2013年11月14日(木)
――これまでネットで情報を公開してみて、ユーザーさんからの反響はどうでしょうか?
『パズドラ』を題材にしただけあって、デッキ構築型のゲームを知らない人でもチェックしてくれているようです。その中でもやはり「一体これはなんなんだ?」というご意見が多いんです。ダウンロード数2,000万ともなれば、下は小学生から上は恐らくご年配の方までやっているでしょうからね。そういう人にとっては、“デッキ構築型カードゲーム”なんて、見たことも聞いたこともないという人が何百万人も居るんだろうなとは思います。
――聞いてもピンとこない方は多いでしょうね。
『ドミニオン』ファンの方からも、こういったアナログゲームを知らない人たちに普及するといいなという期待はいただけているのかなと感じています。どうしても、日本ではボードゲーム的な遊びってTCGなどに比べると範囲が小さいですからね。アナログゲームの輪を広げられるような作品になりたいです。
――『攻略! メタドラダンジョン』のカードが、日本のTCGのカードサイズになっているのは日本の市場を意識しているんですか?
『ドミニオン』よりもカードを大きくしたのは、『ドミニオン』と違って記載内容が2段になるのが最大の理由ですね。通常のスキルがあってリーダースキルがあるので。それ以外にも攻撃力と属性を入れる必要があったので、内容が多いならカードも大きいほうがいいだろうと思ってデザインしてみました。お客様がスリーブに入れるにしても市販のスリーブが売っていないといけないので、国内のTCGの規格に合わせてあるんです。
――市販のサプライの使いまわしが利くのが有り難いですよね。
サプライまではまだ独自で出せるほどではないので、一般に出回っているものに合わせるのがやはりユーザーの皆さんにとって一番かと。こちらもゆくゆくはやっていくかもしれないですね。
――今後カードの追加といった展開も考えているのでしょうか?
できればやりたいなとは思っています(笑)。
――そうなった場合は、やはりボツになったモンスターも登場しますか?
そうしたいですね。でも、モンスターも人気のキャラが増えてきていますし、僕としても新しいモンスターを入れたかったりするのでまだわからないですね。ゲームを作った後に、新しいアイデアを思いついたりもしているので。今楽しみながら考えているところです(笑)。
――ちなみに現段階でどんなものを考えていますか?
第2弾や拡張編をやるとなったら、絶対入れたいなと思うのはオーパーツのドラゴンのシリーズなんです。スキルを使うと自分がリーダーになる能力ですね。途中まで“セイレーン”などでドローやプレイを増やしたりしつつ、ここぞという場面でリーダーになって一気にメタドラを狩れるといったようなギミックを入れたいなと思っています。
――リーダーを変える時は、スキルを使う前の最初のドローで引いて来ないと入れ替えられませんからね。
そうなんです。ドローやプレイを増やせる便利なリーダースキルでデッキを整えて、あとからリーダーに据えることで攻撃力を上げられるカードがあると、ちょっとプレイが楽しくなるかなと考えています。
――ちょっと現状のシステムにメタを張ったような能力ですけれども。
あまり攻撃力の補正が強すぎるとまずいことになってしまうので、そこはバランス取らないといけないですね。それでも、ぜひ入れたいなと思ってはいるんですが。むしろ人気のほうが心配ですね。ガンホーさんになんて言われるだろうなんて心配もしつつ(笑)。
――タイプで見ると、1弾は悪魔タイプが意外と少なめでしたね
そうですね。他にも攻撃とバランスと体力といったタイプは、第1弾では攻撃力の補正もかけていなかったんです。その影響で“サタン”は攻撃力を3振ってしまっていて、第2弾でそのあたりのタイプにも攻撃力アップのリーダースキル入れるべきなんだろうなと思うものの、×2のリーダースキルを入れた途端に“サタン”無双になってしまいそうで(笑)。
――×2はちょっと危険すぎますね(笑)。4コストで攻撃力6になってしまいますから。
そのあたりは第2弾の時にちゃんと考えないといけないなとは思っています。僕1人だと調整が利かないので、いろいろな人の手を借りながら頑張ってみようと思います。
――そのあたりも今後の楽しみということで。
はい。どうなるかはまだわかりませんが、ぜひ作りたいなと思っています!
――では最後に本サイトの読者の方々に何かメッセージを。
『パズドラ』のように、皆で好きなモンスターを使いながらワイワイ遊んでほしいです。また、皆で同じ場所に集まって遊ぶという『パズドラ』とはまた少し違った楽しさを、この作品を通して感じていただければ幸いです。
――本日はありがとうございました。
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