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2014年9月3日(水)

『カオスチャイルド』情報まとめ。“ニュージェネの再来”の詳細から事件の犯人像と目的を妄想考察【後編】

文:ごえモン

『カオスチャイルド』画像

 MAGES.のゲーム&音楽ブランド5pb.から発売される、注目のXbox One用ソフトを徹底特集していく企画“電撃5pb. for Xbox One”。その特集第1弾タイトル『CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)』の情報まとめ記事後編を掲載します。

 前編では、本作の概要や世界観、登場キャラをまとめるとともに、僕の妄想考察をお届けしました。後編では、“ニュージェネレーションの狂気の再来”と呼ばれる新たな事件や新システム“マッピングトリガー”に迫りたいと思います!

■ニュージェネレーションの狂気:2009年と2015年に発生した事件の共通点とは?

 科学ADV第1弾である『カオスヘッド ノア』では、“ニュージェネレーションの狂気(通称・ニュージェネ事件)”と呼ばれる7つの連続猟奇殺人事件が発生しました。『カオスチャイルド』では、そのニュージェネ事件と新たな事件の間に、主人公である宮代拓留(みやしろ たくる)が共通点を見出したところから物語が本格的に動き出すようです。

 2009年と2015年に発生したそれぞれの事件に、一体どのような共通点があるのか? まずは事件の詳細と発生した日付を見てみましょう。

●第1の事件 通称“こっちみんな”

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 ニコニヤ動画の生主が、生放送中に切断された自分の右腕を食べながら失血死するという事件。死亡した様子が“こっちみんな”のAA(アスキーアート)に似ているため、その名前が付いた。この事件が起こった2015年9月7日は、6年前に世間を騒がしたニュージェネレーションの狂気第1の事件“集団ダイブ”の日付と一致している。

・事件の詳細

 被害者は大谷悠馬。21歳。ニコニヤ動画という動画サイトで“俺氏、未来が見えてしまう件について”という生放送を定期的に行っていた。

 2015年9月7日、自宅で生放送中に大谷はコメントを設ける時間をとって、いったんカメラ前から姿を消す。ドアをノックする音が聞こえた後、カメラの前に戻ってきた大谷の右前腕がなくなっていた。

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 腕は細かく切断されて皿の上に載っており、まるで痛みを感じていない素振りでその指を自分で食べた。直後、血涙を流しながら机に突っ伏し、カメラを見つめたまま死亡した。

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●第2の事件 通称“音漏れたん”

 ニコニヤ動画“歌ってみた”の歌い手でアニソンコピーバンドのボーカルが、ストリートでのライブ中に歌いながら失血死するという事件。実際には歌っておらず、カッターで自らの腹を割きスピーカーを埋め込んで自分の歌声を流していたため“音漏れたん”の名前が付いた。

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・事件の詳細

 事件の発生日は2015年9月19日。被害者は高柳桃寧。20歳の女性。ニコニヤ動画“歌ってみた”の歌い手でアニメソングのコピーバンドのボーカル。最近ネット上で有名になってきており、“歌ってみた”の歌い手の中では彼女のライブが一番という評判も多い。

●事件一覧

事件発生日

カオスヘッド ノア

カオスチャイルド

9月7日

集団ダイブ

こっちみんな

9月19日

妊娠男

音漏れたん

9月29日

張り付け

???

10月10日

ヴァンパイ屋

???

10月23日

ノータリン

???

10月28日

美味い手

???

11月4日

DQNパズル

???

【ごえモンの妄想考察】

●2009年と2015年の事件の関連性から見える犯人像

 第1と第2の事件で最初に気になるのは、やはり発生した日付。偶然とは思えない一致に、その日に事件を起こしてやろうという犯人の意志を感じさせます。しかし、事件自体にフォーカスしてみると、“妊娠男”と“音漏れたん”はわかるのですが、“集団ダイブ”と“こっちみんな”には一見関連性が薄いような印象を受けます。どちらかというと、第6の事件“美味い手”のほうがパッと見た印象は近いですからね。

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▲集団ダイブ(『カオスヘッド ノア』の事件)▲妊娠男(『カオスヘッド ノア』の事件)

