2015年4月21日(火)
『ブレイブリーセカンド』ジョブ座談会。チャリオットやフェンサーなど物理アタッカー最強を探る!
スクウェア・エニックスが4月23日に発売する3DS用RPG『ブレイブリーセカンド エンドレイヤー』のジョブ座談会PART1をお届けします。
※データはすべて編集部調べのものです。
座談会に参加したのは前作『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』&『フォーザ・シークウェル』を真終章までクリアした3人。エンカウントなしでクリアして殿堂入りを果たしたごえモンの他、前作の記事の編集&ライティングを担当したそみんとMAC佐藤によるジョブレビューを座談会形式でお届けします。
そみんとMAC佐藤はある程度『ブレイブリーセカンド』をプレイしており、ごえモンは未プレイの状況で行った座談会となります。
PART1では物理攻撃系のアタッカーをクローズアップ! 前作からの変更点を踏まえつつ、注目アビリティや他のジョブのアビリティとの組み合わせ例などをチェックしていきます。
なお、『ブレイブリーセカンド』ではゲーム開始時からコスト枠が5の状態でアビリティの付け替えが可能。前作よりも自由にジョブやアビリティを組み合わせることができるので、この座談会を参考にいろいろと試してみてください!
●ジョブ座談会PART1のインデックス
・モンク:単体攻撃のスペシャリスト。“天衣無縫”のコストアップに注意
・ヴァルキリー:全般的にコスト減。“クレセントムーン”は前作から変化なし
・狩人:“ホークアイ”がトマホークに移行。“エイミング”には大きな変更が
・海賊:“倍々撃”の消費MPが固定に。敵の能力を下げるアビリティは健在
・忍者:二刀流や“空蝉之術”の安定感は継承。“一気呵成”がMP消費になり、より盤石に
・トマホーク:デフォルトや物理防御貫通効果を習得。魔法剣士的な運用も可能
■モンク:単体攻撃のスペシャリスト。“天衣無縫”のコストアップに注意
▲素手やナックルでの攻撃を得意とするアタッカー。 |
そみん:能力的にはHPと力がAで、素早さと体力もBと高め。その反面、知性はEということで、まさに脳筋タイプです。
ごえモン:武器適性はナックルと杖がS。前作『フォーザ・シークウェル』から特に変更はありませんね。
ジョブ特性は“格闘の心得”。ナックルの武器適性がSになって、素手の時は物理攻撃力にレベル×2が追加される効果も前作と同じです。
アビリティ的にもほとんど変わっていない印象を受けます。
そみん:50%の確率で外れるかわりに単体に強力な物理攻撃をできる“剛撃”、デフォルトを貫通する物理攻撃“気功波”、行動順番が最後になる強力な物理攻撃“臥竜”、相手の物理防御力を無視する特殊な物理攻撃を放つ“点穴”。
モンクの代表的な攻撃アビリティは消費MPや威力を含めて、前作から踏襲されています。
佐藤:防御無視系のアビリティは便利ですよね。“点穴”は大ダメージを狙えますし。
ごえモン:前作に登場した火のクリスタルを守るボスのチャウグナルは、特定の形態の時にはほとんどダメージが通らなくなりますが、モンクの“点穴”や黒魔道士の“魔法防御貫通”を使えばダメージを与えられました。
『ブレイブリーセカンド』でも同種の敵が登場した時は、“点穴”が役立つと思います。
佐藤:自分のHPを1まで減らして、その差分のダメージを与える“鳳凰翔”は、自分のHPを1にできるところがポイントです。
