News

2013年12月18日(水)

『ドラッグ オン ドラグーン3』レビュー。『DOD』初体験者が鬱イベントの洗礼を受けましたが大丈夫でした。アハハハ!【電撃DOD3】

文:アツゴロウ

前へ 1 2 3 4

■シリーズを知らない人も臆することなく遊んでほしい作品

 さて、ここまで『DOD3』についていろいろ語ってきましたが、単純に言ってしまえば、この作品はRPG好きな人なら絶対に遊んでおくべき名作だということです。

 次にどうなるのかがまったく予想できない奇抜なストーリーに、人と竜の力を合わせて戦うアクション。他に類を見ない登場人物たちの個性や、女性主人公のゼロが華麗に戦う姿を目当てに買うのもいいでしょう。ウフフフフ。

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲RPGの女性主人公というのは、今どきそこまでめずらしい存在でもありませんが、鮮血に身を染めながら戦うゼロは、屈指の美しさだと思います。

 血しぶきなどの過激な表現を嫌う人もいるかも知れませんが、あくまでゲームですし、オプションで血の表現を軽減することも可能。また、性描写についても、映像でのあからさまな表現はほとんどなく、セリフが少々過激なくらい。

 主観的な意見になってしまいますが、どれも分別のある人ならそれほど気にならないレベルだと思います。というか、表現的な問題で、この作品を見逃すのは、ちょっともったいないかなと。

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲カメラに付着する返り血は、オプションでON/OFFが可能。大量の血はちょっと……というプレイヤーは、OFFにすればかなり楽になると思います。

 テキストを書いていて感じましたが、本作はたとえ『DOD』シリーズを遊んだことがない人であっても、“普通のRPGにはもう飽きた……”という方には絶対に遊んでみてほしいです。今どきここまでプレイヤーを魅了できるゲームというのは、そうそう類を見ませんので。

 むしろ、シリーズを知らないからこそ受けるインパクトも大きいわけですから、一気に『DOD』シリーズのトリコになる可能性も大。自分もこれからはヨコオタロウ氏の作品の信者として、赤い瞳の仲間入りを果たすべく、『ニーア』や『DOD1』『DOD2』にも手を出そうかと画策しているくらいです(笑)。アハハッ!

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲ともあれ、まずはこの『DOD3』を徹底的に遊んでからになりますが。“クエスト”など、やり込み要素も豊富ですしね!!

 シリーズの時間軸的には『DOD3』が最古とのことなので、ここからシリーズに触れるのはむしろ正解とすらいえるのかも。過激な部分ばかりが表立っている印象もありますが、その実、1本芯の通った先の見えないドラマがプレイヤーを待っていますので、少しでも興味があるならぜひプレイして、自分の目で作品と向き合ってみてほしいと思います。

『ドラッグ オン ドラグーン3』 『ドラッグ オン ドラグーン3』

 それにしても、『DOD3』の独特な世界観を把握した後にあらためて考えると、『ドラッグ オン ドラグーン3』のドラッグ=お薬って、あながち間違っていなかった気がするんですが、いかがでしょうか。

 いろいろとクセがある人物や物語なので遊ぶ人を選ぶというか下手するとバッドトリップしてしまい生涯消えないトラウマを植え付けられてヨコオタロウこのやろうって激怒するような感じでアッついついヨコオタロウさんを呼び捨てにしてしまったアハハアハハなんて大丈夫ですよ僕は『DOD3』をリスペクトしてますからゼロぉかっこいいよゼロぉそれに物語は人を選びますがアクションゲームとしての完成度はものすごく高くて爽快に遊べますしでも最後のほうのあのステージの難易度はちょっとどうかと思いますしロッカーに閉じ込めてあげたくなりますよねみなさん祭りだフェスティバルだカーニバルだアハハハハお母さんお母さん大丈夫ですよお気に入りのキャラがあんなことやこんなことなる鬱展開が多すぎて人を好きになればいいのか嫌いになればいいのかわからなくなってセルフジョイそして僕は『DOD3』を遊んでこんなに楽しい気分になっているので大丈夫ですよ大丈夫ですったらアハハハハ!

 ごめんなさい。徹夜明けで文章がまとまりませんでしたが、『DOD3』はこんなに楽しいゲームなので大丈夫です! 本当に大丈夫です。ファッション鬱ですから。

 さておき、まだシリーズを遊んだことない方も、ぜひ『DOD3』の洗礼を受けて人生観に影響を受けるのもいいかと思います。ただ、ぶっちゃけ大人向けだと思いますので、子どもにはオススメいたしません。

 皆さんも、自己責任でどうぞ。

(C)2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
Character Design : Kimihiko Fujisaka.

データ

▼『ドラッグ オン ドラグーン3 設定資料集+ザ・コンプリートガイド』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
 
■『ドラッグ オン ドラグーン3 設定資料集+ザ・コンプリートガイド』の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト

前へ 1 2 3 4