 “集団ダイブ”と“こっちみんな”の関連性を考えてみると、以下の2点が浮き上がってきます。

・事件の様子が動画で配信された
・死因が被害者の意志によるものに見える

 ……やっぱり“集団ダイブ”を模倣したとすると、ちょっとインパクトが弱い。この観点で犯人像を妄想すると、模倣という手段はとりつつも、特に内容には気をつかっていないように見えることから、何か真の目的のようなものを持っている人物な気がします。模倣犯であるならば、もっと犯行内容にこだわる気がするんです。

 もしかしたら、カギは“ニコニヤ動画”や“生主”にあるのかも? これは、第3の事件に注目したいですね。

●“俺氏、未来が見えてしまう件について”が気になる件について

 第1の事件の詳細で、さらっと“俺氏、未来が見えてしまう件について”という生放送を定期的に行っていた、と気になる内容が登場します。特殊な人間・ギガロマニアックスが登場する本作において、この一文は無視できないものです。

 情報まとめ記事前編で書いた通り、6年前の渋谷はギガロマニアックスが多人数覚醒してもおかしくない状況でした(と妄想しています)。もしかすると、この被害者は“ギガロマニアックス予備軍”だったのかもしれません。そう考えると、犯人は不特定多数の人間がギガロマニアックスに覚醒されては困る人物? ギガロマニアックスを排除したい人間? でしょうか。

●第3の事件で物語が大きく動き出しそう?

 本作のあらすじをよく読むと、実は第3の事件と思われる記述があります。それは、“ラブホテルの天井から吊られ回っている死体”というもの。仮にこれが第3の事件とすると、『カオスヘッド ノア』の“張り付け”を模倣したものだと妄想できます(DQNパズルかもしれませんが)。

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▲張り付け(『カオスヘッド ノア』の事件)

 “張り付け”で思い出すのが、科学ADV第1弾の主人公が犯人と間違えられたり、咲畑梨深(さきはた りみ)というメインヒロインとの出会いだったりと物語が大きく動き始める場面。もしかすると、『カオスチャイルド』でもこの第3の事件が大きな転機になるのかもしれないですね。

『カオスチャイルド』 『カオスチャイルド』
▲あらすじを読む限り、画像は第3の事件発生の連絡を受けて、尾上世莉架と合流した場面と妄想できます。▲そしてこちらは、ラブホテルの内装だと妄想。ということは、第3の現場で出会うのは久野里澪? 学生にもかかわらず事件現場に入れるとしたら、記事前編の妄想考察が真実味を帯びてきました。

■新システム:情報の整理&ストーリー分岐のための“マッピングトリガー”

 本作発の新システムが“マッピングトリガー”。これは、地図上の事件現場などに写真や資料をはり付けて状況をまとめていく、海外のサスペンスドラマなんかでよく見るアレです。

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『カオスチャイルド』画像

【ごえモンの妄想考察】

 “マッピングトリガー”の情報はまだまだ少ないので、この時点で妄想できることはなさそうです。個人的に“マッピングトリガー”で気になるのは、どれくらいの自由度があって、どの程度ストーリーが変化するのか。おバカな推理をして、本筋とはまったく違うストーリーが展開したらおもしろそうだなぁと妄想しています。

■既存システム:“妄想トリガー”はどうなる?

 『カオスヘッド ノア』に登場したシステム“妄想トリガー”は本作でも健在。科学ADV第1弾と同様に、プレイヤーには“ポジティブな妄想をする”、“ネガティブな妄想をする”、“妄想しない”の3択が与えられます。そして3つのうち、どれを選んだかによって直後のイベントが変わります。

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▲左の青? 緑? 色のほうがポジティブ。右側の赤いほうがネガティブトリガーになるようです。
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▲妄想中は画面の色でしっかり把握できる模様です。

【ごえモンの妄想考察】

 “妄想トリガー”は上記の写真だけなので、あまり考察できません。とはいえ、志倉千代丸氏のインタビューで女性キャラのパンツを見るために「パンツを高速振動させましょうよ!」と提案したスタッフもいたそうですし(笑)、本作は『カオスヘッド ノア』が“雨”だとすると“嵐”と表現できる作品とのことですから、エ●とグ●方面でのパワーアップにも期待できそうです。

(C)2014 MAGES./5pb./RED FLAGSHIP/Chiyo St. Inc.
(C)2008 5pb./Nitroplus/RED FLAGSHIP

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