【ほぼ毎日特集 ♯56】戦乙女たちを率いて巨大モンスターを討伐するカードゲーム『ヴァルキリーストライク』を制作者とプレイ！（梅津爆発）

文：梅津爆発

■ゲームは最終局面に！　勝つのは誰だ!!

▲“アニタ”と“エッバ”が被り、選択肢が微妙に狭い状態で爆発のターン。

広木：今6コストがあったら“イヴォンネ”と交換して、2ドローすると強いでしょうね。

爆発：（4コストしかないし、全部使えるカードだから仕方ない……）ここは残念ですが交換しません。“マリアン”で2ドロー2ディス。

広木：爆発さんの山札は、ちょっと厚めに見えますね。

爆発：1枚しか入ってないカードがピンポイントで引けることを夢見て、デッキを太らせちゃいがちなんですよねぇ。

広木：私は圧縮する時は思いっきり圧縮して、10枚くらいまで絞りますね（笑）。

爆発：そしてもういっちょ“マリアン”で2ドロー2ディス。

カネ：やっぱり“マリアン”あるとデッキが回りますねー。

爆発：そして“ドリス”出しからの“イェルダ”！

広木：弱点破壊だー！　1ドローどうぞ。

▲最後に引いたのは“支援弓兵”。11金1力ながらも“イェルダ”の効果で弱点破壊に成功して“ドリス”の効果発動に成功。

前川：もう終盤ですから、VP効率重視でカードを選んだほうがいいかもしれませんね。

爆発：では5コストで2VPもらえる上段中央の“アニタ”が1枚目。補充された“擲弾兵”は1VPしかないので、2枚目に上段右にあった“イヴォンネ”を入手して、ターン終了時に“ドリス”の効果で4VPもらいます。

広木：“ドリス”が2回決まったのは大きいなぁ。

▲強力な5コストの“ヴェロニカ”が残ってカネキングのターンに。

カネ：5コストの“ヴィクトリア”を捨てて、“ヴェロニカ”を取ります。

▲“重弩弓兵”の効果でカードを増やし、6力で弱点を破壊してさらに1ドロー。合計8枚で6金まで伸びた。

カネ：“重弩弓兵”の効果でサプライを廃棄して補充された“イヴォンネ”を6金で入手して終わります！

爆発：弱点カードは残り3枚ですね。もう終わりそうだなぁ。

カネ：今のが自分の最後のターンになりそうな予感……。

▲自分のラストターンになるかもしれない広木さんは何を取るのか！

広木：3コストの“カルロッテ”を捨てて“ドリス”を取ります。

前川：VP増やしにきましたね。

広木：そして“重弩弓兵”を出して、取られたくない“アクセリナ”を廃棄して1ドロー。さらに“ヘレーナ”を出して1ドロー。もう1枚“ヘレーナ”でさらに1ドロー。“ヴィクトリア”の効果も合わせて戦力9なので弱点破壊してもう1枚ドロー！

▲弱点破壊時のドローは“二刀剣兵”のため戦力+2で合計戦力は11止まり。弱点カードをもう1枚破壊することは叶わず。

前川：“ヴィクトリア”は使用時の【剣】と【盾】の枚数分戦力が上がるので、“ヴィクトリア”が出る前に【盾】の“二刀剣兵”が出せてたら、ちょうど戦力12でしたね。

広木：惜しかったぁ。余った戦力5で5VPもらって、3金で“エレン”を入手して終わりです。ターン終了時に“ドリス”の効果で4VP獲得。

▲前川さんのターンでは各コストのカードがバランスよく出現。終盤でこれはうれしい。

前川：うーん、難しいですが4コストの“擲弾兵”を捨てて“重弩弓兵”を取ります。そして“アンネリカ”で2ドローと、2枚取り除き効果で捨て札から初期デッキ2枚をなくします。

カネ：おー。やっぱり“アンネリカ”強いですね。

広木：少し危険なのは“アンネリカ”で2ドローしたら、必ず2枚取り除かなきゃいけない点ですね。取り除いていいカードがないと、VPが減ってしまうこともあります。

カネ：なるほど。序盤から使い過ぎると危険かもしれませんね。

前川：“重弩弓兵”で上段左の“支援弓兵”を廃棄して1ドロー。“ヘレーナ”で1ドロー。“マリアン”で2ドロー2ディス。

広木：山札全部引く気か（笑）！

前川：“イングリッド”で弱点破壊して1ドロー。そして、全力で攻撃して最後の弱点を破壊します！

▲弱点破壊の報酬も合わせて、驚異のカード11枚！　13金22力も生み出した!!

