2013年12月30日(月)
続『DOD3』ジョシカイ。キャラ誕生秘話や演技指導の裏話など『ドラッグ オン ドラグーン3』舞台裏を本音トーク【電撃DOD3】
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好評発売中のPS3用ダークファンタジーAPRG『ドラッグ オン ドラグーン3』。今回は、クリエイティブ・ディレクターのヨコオタロウ氏とともに、その世界観設定やシナリオを手掛けた女性スタッフの座談会企画のレポート第2弾をお届けしていく。
女性ならではの視点で語られる『DOD3』の魅力や、開発秘話などをひも解くことを主旨に始まった本企画。しかし、場の空気が温まるにつれ、テーマは少しずつヨコオ氏や柴プロデューサーが“しでかした話”へと発展していくことに……!?
なお、企画のコンセプト的に数々のネタバレにも抵触しているが、まだプレイが終わっていない人のことも考慮し、肝心な部分は伏せ字にさせてもらっている。その点はご了承いただきたい。それでは、罪深き“ジョシカイ”企画、いよいよ後半戦スタート!
●“DOD3 ジョシカイ”参加メンバー
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・映島 巡:『DOD』シリーズのノベライズを手掛ける小説家。公式サイトに掲載されているサイドストーリーや、2本のコミック版の原作も手掛ける。永嶋恵美名義でも活動中で、『転落』(講談社文庫/解説 ヨコオタロウ)など、著作多数。『ドラッグ オン ドラグーン 10周年記念BOX』の資料集では、サイドストーリーの他、表に出せないアレやコレな作業を担当した。
・名取佐和子:ゲームシナリオライター。小説家。『DOD3』はもちろん、『DOD1』や『ニーア』のシナリオも手掛けている。多くのファンに愛されている名曲『尽きる』の作詞も、名取氏によるもの。著作に『交番の夜』(Linda BOOKS!)の他、名取なずな名義で『ほっぺちゃん』シリーズ(角川つばさ文庫)などがある。
・白本奈緒(ILCA):ILCAに所属するプランナー。ヨコオタロウのサンドバック(?)。『DOD』シリーズには『ニーア』から開発にかかわり、本作でも世界設定などを担当。『千年勇者~時渡りのトモシビト~』(スクウェア・エニックス)でも、世界設定やシナリオを担当している。『ドラッグ オン ドラグーン 10周年記念BOX』の資料集にも携わった。
・サガコ:本企画の進行役であるライター。電撃では『ニーア』の記事や、連載コラム『藤やん・うれしーの悩むだけ損!』の編集を担当。小説家としても活動中で、松下彩季名義で『リペットと僕』(電撃文庫)を刊行。『ドラッグ オン ドラグーン 10周年記念BOX』の資料集では年表パート、アニメ企画の制作進行、超時空キャラクター座談会のテキストなどを手掛けた。
■ヨコオさんの無茶ぶりから生まれた、デカートさんの名シーン
サガコ:そういえば、白本さんは個人的に、ヨコオさんをロッカーにぶちこみたくなるような酷い目にあわされたって聞きましたよ。
白本:言っちゃっていいんですか? 聞いてもらえますかっ?
映島:それってどんなこと? 思い当たりすぎるんだけど(笑)。
白本:モーションキャプチャーの収録では、アクターさんにイベントディレクターと横尾さんが演技指示をするんですが、私はアシスタントとして立ち会っていたんですね。で、デカートの演技指示の際、いきなりヨコオさんが私にムチャぶりしたんですよ。
「おい白本、ちょっとここやってみてくれる?」って。「はい?」って見たら、それはデカートが◯◯を押さえるシーンで……。
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一同:あったあった!! ◯◯を押さえるシーン、あった!!
名取:あれ、白本さんがやったの!?
白本:やったかやってないかって言われたら、最終的にはもちろんアクターさんがやってくださっているんですけど。でも、演技指導として「デカートが興奮しているシーンなんだけど、どんなポーズにするべきだと思う? 白本がアイデア出してよ。これは仕事だ」ってヨコオさんが言ってくるんです。
私……答えるしかないじゃないですか……!!
サガコ:あー……仕事だもんねぇ。
映島:そうだよ、仕事だから。
名取:男とか女とかね、こだわってらんないから。
白本:それで私……言ったんです。「テント張ればいいじゃないですか」って。
一同:だよねー(爆笑)。
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白本:そしたらヨコオさんに、“テンティー白本”ってアダ名つけられたんです……!
サガコ:テンティー(爆笑)。
映島:ヨコオさん、ひどい。ひどすぎる。
白本:結局、テントを張る演出もNGになっちゃって……あだ名はつけられ損で……仕方なく演出変更して、◯◯を押さえることになったんですけど、そこもまた「白本、ちょっとやってみろ」って言われて。
サガコ:ヨコオさんひどい!!!! いやほんと、マジでひどいッスわ。
白本:ヨコオさんが自分で言えば済むのに!! 私が男性のアクターさんに「あの……◯◯を押さえて、前かがみで」とか指示を出すっていうですね!!
名取:意味がわからない。なんという……プレイ(笑)。
白本:「そこは興奮を隠しているので、もう少し内股でお願いします」とか、もう……もう……うぅっ(赤面)。
サガコ:あ、でも、デカートさんの内股は個人的にすごく素晴らしかったですよ! 白本さん、アクターさん、どうもありがとう、そしてごちそうさまでした。私、あの内股にデカートの本物っぷりを一瞬で痛感して、ドン引きしたもん(笑)。
白本:えええっ!?
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映島:あー、サガコさんそう言ってたね。2人で一緒に『DOD3』をプレイする機会があったんだけど、私よりも先を進んでるサガコさんがア然として「いくら好みのガチムチマッチョで、大好きな井上和彦さんボイスでも、これはちょっと無理だわ……」って悲しそうにつぶやいたのを聞いたんですよ。私、爆笑しちゃった。
白本:ダメじゃないですか!!
サガコ:いやいや、いいんですよ。ドン引きで。だってそれくらい本気でキャラが描かれてるってことじゃないですか。中途半端じゃダメなんですよ。よくも悪くもふりきってこその『DOD』シリーズだってことを、すっかり忘れてたんです。いやぁ、私、赤目を自称していたわりに、すっかりあまちゃんになってたんだなって、よく思い知りました。
白本:じゃあ、結局ずっとキライなままでした?
サガコ:いや、私はそんなことなかったです。ドン引きしても、最終的には使徒にもすごく、あ…………愛着がわきましたから。
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白本:そこ、愛情ではなく愛着なんだ。
サガコ:愛情は無理でしょう……。無理よ、あんなの。
映島:あんなのって言った!(笑)
サガコ:誰を彼氏にしたい? とか即答で「結構です!」って言えます。みなさん、そうでしょう?
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映島:私はオクタの上半身だけだったらいいかな。下半身はバッサーって斬っちゃっていいから。
名取:その時点で、もう愛情はないんだなって思う(笑)。
→キャラの個性を的確に表現する名取さんと、下ネタ即答のヨコオタロウによる二重奏(2ページ目へ)
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Character Design : Kimihiko Fujisaka.
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