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2013年12月3日(火)

PSP/Xbox 360『紫影のソナーニル Refrain』が2014年2月27日に発売! あのライアーソフトがついにコンシューマへ参入

文:電撃オンライン

 ビジネスパートナー(ライアーソフト)は、PSP/Xbox 360用ADV『紫影のソナーニル Refrain -What a beautiful memories-』を2014年2月27日に発売することを発表した。

『紫影のソナーニルRefrain -What a beautiful memories-』

 『紫影のソナーニル Refrain』は、2010年11月にPCゲームブランド・ライアーソフトより発売されたアドベンチャーゲーム『紫影のソナーニル』の移植作品。ライアーソフトの人気シリーズ“スチームパンクシリーズ(※)”の5作目にあたる作品だ。シナリオは、ライター本人の手により加筆修正され、加筆シナリオ、修正シナリオにあわせて新規イベントCGが追加される。

 予約特典として、本作の舞台であるスチームパンクの世界観を解説する用語集や設定画などを収録した特別冊子が付属する。

『紫影のソナーニルRefrain -What a beautiful memories-』 『紫影のソナーニルRefrain -What a beautiful memories-』

【スタッフ】(敬称略)
脚本:桜井光(スチームパンク・シリーズ各作品、ニトロプラス小説『灰燼のカルシェール』、角川書店『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』連載中)

キャラクターデザイン・原画:AKIRA(『漆黒のシャルノス』『紫影のソナーニル』、角川書店『コードギアス・反逆のルルーシュ』小説など)

主題歌:Rita (『リトルバスターズ!』など)

※……蒸気機関が異常に発達した世界が舞台となる人気シリーズ。同シリーズには、『蒼天のセレナリア』『赫炎のインガノック』『漆黒のシャルノス』『白光のヴァルーシア』『紫影のソナーニル』『黄雷のガクトゥーン』があり、いずれも世界観を共通している。

【STORY】

 20世紀初頭、西暦1907年。

 私たちの知るものとは異なる時代、私たちの知るものとは異なる歴史を歩んだそこには、無数の蒸気機関が充ちていた。異常発達した蒸気文明が生み出す排煙は見る間に天を埋め尽くし、人々から青空を奪い去った。

 中でも、もっとも空が暗いとされる場所があった。

 永劫に続く灰色雲と雨に覆われた廃墟、旧・重機関都市ニューヨーク

 5年前に発生した《大消失》と呼ばれる原因不明の災害によって全土が廃墟と化したかつての摩天楼、合衆国政府によって完全封鎖され、現在では人影の1つもないその都市へと、1人の女・エリシアが足を踏み入れる。1つの目的を持って。

 災害の中心地とされる旧マンハッタンへと向かって、女は静かに歩み始める。

 一方で──

 旧・重機関都市ニューヨークの“地下”とされる場所があった。

 地上の誰1人として、その存在を知る者はいない。

 薄暗い紫の灯りに照らされる広大な地下空間。そこには、5年前に消失した摩天楼の街並みが存在していた。ただし、大いなる歪みを伴って。異形へと歪み、黒色と紫影に染められた、出口のないその地下世界《アンダーグラウンド・ニューヨーク》には、消え去ったはずの人々が確かに存在していた。

 7体の《御使い》と呼ばれる怪物の足音に怯えながら。

 7体の《御使い》と呼ばれる怪物がもたらす恐怖と苦痛と死に耐えながら。

 人々は、歪みの地下都市の中で、何かを待ち続けるかのように留まり続けていた。

 そこへ、1人の少女・リリィが足を踏み入れる。

 記憶の一切を持たずに。

 リリィにとって、わかっていることは1つだけ。

 理由はわからない。何があるのか、誰がいるのか。なぜ、そう自分が思うのかも。

 それでも、たった1つだけ。

「マンハッタン。紫色の空の果て」

「あそこに。あたしは、いいえ、あたしだけは、行かないといけない」

──少女は目指す。遙か彼方の紫影の塔を。

──想い遺した人々の儚い影に、触れ続けながら。涙を、我知らず流しながら。

『紫影のソナーニルRefrain -What a beautiful memories-』

■嘘を指摘し真実を暴く独特なシステム

●偽りの“機関図書館”

 アレキサンドリア機関図書館で“誰か”がファイルを手に取ると、1902年に合衆国で発行された新聞記事として“NY消失事件”の情報が表示される。しかしこれは事実とは異なり、数多の“嘘”で構成されている。

 本編中の物語が章1つ終わるたびに、プレイヤーは新聞記事の“嘘の文節”を指摘することになる。“嘘”を指摘すると複数の文章・文節が表示され、プレイヤーが正しいものを選択することで事実が記載されていく。

 すべての“隠された事実”を暴き立てることで、リリィとエリシアの旅路は真相へと近づいてゆく。

『紫影のソナーニルRefrain -What a beautiful memories-』 『紫影のソナーニルRefrain -What a beautiful memories-』

●隠された真実への鍵

 新聞記事の“嘘”部分の“正解”は、地下で語られる物語で提示される。作中、ゲストキャラが語るセリフに明らかに“違和感を覚える”ある仕掛けが施されている。そのセリフに隠された“真実”が示されている。

『紫影のソナーニルRefrain -What a beautiful memories-』 『紫影のソナーニルRefrain -What a beautiful memories-』

●記事訂正

 機関図書館では偽りの言葉でねじ曲げられた事件の顛末記事が表示される。プレイヤーはその章のエピソードから知り得た情報から、偽りの記述が含まれると思われるセンテンスを指摘する。

 正しいセンテンスを選択すると、偽りの記述が正しい記述へと書き換えられる。1章につき3つある嘘記事すべてに正解すると、図書館閉館後に、“真実”に基づいた寓話が絵本の形で朗読される。

 すべての記事の訂正に成功すると、次の章のリリィやエリシアの旅の中で提示される選択肢の中に、正解の選択肢が現れる。プレイヤーは“何者かによってねじ曲げられた真実”を暴き立てることで、リリィとエリシアの真相への旅路を後押しする。

 間違ったセンテンスを選ぶと“嘲笑う月”が現れ、真相が闇へ葬られたことを告げる。記事の訂正に1つでも失敗すると、次のリリィやエリシアの旅の中で提示される選択肢が、サドンデス選択肢のみとなる。ねじ曲げられた真実の前にヒロインたちは挫折し、その旅路を終えるのだ。

→次は主要キャラクターを紹介(2ページ目へ)

(C)Liar-soft 2014

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