これを使えば、いつでも自分を瀕死にできるので、その条件で発動するアビリティとは相性がよいです。
そみん:その他、自分の状態異常を回復する“内丹”や自分の物理攻撃力をアップする“練気”も健在。“練気”はあいかわらず25%の確率で失敗して、ダメージを受けてしまいます。
ごえモン:同じところだけでなく、変更になった部分も見ていきましょう。といっても、追加されたのは“麻痺無効”(コスト1)だけですね。
佐藤:あとは“天衣無縫”(何も装備していないと物理攻撃が100%アップ)のコストが1から2に上がっています。
ごえモン:それは残念。前作では“天衣無縫”や“ブレイブリーセカンド”を利用すればトップクラスのダメージを出せたので、それを抑制するためにコストが上がったのかもしれません。
そみん:複数の敵への攻撃手段は乏しいものの、強力な単体攻撃が多いので、ボス戦向きの印象があります。
“点穴”のように汎用性が高い強力な攻撃も使えるので、ボスに苦戦する時はモンクを使ってみるのもおすすめです。
■ヴァルキリー:全般的にコスト減。“クレセントムーン”は前作から変化なし
▲槍の扱いに長け、ジャンプ攻撃が得意。BPを消費する強力な技を使う。 |
そみん:前作では全体攻撃の“クレセントムーン”が便利だった人気ジョブのヴァルキリー。能力的には前作と変わらず、Bが多めで特化した部分がないバランス型ですね。
武器適性は槍がSでその他は微妙。防具適性はすべてAなので、守りが固いところもポイントです。
ごえモン:『ブレイブリーセカンド』から新たに加わった大剣はDで、銃はE。武器は槍の一択ですね。
佐藤:ジョブ特性は前作同様“ソウルハント”(味方が戦闘不能になるたびに、物理攻撃力と魔法攻撃力がアップ)となっています。
ごえモン:今回は連続チャンス(※)があるので、BP消費技が多いヴァルキリーは不利な印象があります。実際はどうでしたか?
※連続チャンス:連戦に勝つことで獲得経験値やお金が増えていくシステム。その際、BPはリセットされずに引き継がれることが特徴。略称は連チャン。
佐藤:普通に遊ぶ分には2~3連勝くらいで十分なので、そこまで大きなデメリットは感じませんでした。
ちなみに“クレセントムーン”は前作で猛威を奮ったので調整が入るかと思いましたが、消費BPは1のままでダメージ倍率も1.0=通常攻撃と同じ強さ。前作から変更なしですね。
ごえモン:敵の数によって威力が下がることもないですか?
そみん:ありませんね。BP消費1で敵全体に通常攻撃をできるイメージです。バトル開始時にBPを2前借りして、“クレセントムーン”×2を放つという戦法は健在です。十分強いと感じました。
ちなみに、トマホークが使える“サイドワインダー”が“クレセントムーン”と同じような効果を持つので、そちらを使うのもアリだと思います。
佐藤:サポートアビリティも特に変わりはなく、“槍の心得”、デフォルトを貫通するようになる“セレクション”、BP消費量が1増えるかわりにダメージが1.5倍になる“BP消費技強化”を覚えます。
ごえモン:全般的にコストが下がりましたね。“セレクション”は2から1、“BP消費技強化”が3から1と下がり、使いやすくなりました。
ちなみに前作では敵味方全体のBPを操作する“ワールドヘイスト”と“ハイジャンプ”を組み合わせて、ほとんどの敵にオートで勝つ戦法が話題になりましたが、『ブレイブリーセカンド』ではどうですか?
