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2013年11月29日(金)

3DS『スパロボUX』はかなり“攻めてる”意欲作!? 予想外のメンツが織り成す自由すぎるクロスオーバーに注目【電撃オンラインアワード2013】

文:デルチ

 どうも、ヒザの部品が錆びついてラボ通いの毎日な『スーパーロボット大戦』特集担当ライター・デルチです。読者参加企画“電撃オンラインアワード2013”が今年も開催されるということで、今年プレイしたゲームの中から、3DS用ソフト『スーパーロボット大戦UX』をオススメしようと思います。

『スーパーロボット大戦UX』
▲今年もさまざまなタイプの『スパロボ』が発売されましたが、今回は『スパロボUX』の魅力を語ります。

 今年は、近年にしては結構な数のロボットアニメが制作されてウハウハだった感じなわけですが、今回オススメするのは、ロボットアニメを見ているとこの作品もいつかは参戦するのか? なんて期待してしまうタイトル。そう、バンダイナムコゲームスが放つ『スーパーロボット大戦』シリーズです。

 『スーパーロボット大戦』シリーズと言えば、もはや説明不要な人気シミュレーションRPGシリーズ。さまざまなロボット作品が一堂に会するロボット好きにはたまらないタイトルです。『スパロボUX』は、そのシリーズの中で携帯機シリーズの最新作として今年の3月に発売された3DS用タイトル。中でも、個人的には参戦作品が“攻めてる”なぁとワクワクした1本で、まずはその参戦作品について紹介していこうかと思います。あ、ちなみに電撃オンラインでは、『スパロボ』シリーズの特設コーナーなんかも継続して特集しているので、そちらにもぜひ目を通してみてください!

■あ、その作品出ちゃうの!? 驚きと意外性にあふれた参戦作品

 本作には、懐かしい作品から最新の作品まで全16のロボット作品が参戦しています。すべての作品について解説していってもいいのですが、今回は新規参戦作品を中心に個人的に「そうくるかぁ!」と参戦に驚いた作品をちょろっと解説していこうかなと思います。どれも、現在のところ他のシリーズには参戦していない作品ばかりなので、シリーズのファンも新鮮に楽しめる要素となっているのがまずうれしいポイント。

 ちなみに、参戦作品一覧は以下の通りです。

【参戦作品一覧】

★『機神咆吼デモンベイン』
 『蒼穹のファフナー』
★『蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTH』
 『鉄のラインバレル(原作漫画版)』
★『リーンの翼』
 『忍者戦士飛影』
★『「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD』
 『聖戦士ダンバイン』
 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』
★『劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』
★『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』
★『マジンカイザーSKL』
★『HEROMAN』
 『劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~』
 『劇場版マクロスF ~サヨナラノツバサ~』
 『獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ』
※★はシリーズ初参戦作品

『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』
▲近年の『スパロボ』シリーズでは、もはやおなじみとなった作品たち。ただ、ストーリー的には新たに構成されているので、思わぬ展開を見せる作品も! 『獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ』なんて、「あれ続編って制作されてたっけ?」と思わせるほどクオリティの高いオリジナル後日談が楽しめたり。
『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』
▲『蒼穹のファフナー』や『ガンダムOO』は劇場版が初参戦となるものの、TVシリーズは過去作で参戦済みなので割愛。こちらも『ファフナー』のシナリオが楽しかったりします
『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』
▲『マジンカイザーSKL』はおなじみ『マジンガーZ』シリーズのOVA作品。味方とは思えない悪人顔の主人公たちが暴れまくります。そして、個人的にはうれしすぎる『ダンバイン』と『飛影』の復活参戦!

 まずは『鉄のラインバレル』! 『スーパーロボット大戦L』で初参戦を果たした『鉄のラインバレル』ですが、『スパロボL』ではTVアニメ版からの参戦でした。今回は原作漫画版からの参戦なので、事実上初参戦に近いですね。TVアニメ版とはけっこう異なる部分(※宗美がTVアニメ版だと敵だけど、原作では味方などなど)があってファンからの要望も高かった作品なだけに、早くも実現してうれしい限りです。しかも、戦闘アニメの一部のカットインなどを原作者自ら描き下ろすという気合の入れよう!