前川：22力から弱点の6を引いて16VPをください。

爆発：もう笑うしかないですね（笑）。

前川：13金で、サプライ廃棄で補充された8コスト8VPの“アンナリーナ”と、下段右の5コスト2VPの“ヴェロニカ”を入手して終了です。

広木：最後にデッキの全力が出たね。これでモンスター討伐は成功しました。爆発さんがラストターンです。

爆発：少しでもVPが高くなるようにしたいのですが……交換しません。そして“ラウラ”を出して、初期デッキ4枚を捨てて戦力+8にして8VP獲得です。

▲デッキ圧縮を甘く見た結果、最終ターンの手札に初期デッキが4枚！

爆発：資金+2では何も入手できないので、これでゲーム終了！

広木：お疲れ様でした！

前川：では各自でVPを集計しましょう。

爆発：前川さんダントツのトップですね！

前川：最終ターンができすぎの展開でしたね、すいません（笑）。

広木：弱点破壊のVPと、残った戦力で攻撃したVP。それとヴァルキリーカードのVPを合わせて、最終ターンだけで39点も稼いだからねー。

前川：あんなこと滅多にないんですけどね。運がよかったです。

カネ：では全員の最終的なデッキを確認してみましょう。

▲前川デッキは全部で19枚。初期デッキは残り4枚。		▲爆発デッキは全部で22枚。初期デッキは残り6枚。

▲カネキングデッキは全部で18枚。初期デッキは残り5枚。		▲広木デッキは全部で18枚。初期デッキは残り4枚。

広木：（自分のデッキを見て）これは弱いなぁ。“カルロッテ”も1度しか使えなかったし、“ラウラ”の効果もほとんど使わなかったし。【剣】と【槍】をバラバラに持ってるし。

前川：（自分のデッキを見て）高コストのカードをコンスタントに入手できたのが大きかったですね。

広木：やはり序盤中盤に“マリアン”を引いて、デッキを回せるかどうかが勝敗を分けましたね。

カネ：自分のターンにサプライを廃棄して、“マリアン”が出ることを期待していたのですが、今回はダメでしたね。

広木：それでもカネキングさんは高コストのカードを何枚か入手してますから、山札の質は悪くなかったと思いますよ。

爆発：前川さんは最初に資金を稼げる“クリスタ”、2回目に“マリアン”を手に入れてましたね。

前川：そして資金ができたところに、ちょうど高コストの“ボルグヒルド”が出るというオイシイ展開でした（笑）。

爆発：資金重視と戦力重視、どちらのルートでも勝てるようにはなっているんでしょうか？

前川：はい、そうなってます。

広木：しかし例えば3人のプレイヤーが資金重視気味になると、資金系のキーカードの奪い合いになるので戦力重視プレイヤーが有利になったりもしますね。

爆発：他のプレイヤーが、どちらの方向にデッキを育てているのかを把握するのも大事ということですね。

広木：直前のプレイヤーと欲しいカードが同じになると、全然入手できなくなるので、そうなったら別の狙いに変えたほうがいいでしょうね。このゲームを開発する際、既存のデッキ構築型カードゲームをかなり研究しました。そして「もっとテンポよくまとめるにはどうすればいいか」を追求した結果生まれたのが『ヴァルキリーストライク』です。

爆発：いろいろと伺ったことを踏まえて、もう一度遊びたいですね。

広木：じゃあ時間もありますし、もう一度やりますか！

　こうしてアナログゲーマーたちの夜は過ぎていく……。2回戦目も前川さんが圧倒的なトップだったことは忘れない……。さすが開発者……。

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　今回は遊宝洞さんが今春発売した『ヴァルキリーストライク』のリプレイをお送りしました。デッキ構築型カードゲームですが、設定上は協力してモンスターを討伐することが目的のため、他者への妨害カードは現状ありません。そのため初心者でも気持ちよく遊べるのがステキですね。なお本作はアナログゲームショップの他、Amazonでも購入可能ですので興味を持った方はぜひ！

　そしてなんと！　10月15日から公式サイトでは追加のモンスターデータが公開されました。イラストはありませんが、異なるプレイ感を楽しめる手強いモンスターになっていますので、ぜひ公式サイトからpdfをダウンロードして戦ってみてください！

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■『ヴァルキリーストライク』追加モンスターデータ

モンスター名：“鎖錠（さじょう）されたフェンリル”

レイジ1：このターンの終了フェイズ開始時まで、サプライ置場の前列にあるカードのコスト-1（ただし、1を下回らない）。
レイジ2：ターンプレイヤーはこのターンの終了フェイズ開始時、以下の効果を追加で行う。“このターンに使用したカードの中から１枚選び、ゲームから取り除いてよい。”
レイジ3：サプライにある、最もコストが低いヴァルキリーカードをすべて廃棄する。※最もコストが低いカードが複数枚ある場合は、まとめて廃棄する。この効果で廃棄された後、サプライに追加されたカードには適用されない。

(C)2013 YUHODO

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関連サイト

• 『ヴァルキリーストライク』公式サイト
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