そみん:残念ながら、時魔道士のアビリティから“ワールドヘイスト”や“ワールドスロウ”がなくなりました。隠しジョブで同じような効果のものが登場するかもしれませんが、前作の反響を考えると、ズルはできなくなっていると思います。
佐藤:個人的には体験版の時に便利だった“スピリットバリア”(受けたダメージの10%分のMPを消費してダメージを無効にする)に注目してほしいですね。序盤はかなり便利です。
エクソシストが使える“徐々にMP回復”(ターン終了時にMPが30回復)と組み合わせれば、毎ターン300ダメージをノーコストで無効にできる計算です。
ごえモン:とはいえ、中盤以降では一瞬でMPがなくなってしまう気がします。個人的には序盤のザコ戦で重宝するアビリティが多いジョブという印象を受けました。
そみん:体感的にはかなり強いと思いますし、アビリティのコストが全般的に下がったのもうれしいところ。前作でメインで使っていた人は、本作でも十分活躍してくれるはずですよ。
■狩人:“ホークアイ”がトマホークに移行。“エイミング”には大きな変更が
▲弓が得意で、敵の種族を見極めて大ダメージを与える“キラー”系アビリティを習得する。 |
そみん:こちらも前作の人気ジョブですが、『ブレイブリーセカンド』では銃を使う新ジョブ・トマホークが追加されたこともあり、変更点が多い印象です。
ごえモン:前作のジョブ特性“ホークアイ”(命中率が100%アップ)がトマホークのアビリティに変わったんですね。
佐藤:能力的には器用さがSで、力と素早さがB。得意武器は弓と短剣で、防具適性はEと低い感じ。HPなども低く、防御面には不安が残ります。
ごえモン:器用さがBからSに上がりましたね。『フライングフェアリー』の時に戻った感じで、いっそう命中率の高さに拍車がかかりそうです。
今回のジョブ特性は“プリシジョン”(通常攻撃がすべて命中した時、攻撃回数に応じてダメージがあがる)で、強さ的には前作と同じようですね。
佐藤:攻撃回数が1回増えるごとに1.03倍ずつ上昇するところまで同じです。コストも2のままなので、同じ感覚で使えます。
“プリシジョン”+“ホークアイ”で命中率を高めつつダメージアップを狙うとい、前作でおなじみにあわせ技も健在です。
そみん:攻撃系アビリティはほぼ前作と同じで、“ムシキラー”、“プラントキラー”、“ビーストキラー”、“アクアキラー”、“ドラゴンキラー”と、特定の種族に大ダメージを与える技がそろっています。
サポートアビリティは“弓の心得”と“プリシジョン”くらいですね。
ごえモン:“ウイングキラー”と“アンデッドキラー”と“イービルキラー”がなくなりましたが、特に問題は感じません。
佐藤:ちょっと残念なのは、“キラー系”のアビリティの効果と、武器による特攻効果は重複しないこと。
『ブレイブリーセカンド』では槍は蟲族の固い装甲を突き破る、斧は植物族の太い幹をぶった切るといった感じで、武器の種類によって特定の種族に大ダメージを与えられます。
そみん:とはいえ、なんだかんだで“キラー系”のアビリティでのダメージアップ効果は大きいですからね。そこに武器の特攻効果まで上乗せされちゃうと、逆に優遇されすぎだと感じたかもしれません。
ごえモン:あれ? “エイミング”(必ずクリティカルになる物理攻撃。BP消費1)と“マルチバースト”(4回攻撃を行う。BP消費1)の仕様が少し変わっていますね。
“マルチバースト”は“4HIT固定”から“物理攻撃が4回”となったので使い勝手がよくなりましたが、“エイミング”は性能が大きく変わりました。“MP消費12”から“BP1消費”となり、デフォルト貫通効果がなくなっています。
佐藤:そもそも、前作の“エイミング”はデフォルト貫通で1.25倍ダメージだったところが、今回は必ずクリティカルになる物理攻撃ということで、何もかも変わっていますね。前作とはまた違った運用方法ができそうで、楽しみです。
そみん:個人的にツボだったのは、前作では海賊のアビリティだった“バーサク”が狩人用になったこと。確かに海賊のアスタリスク所持者のバルバロッサよりも狩人のアルテミアのほうがバーサクが似合っていると思いますけど(笑)。
