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2013年12月15日(日)

GCGのオペレーターのさんごの意外な初期設定が判明! 『ガイストクラッシャー』開発者対談でキャラやアクションへのこだわりをトーク

文:たて りょうた

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■子どもだましのアクションには絶対しない!

『ガイストクラッシャー』

――ゲーム部分のお話をお伺いします。ターゲットが10歳とのことでしたが、アクションのバランス調整はどのように取られたんですか?

バナ隊長:前提として、ぶれなかったのは「子どもをなめない!」ということでした。子どもだからといって、連打したらクリアできるゲームにはしないし、何も考えずにゴリ押せるものにもしない。カプコンの新作アクションゲームを作ろうというのが当初目的なので、アクションとしてやり応えのあるものにするという点は、ぶれなかったです。あとは、難易度ですね。そこは時間をかけてチューニングしました。

『ガイストクラッシャー』

――体験版をプレイした時、クラッシュメタルを破壊できなかったんです。その時に「子ども用だと思ってなめてた!」って感じました。

小林:クラッシュメタルを破壊できないと、ガイストを倒してもガイストギアが手に入らないですからね。今回、属性もあるので難易度調整はすごく難しかったです。

バナ隊長:目に見えて、誰でもわかる攻略要素が欲しかったんです。それが属性の要素。有利な属性を選んでいない時点で、「苦戦するぞ」っていうのがわかるようにしようとしています。

小林:不利な属性だと、もう倒せないですよね(笑)。

バナ隊長:属性を合わせないと本当にとんでもないことになります。

『ガイストクラッシャー』

――協力プレイ時には、ゲームの難易度が変わるんですか?

バナ隊長:ボスの体力は少し上がるようにはなっています。たとえば、2人でプレイすると2倍にはいかないくらいに体力が上昇しますから、人数が多ければ多いほど1人で戦うよりも楽に倒せるようになっています。

――今回、『戦国BASARA4』と『モンスターハンター4』とのコラボも発表されていますが、やはり子どもたちがカプコン作品に触れやすい環境を作るという意図があったんでしょうか?

小林:いや、そんなことはないですよ。単純に乗っかろうというだけです(笑)。

バナ隊長:あとは、カプコンのゲームだというのをアピールしたいという部分は強くあります。ナンバリングではない新規タイトルは少ないので、カプコンの代表作と絡めることで「カプコンなんだな」と思ってもらえれば。もしくは、『ガイストクラッシャー』がカプコンの作品と知らなくても、カプコンはなんで『ガイストクラッシャー』と組んでんだろうって思ってもらうだけでもいいです。

小林:もちろん『戦国BASARA』ファンと『モンスターハンター』ファンの方たちにも年齢関係なく遊んでいただきたいので、そちらのファンの方たちへのアピールでもあります。

『ガイストクラッシャー』

――小林さんが手がけている『バイオハザード』とのコラボはないんですか?

(一同笑)

バナ隊長:ゾンビは……子どもが泣いちゃいますから。

――開発中の印象深いエピソードなどありますか?

末次:ちょっと恥ずかしい話なのですけど、ずっと深夜作業が続いていて、ある日起きた時にお昼を過ぎていたことがありまして(笑)。やたら呼び鈴が鳴るなと思ったら、玄関に上司が立っていまして……(笑)。

石原:あの日、末次さん来ないから事件に巻き込まれた説が流れましたよ(笑)。皆で連絡しても連絡付かないし、会社の電話からかけても出ないから。

『ガイストクラッシャー』

バナ隊長:バナ隊長的には“ガイフォンカバー”が印象深いですね。もともとは「できたらいいよね」で始まった企画だったんです。カプコンでは今までこういったものを作ったことがなかったので、プラ板を買って1人で作ったんです。それで、小林さんからOKをもらったんですけど、翌日から人気のない場所に席を移されて、試作版を作ってました(笑)。もちろん、『ニンテンドー3DS LL』にも対応させていますよ。

石原:僕は大変すぎて、記憶がない状態。つらかった時期の記憶がごっそりなくなっている感じです。キャラクターデザインで特に大変だったのは、バナ隊長ですね。注文が多くて……。

バナ隊長:ワハハハハハ。

石原:あと、クラスメイトの新田ケンのデザインは当初とだいぶ変わりましたね。最初はチビッ子メガネ君をイメージしてたんですけど、普通の男の子にシフトしました。

バナ隊長:視聴者が見た時にレッカの成長が解る“ものさし”としてのキャラクターが必要だったんです。その“ものさし”が彼で、レッカの親友でもあり、日常の目線にしたいキャラだと説明したんですが、石原さんがどうしてもオモシロキャラがいいと。

(一同笑)

『ガイストクラッシャー』

石原:オモシロキャラというより、冴えない感じがいいのかなと思ったんですね。

小林:僕はさっきも話に出ましたけど、難易度調整のハードルが高かったと感じてます。有利属性で簡単になりすぎてもダメだし、不利属性で難しくなりすぎてもいけない。そこのバランスは本当に注意してもらいました。せっかく色々なパートナーと『ガイストクラッシャー』の世界を作り上げてきたのに、ゲームがつまらなかったらそれが崩れてしまう。いいゲームを作らなければというところは、プレッシャーとしてありました。

――『ガイストクラッシャー』の世界を今後どのように育てていきたいですか?