『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』
▲ユニットとしても、HP自動回復がついていたりしてかなり使いやすかった印象があります。ちなみに一番右のラインバレルのカットインが、原作者描き下ろし! 思わずアツくなりますね。

 お次は『リーンの翼』ですが、初参戦に加えて『聖戦士ダンバイン』と同時参戦ってところに胸が熱くなる! もちろん、物語的にも『聖戦士ダンバイン』とからむシーンが多く、バイストンウェルファンならたまらない瞬間となること請け合いです。

『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』
▲富野節バリバリのセリフを聞くと、なんだか懐かしい気分になっちゃいます。もちろん、ユニットとしてもダンバイン系らしく、避けまくりの頼れる斬り込み隊長に!

 そして、これロボットアニメだったのか……というある種の衝撃を与えられた『HEROMAN』。ロボットとはいっても、大きさは大人をひとまわり大きくした程度で(巨大化できる能力もありますが)、しかもパイロット(?)のジョーイも一緒に戦っちゃう異色のコンビ。まあ、これまでの作品にも『イクサー1』とかあったからいいのか。

『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』
▲ユニットとしては、当然のSSサイズで回避しまくり! もし当たったとしても“コミュニケーターバリア”なんていう高性能バリアで防御面はカンペキです。

 ここからは、驚きの参戦作品。まずは、ついに機体のみの単体参戦という偉業を成し遂げた『電脳戦機バーチャロン』シリーズからの“フェイ・イェンHD”さん。というか、“フェイ・イェン”さんという名の“初音ミク”さんです。声はもちろん藤田咲さんで、戦闘アニメのカットインではもう天使のミクさんがまんま出ていたりと、リズムゲームのほうも好きな自分としては、うれしい参戦でした。

『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』
▲そりゃミクさんですから、ネギも持ちますしキュンキュンもします。あ、ちなみに、“フェイ・イェンHD”のHDはハイデフィニションではなくて“ハート・オブ・ディーヴァ”ですよ!

 驚いたと言えば、『機神咆吼デモンベイン』の参戦も衝撃でした。なんてったって、元となるゲームがPS2の美少女ゲームなわけなので、まさか参戦することになるなんて夢にも思っていませんでした。

 まあ、参戦したのはTVアニメ版なのでそこまでキワドくもないのですが、それでもパンチラというかパンモロのカットインがあったりするので、殺伐としたバトルにおけるオアシス的なユニットとして役立ってくれました。いろんな意味で。

 ちなみに、原作のゲームはロボットアニメ的な展開をかなり意識した作品で、かなり熱い展開を楽しめる作品なので、ぜひ1度プレイしてみてほしい名作です。18歳以上なら原作の原作をプレイしても損はないでしょう!

『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』
▲主人公は男性ですが、サブパイロットとしてカワイイ女の子がついてきます! 魔術的な要素と“クトゥルー神話”をモチーフにした設定は、本作のメインストーリーにも大きくかかわっています。

 そろそろ驚き収めということで、一番驚いた作品を挙げましょう。それは、『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』。そう、SDガンダムです。『スパロボ』自体がSDなので、なんの違和感もありませんが、SDガンダム系としては初の参戦。何が驚いたって、普通にガンダム作品が参戦する中、ガンダムそのものがしゃべっているSDガンダムが参戦したことですよ。そのへんはストーリー内でもイジられているので、ぜひプレイしてニヤリとしてほしいところ。

『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』 『スーパーロボット大戦UX』
▲イロモノ的に見えますが、作品としては王道の熱い物語が展開する『スパロボ』向きな作品なんです。しかしこれがOKなら、“武者ガンダム”とか“騎士ガンダム”とかにも期待しちゃいますよ?

→このシステムは素晴らしい!! 今後も採用してほしい良システムを紹介
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