ごえモン:正直なところ、“バーサク”は自分が使うよりも敵に使われて味方がバーサク化してしまうほうがやっかいですが、わざわざ狩人のアビリティになったということは、何か特殊な効果が用意されているかもしれませんね。
そみん:ちなみにバーターサブシナリオとの関係で、狩人は黒魔道士との二択です。
佐藤:自分は魔法攻撃が好きなので、黒魔道士を選びました。
ごえモン:黒魔道士も優秀なので悩みますね。入手できるタイミングや、その時に入手しているジョブを加味して慎重に判断することになりそうです。
そみん:狩人と弓との相性は相変わらずよいので、アタッカーとして十分に活躍してくれます。“プリシジョン”など、他の物理攻撃アタッカー系ジョブでも便利なアビリティを覚えますし、育てて損をしないジョブだと思いますよ。
■海賊:“倍々撃”の消費MPが固定に。敵の能力を下げるアビリティは健在
▲全ジョブ中トップクラスの攻撃力を誇る他、敵の能力を下げるアビリティも充実している。 |
そみん:モンクと並ぶ脳筋系のジョブといえる海賊は、前作からあまり変更はありませんね。
能力的には力がSでHPと体力がB。得意武器は斧で、剣と大剣もAと高め。防具は盾のみAで兜と鎧はDとなっています。
ジョブ特性は“火事場力”(HPが20%以下になると物理攻撃力と物理防御力がアップ)で、コストが2から1に下がりました。
佐藤:“甲羅割り”、“鱗剥ぎ”、“すね砕き”、“牙折り”、“脳天落とし”と、あいかわらず攻撃と一緒に相手の能力をダウンさせる技が充実しています。
サポートアビリティは前述の“火事場力”と“斧の心得”ですね。
ごえモン:敵から狙われやすくなる“挑発”や、単体に大ダメージを与える“倍撃”や“倍々撃”もありますが、いくつかのアビリティが見当たりませんね。
佐藤:“バーサク”は狩人のアビリティとなり、“一斉攻撃”(自分とHPが20%未満の味方全員で攻撃を行う)はねこ使いがラーニングする技となりました。
水属性の複数回ヒット攻撃の“大爆流”はなくなったようですね。
ごえモン:“倍撃”や“倍々撃”があれば十分です。考えることに疲れた時におすすめなジョブですね。
佐藤:一概には言えませんが、消費MPが少し変わったので使いやすくなった気がします。
前作の“倍撃”は最大MPの25%消費、“倍々撃”は最大MPの50%消費でしたが、今回はそれぞれ消費MPが50と150に変わりました。
最大MPが低い状態では使いにくいのですが、最大MPが増えてきて、回復手段も整ってきたら、かなり多用できるはず。
そみん:この海賊はスーパースターとの二択です。どちらを選びたいですか?
ごえモン:特殊なサポート効果を使えるスーパースターを選ぶほうが無難な気がします。
佐藤:でも、海賊は物理攻撃系のアタッカーとして安定していますからね。ボス敵に状態異常はあまり効きませんが、能力ダウン系の技はほとんど効果があるので、かなり戦いが楽になります!
そみん:自分は脳筋タイプなので、“倍撃”や“倍々撃”で力押しをするのが大好きなんですよね。本作でも海賊に頼る機会がありそうです!
■忍者:二刀流や“空蝉之術”の安定感は継承。“一気呵成”がMP消費になり、より盤石に
▲両手に武器を持っても攻撃力が下がらない“二刀の心得”を習得可能。多彩な忍術も使える。 |
そみん:前作でとても便利なジョブだった忍者は、『ブレイブリーセカンド』でも安定の強さです。微調整により、一段と強くなった気がします。
あえて弱点を述べると、基本能力が少し低めなところ。素早さがSで器用さがA、力がBとなりますが、あとはCやDばかり。
ごえモン:得意武器は短剣で、続くのはBの刀と、“~の心得”などで補わないと火力不足の感があります。防具適性もEと低いです。
佐藤:ジョブ特性は“二刀の心得”で、これは前作の“二刀流”と同じです。コストも2で、複数の武器を装備した際の能力ダウンが緩和されるという効果も同じです。
ごえモン:“二刀の心得”はチャリオットの“三刀流”や“四刀流”にも効果があるんですか?
