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2013年11月14日(木)

『パズドラ デッキ構築型ゲーム 攻略! メタドラダンジョン』プロデューサーインタビューを掲載! 開発はすべて自分の手で

文:宮居春馬

■カード選定基準は好みが第一

――『攻略! メタドラダンジョン』の中で、森川さん一押しはどのカードですか?

 一押し……そうですね。個人的な思い入れで言うと“エンシェントドラゴンナイト”ですね。僕はドラゴンが好きで、『パズドラ』を始めた時には何も考えずにドラゴンを育てていたんです。リーダースキルでパーティーを組むなんてことは考えもせず、2カ月ぐらいは好き勝手やっていましたね。

『パズドラ デッキ構築型ゲーム 攻略! メタドラダンジョン』

――攻略情報などはあまり気にしなかったんですか?

 攻略本や攻略サイトは見ずにやっていました。もともとあまり攻略本とか見ないんですよ。ですが、ドラゴンパーティーを組むなら“エンシェントドラゴンナイト”をリーダーにすると強くなる、と攻略サイトで知った時の衝撃はすごかったです(笑)。“エンシェントドラゴンナイト”を手にした瞬間、世界が変わったんですよ! 自分の中の『パズドラ』の世界を変えてくれたモンスターではありますね。

――『パズドラ』の奥深さを教えてくれた1体なんですね。

 そうなんです。その衝撃をゲームの中でも再現したいという思いもありましたね。なので、ドラゴンはスキルが弱い代わりに攻撃力が高いモンスターばかりにして、“エンシェントドラゴンナイト”が居ることで本領発揮できる存在を意識しながら作っていました。

――他のタイプでもそういったイメージはあるのでしょうか?

 回復タイプは妨害系のキャラが多くなっています。テクニカルなことをするキャラが多いんですが、その代わりパワーが1しかないんです。

――扱いは難しそうですが、見た目が華やかでいいですね。

 回復タイプだと、見た目で一番好きなのは“ヴァルキリー”です。本当は“グレイスヴァルキリー”ではなくて、“白盾の女神・ヴァルキリー”がヴィジュアル的には一番好きなんですけれども、ガンホーさんのご要望により、究極進化後の“グレイスヴァルキリー”になりました(笑)。

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――神タイプも枚数は多いですが、どのようなイメージなのでしょうか?

 神タイプは全体的にスキルが強力な存在にしています。本来は攻撃力も高く設定していないといけないのですが、ゲームバランスの問題上、スキルが強いのに攻撃力も高いと他のモンスターで太刀打ちできなくなってしまうので少し抑え目にしてあります。

――最終的には“オーディン”が欲しいところですね。

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 そうですね。ただ、このゲームは攻撃力1と2の差が大きいので、“オーディン”さえ居ればあっという間に強くなる神タイプに、攻撃力2をあまり振れなかったんですよ。一応、“ゼウス”と“ヘラ”、“シヴァ”といった、コストも高めのモンスターだけは2にしてあとは1にするという感じでまとめてみました。

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――ちなみに今回カードに選ばれたモンスターに関して選定基準はあったんですか?

 第一に、僕が入れたいモンスターです(笑)。僕が入れたいモンスターをまず色ごとに差が出ないようにチョイスしました。24種で5属性なので、全部が均等にはならないのですが、なるべく差が出ないようにはしたつもりです。それをガンホーさんにお見せし、アドバイスをいただいて調整しましたが、7割ぐらいは最初に決めたモンスターでできていると思います(笑)。

――かなり希望が通ったんですね(笑)。

 そうですね。究極進化形にした“グレイスヴァルキリー”と“カオスヴィーナス”と“ヘラ”を除くと、変わったのは2割ぐらいではないでしょうか。最初は複属性を入れるとゲームシステムが複雑になるかなと思って排除したんですが、究極進化形にする以上複属性にせざるを得ないので、カードデザインをどうするか悩んだりもしました。

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――最初はドラゴンが多かったのはやはりドラゴン好きだからですか?

 最初は機械龍をもう1体ぐらい入れていたと思うんですよ。僕はやはり機械龍が格好よくて好きだったので。製品では“カノープス”しか入っていないですけど、“レグルス”か“ベテルギウス”のどちらかを入れたいなと思いながらもバランスを見て減らしたと思います。

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――なるほど。他に個人的に入れたかったモンスターはいますか?

 “ツクヨミ”は僕が最初に手に入れた神タイプモンスターだったので入れたかったですね。あまり使ってはいないですけど(笑)。“チェンジ・ザ・ワールド”のスキルを発動してしまうと慌ててしまうんですよ。10秒間好きにしていいって言われても、慌てちゃってうまくいかないのでお蔵入りしています。見た目も好きなので入れたかったのですが、こちらもちょっと処々の事情で(笑)。

――ユーザーからの人気も参考にしたのでしょうか?

 多分ガンホーさんはそのあたりを意識されていたと思います。僕は“ホルス”ではなく“ラー”で行きたかったのですが、“ラー”より“ホルス”の方が今は流行っているというガンホーさんのアドバイスを参考にさせていただきました。

――『パズドラ』プレイヤーがよく見るモンスターを入れたかったということなのでしょうか?

 ええ、やはりファンの人がよく使っておられるメジャーなモンスターのほうが、商品として人気は出るかなと。実際AppBankさんの総選挙では、“ホルス”が女性キャラ以外で唯一トップ10入りしてるキャラだったんです。

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――ちなみにちょっと気になったのですが、“虹の番人”は人気的にはどうだったのでしょうか?

 “虹の番人”ですか!? 人気……いや、どうなんでしょう(笑)。これはもう人気とは関係なく最初から居たんですよ。“リリス”とか“エキドナ”みたいな他プレイヤーを邪魔するカードを入れるのであれば、『ドミニオン』でいう“堀”のような防御手段がいるだろうということで。

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――唯一の防御カードですね。

 そうですね。防御カードがないと駄目だろうという話がやはり出てきたので、番人を採用しました。あと、メタドラをやっつける以外に得点になるカードを作りたかったので、彼に得点を振ってみました。この得点を他のカードにつけてしまうとひいきみたいになってしまいますので、特殊な立ち位置の“虹の番人”につけることにしたんです。

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データ

▼『パズドラ デッキ構築型ゲーム 攻略! メタドラダンジョン』
■メーカー:メディアファクトリー
■発売日:2013年11月15日
■希望小売価格:4,725円(税込)
▼『パズル&ドラゴンズ』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:iOS/Android
■ジャンル:パズルRPG
■配信日:配信中
■価格:無料(アプリ内課金)

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