バナ隊長:ゲームにしろ、アニメにしろ、マンガにしろ、学ぶ年代なので子どもたちが触れる作品は人間性のベースになりうるものだと思うんですね。そして大きくなった時に、「大事なことは『ガイストクラッシャー』で学んだ」と言ってもらいたいです。そんな作品に育てていきたいですね。

末次:子どもたちが大人になり、お酒を飲みながら「『ガイストクラッシャー』ってあったよね」と昔話の話題になるような作品になったらいいなと思いますね。

『ガイストクラッシャー』

――「オレ、まだガイメタル持ってるぞ」みたいな感じで盛り上がったり。

バナ隊長:いいですね! 「オレ、昔集めたわ」って盛り上がってほしいです。

末次:「お、まだ動く!」って話題にしてほしいですね(笑)。最初は、ガイメタルをカードで展開するという話もあったのですが、大きさといい持った感じといい、今の形がいいですね。

――所有感という意味でも、手に持った感じは違いますものね。

バナ隊長:そこはありますね。ガイメタルをカードに加工するという設定でカード展開を考えていたんですけど、カードではなくガイメタルを手に入れてそれを読み込ませるというダイレクトな企画に落ち着きました。

――ここは見逃さないでほしいというポイントをお願いします。

バナ隊長:僕と末次さんは一緒だと思うね。

バナ隊長末次:“ガイスト”を全部集めてください!

バナ隊長:絶対ガッカリはさせないぞ!

『ガイストクラッシャー』

末次:させません! ほんとに色々な種類がいるので、カッコいいやつからへんてこなやつまで全部見てほしいです。キッズタイトルですけど、自分がカッコいいと思うデザインにしてますし、子どもだましのデザインにはしてません! 過去に携わったタイトルで「こうしておけばよかったな」という要素も『ガイストクラッシャー』には込めてます! ポリゴンモデルも凝っていますので、ぜひ楽しんでください!

石原:今回のキャラクターデザインでは、「ガイストギア」が華やかにカッコよく映るよう、気を付けて考えて描いてます。ですので、奇抜すぎるキャラなどは、レッカの髪型以外では敢えてデザインしていません(笑)。ですので、そのキャラクターの部分を、無意識的に感じていただきながら、「ガイストギア」ってカッコいいなと思っていただけるとうれしいです。

小林:『ガイストクラッシャー』はキャラも世界観もよくできているんですけど、ストーリーがまたよくできていて、キャラクターと世界観をより魅力的にしていると思います。泣いたり笑ったりできる物語ですし、相乗効果でキャラクターたちをより、魅力的に見せています。ですので、ストーリー部分をぜひ見て欲しいと思います。ストーリーモードをとにかくプレイしてください(笑)!

バナ隊長:『ガイストクラッシャー』はアニメやマンガなど色んなところで楽しめるものになっているので、どこがきっかけでも世界に入ってもらえれば楽しさはグっと広がります。テレビでも楽しく見れるし、おもちゃも出るし、コミックスも続いていくし。なので、一回はまってもらえれば、色々な楽しみを提供できる作品なので、ぜひ、『ガイストクラッシャー』の世界に入ってください!

――すごく熱い思いをありがとうございます。それでは、最後に読者へのメッセージをお願いします。

バナ隊長:『ガイストクラッシャー』はゲームを中心に、マンガやアニメやおもちゃ、そして、音楽にも広がっていく爆アツプロジェクトです。ぜひ皆さんこの爆アツ武装アクションを体験してみてください。絶対損はさせません! 体験版も配信してます。体験版で『ガイメタル 0弾 ガイストクラッシャー誕生編』を読み込ませることで、特別なミッションをプレイできるのでぜひ遊んでください。

末次:やれることは全部やりましたので、ぜひ皆さん遊んでください! ダーク・デュラハンのガイメタルが付いてくる『爆アツ!ガイフォンセット』がオススメです(笑)。

石原:キャラクターたちをはじめ、力を込めて生み出しました。ぜひ楽しんで、気に入ってほしいなと思います。

『ガイストクラッシャー』
▲謎の組織・イレイザーのメンバー。左からラウンダ、マンガン、Ω、サイファ、アルーミ。

小林:ぜひ、さっき僕が押した3人娘に興味を持っていただいたらうれしいなと思います(笑)。個性はバラバラですけどカワイイ娘たちです。また、敵のイレイザーという軍団も大御所の声優さんに演じていただいてます。アルーミは矢尾一樹さん、サイファに鈴村健一さん、Ω(オメガ)は石塚運昇さん、マンガンは屋良有作さん、そしてラウンダに三石琴乃さん。なかなか、最近集まることがない豪華メンバーに悪の組織イレイザーを固めてもらっています。ぜひ、ゲーム、アニメともに楽しんでください。

――本日はありがとうございました。

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