そみん:残念ながら、頭や胴に装備する武器には効果はないようです。とはいえ“二刀の心得”の有無で攻撃力は大きく変わるので、重要なアビリティとなることは間違いありません。
特に本作ではソードマスターが覚える“行きがけの駄賃”(通常攻撃の際に確率で追加攻撃を行う)が強化されて、コストが2から1に下がり、発動確率が25%から33%に上がっています。
佐藤:前作よりも通常攻撃の有用性が上がったので、“二刀の心得”とナイトの“両手持ち”(片手用武器を両手で持つことで攻撃力アップ)、そしてチャリオットの“三刀流”や“四刀流”の重要度は高いです。
個人的にはコスト1で使える“両手持ち”が好きですが、このあたりは状況によって正解が変わると思います。
そみん:忍者は語ることが多いので、順を追って見ていきましょう。まずはサポートアビリティから。
前作ではソードマスターのアビリティだった“混乱無効”の他、“光陰流水”(攻撃を回避した際に反撃)、“二刀の心得”、“起死回生”(攻撃を回避すると物理攻撃力と魔法攻撃力がアップ)、“万手沙華”(攻撃のヒット回数の上限が16回から32回に増える)を覚えます。
佐藤:物理攻撃を1回必ず回避する“空蝉之術”と相性がよいアビリティがそろっています。赤魔道士が覚える“ターンシフト”(攻撃を回避するとBPが1アップ)との組み合わせもそうですが、前作で使えた“空蝉之術”とのコンボはほとんど使えます。
ごえモン:“万手沙華”のコストが2から1に下がった点に注目ですね。狩人や忍者のように攻撃回数が多いジョブとの相性がよいので、使う機会が増えそうです。
そみん:バトル用のアビリティ=忍術は、基本的に前作と同じです。“疾風迅雷”(ターンの最初に攻撃)、“空蝉之術”(物理攻撃を1回だけ回避)、“瞬身之術”(自分の回避率をアップ)、“傀儡之術”(敵の単体攻撃の対象が選択した味方になる)、“一気呵成”(攻撃のヒット回数をアップ)となります。
ごえモン:“一気呵成”のコストが“BP消費1”から“MP消費16”に変わり、一気に使いやすくなりましたね。
“一刀両断”や“隠身之術”など、一部のアビリティがなくなったようですが、忍者の使い勝手に影響はなさそうです。
■[NEW]トマホーク:デフォルトや物理防御貫通効果を習得。魔法剣士的な運用も可能
▲銃が得意で、全体攻撃などの攻撃系アビリティに加え、武器に属性を付与する補助系アビリティも使える。 |
そみん:能力的には器用さがSでHP、力、体力がB。狩人に近い能力ですが、素早さはCと低めです。
ごえモン:武器適性は銃がSで、斧もA。防具適性はAで、思いのほかガードが固い感じですね。
佐藤:トマホークが使う銃は、斧がついた特殊な銃という設定なので、斧の適性も高いわけです。チャリオットの“三刀流”を使った時など、銃(両手持ち専用)に加えて、頭などに斧を装備できるので、意外と重宝します。
ごえモン:“三刀流”で頭に武器を装備する時に銃は装備できないんですか?
