3DS『ブレイブリーデフォルト』発売から約1年、新作を踏まえて『BDFF』をレビューするなら何点を付ける？

文：そみん、MAC佐藤、デルチ

■真終章への道のりは遠かった……このリベンジは『フォーザ・シークウェル』で！

●ライター：Mac佐藤
●評価点数：80点
●お気に入りのキャラ：アニエス
●お気に入りのジョブ：黒魔道士
●お気に入りのアビリティ：魔力共鳴
●総プレイ時間：40時間（6章→終章までクリア）
●最終レベル：Lv.60

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　スクウェアが放つ、懐かしくも新しい王道RPGとして発表された『BDFF』。体験版Vol.1登場後から、電撃オンラインでは力を入れて特集していました。これだけプッシュされれば、ファミコンのころから『DQ』、『FF』、『ロマサガ』といったRPGをたしなんできたオールド世代としては当然気になってくるわけで、せっかく無料でプレイできるのだからと、体験版をダウンロードして遊んでいました。

　それをどこで嗅ぎつけたのか、「『ブレイブリーデフォルト』の記事を書いてみない？」と勧誘されたのが昨年の8月の終わりごろ。それ以降の紹介記事や体験版攻略、インタビューや座談会などをいくつか担当し、いろいろと大変なことも多かったですが、最新情報をいち早く知ることができたり、開発者の方々の話を直に聞けたり、発売前にひと足先にサンプルロムをプレイできたりと、いい経験になりました。

　ちなみにサンプルロムでのプレイは、4章くらいまで進めたところで返却期限に。ストーリー的にかなり盛り上がるところでもあり、さすがにここでやめてしまうのはあまりにも中途半端すぎる、ということでソフト購入に至ったわけです……もちろん自腹で！

▲体験版は全5回に渡って配信され、遊んだプレイヤーの意見を取り入れながら徐々に進化。最後の体験版は、隠しボスを含めれば10時間くらい遊べるほどのボリュームでした。続編でも同じような形で体験版を展開していくのか、少々気が早いですが期待してしまいます。

■他のRPGでは味わえない！　ブレイブ＆デフォルトとDの手帳の魅力を語る

　ブレイブ＆デフォルトは、バトルでターンを操る本作独自のシステム。普通なら1ターンに行動できるのは1回ですが、BPを消費してブレイブすることで1ターンに最大4回まで行動できるようになるという、ターン制バトルの常識を覆す斬新なシステムです。

▲BPはデフォルトすることで1ターンに1ポイントたまります。デフォルトするとそのターンは行動できませんが、防御の効果があり受けるダメージが減少。なお、BPがゼロでも前借りしてブレイブを行えますが、BPはマイナスとなってそのターン数が経過するまで一切行動できない無防備な状態になります。

　敵の行動パターンを読みつつ、BPの使いどころを考えて戦術を組み立てていくのが楽しく、他のRPGとはひと味違う大きな魅力となっています。中盤くらいまでのザコ戦では、最初のターンからフルブレイブして強力な攻撃を叩き込み、一気に全滅させるという、やられる前にやれ作戦がとても快感。というか、本作ではザコ敵が強めなので、むしろやられるまえにやらないとピンチになることが多いですが。ボス戦では、デフォルトで様子を見つつ相手の行動パターンを探って、チャンス時にブレイブして総攻撃を仕掛ける、という流れがセオリーでしょうか。とはいっても行動パターンが完全に決まっているわけではないので、読みを外すとやばい状況に陥ることも……。そのあたりの駆け引きがおもしろく、作戦が見事に決まった時が気持ちいいですね。

　ちなみに、ブレイブを行う時は何度もコマンドを入力するのが面倒という難点もあるのですが、これは『フォーザ・シークウェル』では改善されているはず。より快適にプレイできるようになっていると思うので、期待したいところです。

　Dの手帳は、未来のことが記されていると思われる不思議な手帳で、ティズたちのこの先の冒険で何が起こるのかが書き込まれているという代物。つまり、ゲーム内でストーリー展開を暴露してしまうという、前代未聞のネタバレ要素となっています（笑）。とはいっても描写はあいまいな部分が多いうえに断片的で、何も知らずにいきなり読んでもほとんど理解できないレベル。クリアしたあとに改めて読んでみて、この記述はあのシーンのことだったのかと気付かされることが多いです。お前が鈍すぎるだけだと言われたら否定はできませんけど（笑）。

　個人的には、謎めいた文書的な読み物やら、世界や人物の設定といった用語集的なものは大好きなので、ゲーム開始直後から読めるところは全部読んで、ストーリー進行で新しい項目が出現するたびにチェックしていました。

▲勘が鋭い人なら、これを読んだだけでいろいろ謎が解けてしまうかもしれませんが……名探偵クラスでもない限り大丈夫だと思います。なお、手帳に書かれている内容と実際に起こる出来事が異なることもあります。

　さて、ここまでいろいろと『ブレイブリーデフォルト』の魅力を語ったわけですが、実は冒頭のデータにもあるとおり、本作をプレイしたのは終章クリアまでで、真終章にはたどり着いていません。そんなヤツが偉そうに語るなよ、と突っ込まれそうですけど。真終章の展開が熱いというのはいろいろな人から聞いていて、絶対プレイしたほうがいいとオススメされていましたが、結局途中で断念してしまいました。

　仕事が忙しかったというのもありますが、正直に言うと何度も同じことを繰り返さないといけない展開に少し気後れしたといいますか……。それでも、いつかは必ずクリアしたいと思っていたところに、『フォーザ・シークウェル』の発表です。これは自分にとってまさに救世主！

▲『フォーザ・シークウェル』には、7章以降の展開にイベントやバトルを追加！　ただの繰り返しではなく、新たなイベントを楽しみながら進められるのはとてもうれしいですね。複数のボスとの同時バトルも楽しみです。		▲“リリア”というのは、ブラウザゲーム『プレイングブレージュ』の土の巫女と同じ名前です。もしや、『BDPB』に関連するシナリオも!?　ここで出てきた話がどのようにつながっていくのか、気になるところ。

　シナリオ以外にも、前作からのプレイデータの引継ぎや、エンカウント率や難易度の設定など、やり過ぎとも思えるくらいユーザビリティが向上しています。続編に搭載される新システム“ブレイブリーセカンド”や、100の改善案の反映など、『ブレイブリーデフォルト2（仮）』がどのような進化を遂げるのか垣間見られるのも楽しみですね。今度こそは、真終章クリアまでくじけずにプレイできそうです！

→ジョブ育成にがっつりハマったライター・デルチのレビュー（3ページ目へ）

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MAIN CHARACTER DESIGN：Akihiko Yoshida.

• 『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』公式サイトはこちら
• 『ブレイブリーデフォルト』特集ページはこちら（電撃オンライン）

データ

関連サイト

• 『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』公式サイト
• 『ブレイブリーデフォルト』特集ページ（電撃オンライン）