2013年12月26日(木)
はじめましての方は、はじめまして、気配を消す忍術ならお任せ、ライターの魚鳩魚(うおばとざかな)と申します。そこそこ混んでる電車内で自分の横の座席だけ空いてると「オレのせい?」と気になっちゃう小心者です。あ、いま左右って書いてから横に文言修正しました。両脇とも空いてる中でポツンと座っている光景を想像したら悲しくなってきたんで。
そんなわけで、今回は忍術飛び交うシノビの世界、女だらけの忍者合戦絵巻『妖魔退散 忍ガールズ』(以下、忍ガールズ)を紹介します。シノビなのに忍んでない、強くなるほどに肌色面積が増えていく、歴史上の忍者たちがヒャッホイな美少女になったとくれば、そりゃテンションも上がるというものですよ。
こちらの作品を手がけるGNTグループさんは『出動!美女ポリス』や『あやかし百鬼夜行』など、ソーシャルカードゲームのゲームアプリを数多くリリースしているメーカーさんですね。その点ではゲーム設計や運営のノウハウがあって手堅い作品が期待できそうですが、はたして出来栄えはいかに?
▲本ゲーム中には、猿飛佐助や韋駄天などおなじみの忍者も登場! みんな美少女になってますよ!! |
よく、「スマホやタブレットでゲームってどうなの?」という話を耳にします。しかし! 美少女ゲームというジャンルだと、ハードの性能の違いがおもしろさの決定的差ではないのです。
要は注目を集める作品コンセプトで、イラストがユーザーの支持を集め、ストーリーもそれなりに楽しめて(ここは人それぞれな部分もあり)、ストレスを感じさせないシステムであれば、ちゃんとユーザーはついてくるはずなんです。こうして列挙していくと、案外ソーシャルカードゲームもカンタンなようでいて、売れる要素をすべて満たすのはハードルが高いことがお分かりいただけるのでは?
『忍ガールズ』の舞台はヒノモトという、戦国時代の日本を彷彿とさせる世界。シノビの主人公は頭領の命令で、幼なじみのシノビ・楓とともに、最近活動が目立つようになった妖魔の実態を調べる“忍務”を与えられます。そして2人で各地を調べ、さまざまな妖魔との戦いを繰り広げる、というものです。
▲ストーリーは章の最初と最後、そしてボス戦の前後に展開。人間に化けた敵キャラのバラエティが素晴らしい。 |
システム的には、各地で“忍務”と称されるミッションを行い、そこで遭遇するボスの妖魔を倒し、また新たな土地で“忍務”を……というサイクルを繰り返すわけです。敵の妖魔は男だったり女だったり、時には天狗なんかが出てきたりと、特に縛りはない様子。若干シリアス寄りながらヒロインの楓と一緒に旅を楽しめる、和風ファンタジーなノリと世界観が、意外と万人受けするんじゃないかと思いますね。妖魔ではありませんが、イベントではボスが景品のシノビカードになったりします。
▲左がともに戦うシノビの楓、右がシノビの頭領。ストーリーでは楓の表情差分もしっかり用意されているのが好材料。こういうちょっとした心づかいで没入感って違ってきますからね。 |
それにしても、くノ一たちの衣装が薄手なところに心躍るものがありますよね。考えてみれば、『Wizar○ry』の時代からニンジャは装備をつけないほうが強かったですから、むしろこれが正統派といえるのでは。いや、そうに違いない。一方では忍者の枠にとらわれない、さまざまな職業をモチーフにしたシノビも多数存在します。いずれの場合も、戦国時代と和の雰囲気は残されていて、オリエンタルなムードが作品全体に息づいています。単なる戦国モノとはちょっと違う、ありそうでなかったイメージをぜひ体験していただきたいですね。
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