佐藤:両手持ち専用の武器は装備できないので、銃や弓、ナックルなどは装備できません。
ごえモン:なるほど。ジョブ特性を見てみると、前作では狩人のアビリティだった“ホークアイ”(命中率が100%アップ)がトマホークのアビリティになっていますね。前述したように、狩人の“プリシジョン”との相性がよいです。
ただ、“ホークアイ”のコストが1から2に上がった影響は地味に大きいです。トマホーク以外のジョブで使う時は悩みそうですね。
サポートアビリティは“銃の心得”と、体験版でも強力だった“バラージ”。“バラージ”は同一ターン内での攻撃行動の回数に応じてダメージが上がっていく効果で、これでコスト1というのは破格じゃないかと。
佐藤:一応、ダメージを与えられなかった場合は次のダメージは上がらないという制限はありますが、発動回数に応じて1.1倍ずつ上がっていくのは魅力的です。アタッカーには必須レベルのアビリティの1つですね。
そみん:バトル中に使える精霊技は特殊なものが多いですね。まずはBP消費1で使える“サイドワインダー”。これはチェックを入れた対象に攻撃できる技で、チェックを入れた数が少ないほど1体あたりへのダメージが大きくなります。
佐藤:ヴァルキリーの“クレセントムーン”に似ていますが、攻撃対象の数に応じて倍率が0.6~2倍と変動するところがポイントです。敵の数が少ない時は強力な単体攻撃の感覚で使えるので、汎用性が高いです。
ごえモン:武器に火や水などの属性を付与する“ウォーヘッド”の使い勝手はどうでしたか? 前作の“魔法剣”と同じようにも思えますけど。
そみん:感覚的には“魔法剣”と同じか、それ以上です。敵の弱点に応じてフレキシブルに属性を変えられるので、いろいろと便利です。
ごえモン:右手の物理攻撃力を魔法攻撃力に変えて魔法攻撃を行う“スパロー”は、前作の魔法剣士が使えた“ソードマジック”に近そうですね。
とはいえ、装備中の武器すべてが対象だった“ソードマジック”と比べて、“スパロー”は右手の武器だけとなっています。
まあ、前作では両手持ちの斧や攻撃力が高い弓を利用していたので、あまり関係なさそうですが。今回は“三刀流”との併用を抑制するために仕様を変えたのかもしれませんね。
そみん:個人的に使い道がよくわからなかったのが、上空に弾を放ち、次のターンに1.5倍ダメージの物理攻撃を行う“シュライク”。なんだか回りくどい感じで、全然使いませんでした。
ごえモン:いやいや、いろいろな状況が考えられますよ。特定のターンにだけダメージが通る敵がいたとして、そのターンに攻撃を集中させることが有用じゃないですか。
それに『フォーザ・シークウェル』で配信された強敵の中には、特定のターンは準備行動などを行う=安全に攻撃ができるターンがあったので、そこで“シュライク”を使っておいて、攻撃が激しいターンはデフォルトする、なんて戦法も考えられます。
佐藤:仮に毎ターン、HPが最大まで回復する敵がいたとしたら、“シュライク”で1ターン内に最大ダメージをたたき出すことが必要になりそうですね。
そみん:なるほど! トマホークは特殊なアビリティが多いので、工夫次第と戦い方の幅が大きく広がりそうです。
ターンの最後の時点でHPが最も低い敵を対象に物理攻撃を放つ“マーヴェリック”とかも、トドメの一撃用として便利でした。
佐藤:“マーヴェリック”はHPがわからない敵が多い時にも便利です。トドメを刺し切れなくても、どの敵のHPが少ないのかがわかれば、集中攻撃で数を減らしやすいですからね。
ごえモン:残るアビリティは、10ターンの間、物理攻撃にデフォルト貫通効果を付与して、デフォルト中の敵には1.5倍ダメージを与える“コンドル”(消費MP8)と、5ターンの間、物理攻撃に物理防御貫通能力を付与する“ハープーン”(消費MP16)。どちらも強すぎじゃないですか?
