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2016年11月27日(日)

『ガルパン劇場版』渕上舞さん&杉山Pの公開1周年記念の舞台あいさつをレポ。あの人が抱き枕に!?

文:てけおん

 映画『ガールズ&パンツァー 劇場版(以下、劇場版)』の公開1周年を記念した舞台あいさつが、11月26日に東京・立川シネマシティ シネマ・ツーで開催された。

『ガールズ&パンツァー 最終章』

 立川シネマシティ シネマ・ツーと言えば、腹にズンと響くほどの爆音かつ最高級の音響で映画を楽しめる“極上爆音上映”で知られる劇場。本作も“極上爆音上映”で上映されるや大きな人気を博し、多くのファンが音で戦車道を楽しむべく訪れていた。

 2015年末に同館で開催された音響スタッフトークショーでは、本作の音についてのこだわりやウラ話が披露され、多くのファンの関心を集めていた。

 そんな立川シネマシティに、本日は声優の渕上舞さん(西住みほ役)と杉山潔プロデューサーという、今年6月に新宿で開催された超ロングラン御礼舞台あいさつでもファンに感謝を述べた2人が駆けつけた。それでは、舞台あいさつの模様をお届けしていこう。

『ガールズ&パンツァー 劇場版』

 冒頭のあいさつで「声優人生で2度あるかどうか……」と映画上映1周年記念というイベントの珍しさについて感慨深げに語る渕上さん。一方の杉山Pは「もう1年経ったの? という感じです。怒涛のような忙しさでした」と言い、1年間上映し続けた立川シネマシティと来てくれたファンに感謝の気持ちを込めつつも「再上映とかではなく、1年間も上映し続けるって、おかしいよね?(笑)」と冗談交じりに言い、この日も満員となったファンの笑いを誘っていた。

『ガールズ&パンツァー 劇場版』

 『劇場版』の興行収入は、先週末時点で24億円を突破し、観客数動員数は140万人超。立川シネマシティでは800回以上も本作を上映し、ここだけで動員数の12.4パーセントを達成したと発表されると、観客席からは笑い交じりに驚きの声が上がっていた。

 ちなみに「24億円もあったら何に使う?」という話題では、渕上さんは3億円くらいを残して自分が主役のアニメを作りまくると言い、杉山Pはプライベートジェットを購入すると夢を語っていた。本当は戦闘機を買いたいという杉山Pだが、24億円では足りないと、ちょっぴり悔しそうに話していた。

 ここまでの大ヒット&ロングランになったことについて、杉山Pは「シネマシティがなければここまでにはならなかったと思います」とコメント。話題となった“極上爆音上映”も制作サイドからの発案ではなく、シネマシティのチョイスによるものだという。

 “極上爆音上映”が契機となって“映画をアトラクション的に楽しむ”という流れが生まれ、それが4DX上映の実施につながり、ここまでのヒットを生む結果になったと言い、改めて渕上さん、司会を務めた広報担当・廣岡祐次さんとともに感謝の意を表していた。

 ここからは、先日の“第20回 大洗あんこう祭”や、トークショーで新たな情報が判明した『ガールズ&パンツァー 最終章(以下、最終章)』について話していくことに。

 今年で5年連続の“あんこう祭”参加となった渕上さんは「(あんこう祭は)いつもと同じ流れなのがとても心地いいんですよ」と言いつつも、来場者数が年々増えていることに驚いていると話していた。特に今年は、開会式の段階ですでに会場が人で埋め尽くされるほどのすさまじさで、開会式を終えた渕上さんは、控室に戻って他の声優陣たちと一緒になって喜んでいたという。

『ガールズ&パンツァー 最終章』
▲こちらは、開会式であいさつをする渕上さん。
『ガールズ&パンツァー 最終章』
▲“あんこうチーム”&水島努監督のトークショーには、こんなにも大勢の観客が。写真ではわからないが、ステージ横や後ろ側にもトークを聞こうと多くの人が集まっていた。

 “あんこう祭”で水島努監督が明らかにした“全6章の構成である”“最低でも5.1chで制作する”“尺(時間)は最低でも1章につき40分はある”、“これまでに登場した名前付きのキャラは全員登場する”、“新キャラ・新戦車も登場する”、“旧生徒会(角谷杏・小山柚子・河嶋桃)も活躍する”といった情報をおさらいしつつ、渕上さん&杉山Pの予想を聞いていくことに。

 まず渕上さんは、尺について「伸びるんじゃないでしょうか」と予想。杉山Pは「『ガルパン』はいろいろとビックリさせてきたので『最終章』でも……」と言い、みほが一言しかしゃべらないのでは? と大胆すぎる予想を披露。するとすかさず渕上さんが「パンツァー・フォー! しか言わなかったりして。怖い(笑)」と返し、会場を笑わせていた。

 さらに内容についての予想では、渕上さんから「みほとお母さん(西住しほ)とのエピソードが見たいです」と話していた。すでに『劇場版』では、みほとその姉・まほが一緒に戦って息の合った連携を見せたり、エンディングで握手を交わすシーンがあったりと、交流する様子が描かれていた。「お母さんにちゃんと認めてもらうために、戦車道で対決するエピソードが見たいですね」とコメントしていた。

『ガールズ&パンツァー 劇場版』

 ここで何かを思い出したかのように、少し話しづらそうにしている杉山P。渕上さんがたずねると、なんと「お母さんたちの抱き枕が出ます」と驚きの発表。観客の笑いと拍手の中で、杉山Pは実現した経緯ついて「(抱き枕の)企画書を見た時に戸惑ったものの、断る理由はなかったので」と説明。また、杉山Pの「お母さん“たち”」という言い方から察するに、西住しほだけでなく島田愛里寿の母・島田千代も抱き枕になっているかもしれないので、お母さんファンは続報に期待していてもらいたい。

 予想外の話題で盛り上がったところで、再び『最終章』の話に。「活躍を期待するキャラは?」と聞かれた渕上さんは「(継続高校の)ミカさんにたくさん名言を残してほしいです」とコメント。さらに、『劇場版』では継続高校と共闘したので、今度は試合をしてみたいと楽しそうに話していた。

 続いて『最終章』の進捗について杉山Pに聞くと、シナリオが全体の半分が完成し、第1章の絵コンテがあがったところとのこと。この点については“あんこう祭”での水島監督からの報告とほぼ一緒だったが、新戦車のリサーチやモデリングも並行して進めていることが明らかになった。

 この他には、2月24日発売のBD/DVD『ガールズ&パンツァー』第2次ハートフル・タンク・カーニバルの新たな特典映像『みほと愛里寿の大洗ぶらぶら作戦です!』が収録されると発表された。

『ガールズ&パンツァー 最終章』

 こちらの特典は実写映像をベースにしたもので、みほが愛里寿に大洗のいろいろな場所を案内していくというもの。渕上さんと竹達彩奈さんも声で出演するという。

 『みほと愛里寿の大洗ぶらぶら作戦です!』の実写映像撮影のため、杉山Pは“あんこう祭”の終了後も大洗に残ったそうだが、祭が終わって2日経っても多くのファンが大洗観光を楽しんでいたことに驚いたと話していた。

 ここで『劇場版』の主題歌『piece of youth』が流れてきて、1周年記念舞台あいさつも終わりの時間に。2人は『ガールズ&パンツァー』が動き始めたばかりのころから今までを振り返って、ファンと会場になったシネマシティ シネマ・ツーに感謝の言葉を述べ、「パンツァー・フォー!!」のかけ声と拍手でイベントを締めくくった。

『ガールズ&パンツァー 劇場版』

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