という厳しい条件の“リンク”にも成功、“リジェクト”もされなかったのでさらに2点のダメージを与え、前のターンと合わせて合計ダメージ6点と、一気に荒井さんを追い込むことができました。これ以上ダメージを受けるわけにいかない荒井さんは続くプログレスのアタックには手札2枚を使って“ガード”を行い、ダメージを回避します。

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』
▲レベル2のプログレスは5枚、レベル3のプログレスは6枚めくって“リンク”を行うことが多いようです。成功条件の厳しいものほど、成功時に大きな効果を得られます。
『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』

 ターンを迎えた荒井さんは合計4つのエナジーから、レベル3のプログレスをまず1人呼び出し、さらに“シフト”でレベル2からレベル3のプログレスに交代し、差分の1コストを支払いました。“シフト”によって少ないコストで戦線を強化していけるのも『アンジュ』の特徴ですね。しかし、このレベル3のプログレスのアタックにより、こちらも合計5点のダメージを受けてしまい、そろそろ決着が見えてきました。

 さてこちらのターン、まずはレベル4の《毒夜の闇薔薇 リゼリッタ》をプレイ。“リンク”成功で“ストライク”が上昇し、与えるダメージが+1される強力なカードです。“リンク”成功条件が【7-ΩΩ2】と厳しいので、まずは《月光の舞い セレスティア》でアタックして山札を使い切り、リメイクします。これによって“∀(オール)”のリンクフレームを持つレベル0のプログレスが山札に入るので“リンク”成功率を上げることができます。

 そしていよいよ本命の《毒夜の闇薔薇 リゼリッタ》でアタック! 荒井さんも2枚のカードを捨てて“ガード”しますが、ここでなんと“∀(オール)”のカードが2枚めくれるラッキーで“リンク”に2回成功、なんと4点ものダメージを与えることに! これは勝ったと思いましたが、荒井さんがデッキをめくると2枚続けてリンクフレーム持ちのカードが公開され、いきなりダメージを2点軽減してきます。

 あと1枚リンクフレーム持ちがめくれれば勝負はどうなるかわからない、という状況になりましたが、さすがにそこまで幸運は続かず、残り2枚はダメージを“リジェクト”できず2点のダメージが通り、合計8点でゲームセット。なんと、幸運にめぐまれ2連勝してしまいました。いや、筆者とプログレスたちが深く“リンク”した、絆の勝利ですね!

『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』 『アンジュ・ヴィエルジュ』

 先攻3ターン目くらいには山札がなくなってリメイク、さらに4ターン目に決着と、1ゲームのテンポがとてもいいのが『アンジュ』の魅力です。これならつい「もう1回やろう!」と言ってしまいそうですよね。もちろん、スピーディでありながら戦略性がないわけではありません。プログレスの展開や“リンク”の順番、“ガード”を行うか否かなど、細かい部分でのプレイングが勝敗にかかわってきます。

 また“リンク”の成功・失敗にはどちらのプレイヤーもドキドキしっぱなしです。特に成功にリーチがかかっている状況で最後の1枚をめくる時の興奮と、そこでリンクフレーム持ちが現れた時の爽快感はヤミツキになってしまいますよ! かわいさとおもしろさ、そしてお手軽さがセットになった『アンジュ』をぜひ皆さんもプレイしてみてください。

→プロデューサーインタビューを掲載!(3ページ目へ)

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