佐藤:デフォルト貫通効果も物理防御貫通効果も、前作でのダメージアップに役立った強力な効果ですからね。それらをMP消費で使えるのは非常に便利です。
ごえモン:トマホークの“精霊技”は汎用性が高いので、アタッカーのサブ用アビリティとしてセットしておくのはセオリーになるかもしれませんね。
そみん:正直なところ、あまり弱点らしい弱点がない強力なジョブだと思いますが、得意武器となる銃が両手持ち専用なので、“二刀の心得”や“両手持ち”と併用ができないところは少しだけ弱みかも。
佐藤:でも、銃はそもそも攻撃力が高めなので、あまり気にならないと思います。
■[NEW]チャリオット:頭や胴に武器を装備する“四刀流”がヤバイ! 最終ジョブ候補の筆頭格
▲3つの武器を装備できる“三刀流”など、物理攻撃に特化したアビリティがそろっている。 |
そみん:先日配信された動画番組“ブレイブリーセカンド開発室”で詳細が発表されて話題となった脳筋系ジョブのチャリオットですが……本気で最強ジョブの1つだと思います。
佐藤:力がAで、HP、体力、器用さがB。物理攻撃系として必要な能力はそろっています。
武器適性はCなのですが、バトル中に簡単にアップできるので問題ありません。防具適性はすべてAと、防御面も優秀です。
そみん:ジョブ特性の“戦闘民族”は、戦闘中に通常攻撃を行うと、その戦闘中は装備武器の適性が1段階ずつ上がっていきます。Cからスタートして、3回通常攻撃をすればB→A→Sと、武器適性が最大まで上がります。
ごえモン:コスト2とちょっと重い感じはしますが、なかなか便利そうですね。
佐藤:チャリオットは別の手段でも武器適性を上げられます。“形稽古”というアビリティを使うと、その戦闘中だけ装備武器の適性を3段階上げられます。
チャリオットの場合は武器適性がCなので、“形稽古”を1回使うだけで最高のSになるわけですね。ちなみに消費MPは8とリーズナブルです。
ごえモン:“戦闘民族”でコスト2を使うよりも、サブ用としてチャリオットの“戦技”をセットして、“形稽古”を使うほうが得をするかもしれませんね。
僕は全ジョブをマスターした後にメインをすっぴんにして、“形稽古”を使うような気がします。
そみん:“戦闘民族”以外のサポートアビリティでは、“物攻20%アップ”(コスト1)、“三刀流”(コスト1)、“四刀流”(コスト2)があります。
ごえモン:“三刀流”は頭、“四刀流”は頭と胴に、防具の代わりとして武器を装備できるんですね。頭、胴に装備できるのは片手用の武器だけで、頭、胴に装備した武器の攻撃力は50%減衰するとはいえ、通常攻撃の回数が増えるのはメリットが大きいです。
ちなみに盾との併用はできるんですか? 盾は有能な能力を持つものが多いので気になります。
そみん:右手と左手に何を持たせるのかは自由です。銃や弓といった両手持ち専用の武器を持たせてもいいですし、盾を持たせても構いません。
忍者の“二刀の心得”と併用すれば、右手と左手に持たせた武器は攻撃力が落ちない状態で利用することもできますし、ナイトの“両手持ち”とも併用できます。
ごえモン:それは使い勝手がいいですね。これ、最終ジョブ候補の筆頭になるほど強い気がします。他にはどんなアビリティがあるんですか?
佐藤:特徴的なアビリティは“なげる”で、これは武器を敵に投げて攻撃するもの。ファミコンやスーパーファミコン時代の『FF』シリーズの忍者のアビリティで有名ですね。
ちょっと違うのは、投げた武器は戦闘終了後に回収できること。安心してガンガン投げられます!
そみん:その全体攻撃版となる“乱れなげ”もありますが、敵の数の分だけ同じ武器が必要となる点には注意が必要です。
仮にゴブリンが4体いて、レイピアを投げるとすると、レイピアが4本必要になります。
ごえモン:投げる時は同じ種類の武器じゃないといけないんですか? ということは、ブレイブをして4体の敵に4回“乱れなげ”を行う時はレイピアが16本必要になるわけですね。
佐藤:そうです。ただ、投げた武器を戦闘中に回収できる“武器回収”(消費MP8)というアビリティがあります。武器をたくさん投げた後に使えば一気に回収できるので、かなり便利です。
そみん:残るアビリティは2つ。まずは動画番組でも紹介されていた“渾身撃”で、これは自分の残りHPが最大HPに近いほど強力な攻撃を行います。
MP消費なしで使えるので、前作のナイトの“踏み込む”に近い感じで、気軽にガンガン使えます。
佐藤:もう1つの“五月雨撃”はBPを1消費する技で、攻撃対象はランダム。右手に装備している武器の適性に応じてダメージが増す物理攻撃を放ちます。
ダメージは6~16ヒット分の間で変動するので少しムラはありますが、かなりのダメージを見込めます。
そみん:前述したように『ブレイブリーセカンド』では“行きがけの駄賃”が強化されているので、個人的には通常攻撃メインで戦うことが多かったです。なんだかんだ、“なげる”をあまり活用できませんでした。
ごえモン:武器を装備しすぎると防御面が紙になる不安はありますが、総じて強力なジョブだと思います。発売後に人気が出るんじゃないでしょうか。
■[NEW]フェンサー:構えを変えつつ戦うスタイルが楽しい! ロマン寄りだが実用的な技も多数習得
▲3種類の構えに応じてステータスがアップしたり、使える技が変わったりすることが特徴。 |
そみん:剣士であるフェンサーは、状況にあわせて構えを変えられることが特徴です。詳しくは後ほどということで、まずは能力面を見てみましょう。
佐藤:A以上のパラメータがないのは気になりますが、HP、力、体力、素早さ、器用さがBで、残るMP、知性、精神はC。器用貧乏とも言えますが、構えで能力をアップできるので、あまり気になりません。
適性がSの得意武器は剣と短剣で、大剣と銃もBと高めです。盾はAで、兜と鎧はC。防御面はやや低めだと思います。ちなみに前作ではナイトのアビリティだった“剣の心得”は、フェンサーで覚えられます。
ごえモン:このジョブは実際に自分で遊び込まないとピンとこない部分がありますね。
3種類の構えを取ることでステータスがアップして、構えによって専用技があるようですが、ちょっと回りくどそうな気がします。
そみん:まずは構えの説明から。“ウルフの構え”は物理攻撃と魔法攻撃、“バイソンの構え”は物理防御と魔法防御、そして“ファルコンの構え”は行動速度がアップします。
特筆すべきは、この構えによるステータスアップは占星術師やスーパースターのステータスアップ効果とは別枠となること。ちなみに必殺技の効果もそれらとは別枠となります。
佐藤:そして、もう1つ注目したいのが、ジョブ特性でもあるサポートアビリティの“構え効果持続”(コスト1)。構えを変えても、前の構えのステータスアップ効果が10ターン持続するので、かなりステータスが底上げされます。
ごえモン:構えの効果は、攻撃や防御は25%、行動速度は50%アップとなっているので、確かに強力ですね。
そみん:そして、“ウルフの構え”中は単体攻撃の“ウルフファング”(消費MP5)を使用可能。これを使うと“バイソンの構え”に移行します、
“バイソンの構え”中はサポートアビリティ“反撃バイソン”(コスト1)の効果で、物理攻撃に対して75%の確率で反撃ができる他、専用技の“バイソンホーン”(消費MP10)も使えます。これを使うと“ウルフの構え”に移行します、
“ファルコンの構え”中の専用技“ファルコンクロウ”(消費BP1)は、物理攻撃を4回繰り出す強力な技となっています。
ごえモン:狩人の“マルチバースト”も4回攻撃ですが、あちらのダメージ倍率は0.6倍。“ファルコンクロウ”の倍率は0.8倍なので、こちらのほうが便利そうですね。
佐藤:構えについては、戦闘開始時から“ウルフの構え”を取る“最初からウルフ”(コスト1)というアビリティもあります。残念ながら連チャン時には効果が発動しませんが、ザコ敵相手に一刻も早く強力な攻撃をしたい時には便利です。
ごえモン:“最初からウルフ”……個人的に名前が好きすぎる(笑)。そんな“ウルフの構え”から“ウルフファング”→“バイソンホーン”→“ウルフファング”と行動をすれば、強力な攻撃を行いながら攻撃力と防御力をあげられるわけですね。
それでいて最後は“バイソンの構え”で終われるので、“反撃バイソン”でカウンターを狙うこともできると。
佐藤:準備に1行動が挟まる戦い方はちょっとクセがありますが、テクニカルでおもしろいジョブだと思いますよ。
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[02]下画面の左下のボタンを押して、QRコードリーダーを起動します。
[03]下のQRコードを読み込ませましょう。
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【『ブレイブリーセカンド』注目記事】
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