2017年1月22日(日)
1月22日に千葉県の舞浜アンフィシアターで、イベント“逆転裁判 15周年特別法廷”が開催されました。
“逆転裁判 15周年特別法廷”は、ゲームから始まり、実写映画、舞台、アニメなどさまざまなメディアで展開する『逆転』シリーズ15周年を記念したメモリアルイベント。ゲームでキャラクターにボイスを当てている声優陣に加えて、ゲーム開発者や舞台役者が登場し、トークやアフレコを披露。また、劇伴を担当する岩垂徳行さんのSUPER BAND“ジャスティス”によるライブが行われました。
▲前列左から林明寛さん、磯貝龍虎さん、和田琢磨さん、潘めぐみさん、KENNさん、近藤孝行さん、竹本英史さん、下野紘さん、花澤香菜さん、川田紳司さん、久野美咲さん。後列左から蓮池真治さん、ローズ堀口さん、福田真一朗さん、岩垂徳行さん、江城元秀さん、巧舟さん、山﨑剛さん、岩元辰郎さん。 |
■“逆転裁判 15周年特別法廷”出演者(敬称略)
●『逆転裁判』シリーズ
・近藤孝行(成歩堂龍一)
・竹本英史(御剣怜侍)
・KENN(王泥喜法介)
・潘めぐみ(希月心音)
●『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』
・下野紘(成歩堂龍ノ介)
・花澤香菜(御琴羽寿沙都)
・川田紳司(シャーロック・ホームズ)
・久野美咲(アイリス・ワトソン)
●舞台『逆転検事 ~逆転のテレポーテーション~』
・和田琢磨(御剣怜侍)
・磯貝龍虎(糸鋸圭介)
・林明寛(矢張政志)
●アーティスト:岩垂徳行 SUPER BAND“ジャスティス”
●イラストレーター:岩元辰郎
●開発スタッフ
・江城元秀プロデューサー
・巧舟ディレクター
・山﨑剛ディレクター
まず最初に、イベント内で江城元秀シリーズプロデューサーから発表された新情報を掲載します。
その後、昼公演の模様をレポートします。展示されていたグッズや色紙も掲載するのでご覧ください。
イベントの最後には、『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』の最新映像が公開されました。映像の最初には3DSのロゴが出たため、本作も前作『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』同様にニンテンドー3DSでの発売となるようです。
映像中では、成歩堂龍ノ介とシャーロック・ホームズが、タイトル名についての考察を共同推理。一体、どのような推理の結論となるのでしょうか?
こちらの最新映像は、1月23日10:00にオープンする公式サイトで公開されるとのことです。
500万ダウンロードを突破したiOS/Android『モンスターハンター エクスプロア』において、1月25日16:00~30日24:00に『逆転裁判』のコラボイベントが開催されます。『逆転裁判』の世界観をモチーフとしたコラボ装備が、武器・防具として登場!
▲逆転弁護士シリーズ | ▲天才検事シリーズ |
▲ムジュンをつらぬく槍 |
コラボ武器からは「異議あり!」のエフェクトが出ると、江城さんは説明していました。
『逆転裁判』シリーズ、『逆転検事』シリーズ、『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』の計10作品、各事件を電撃攻略本編集部が徹底分析した書籍『逆転大全 2001-2016』が、3月21日に発売予定。価格は3,800円+税。
タイムライン形式で事件前後の動向を一覧整理している他、巧さんをはじめとするクリエイター陣による制作秘話6篇を収録しているそうです。詳細は後日公開される予定。
なお、こちらの書籍には各作品の事件の真相・真犯人の描写を含んでいるので、予めご了承ください。
iOS/Android用ナビゲーションアプリ『NAVITIME』の着せ替えアイテムに、1月23日より『逆転裁判』が登場。『逆転裁判』に着せ替えることで、ボタンアイコンが各キャラクターに変わる他、ナビゲーションのアイコンがタイホくんに変身します。
また、新たに搭載された“カットイン”機能によって、音声案内スタート時には裁判長と木槌の音が、ルートを外れた時には成歩堂龍一の「異議あり!」イラストと音声が流れるようです。
『逆転裁判』登場記念として、1月23日~2月6日には無料キャンペーンが実施されます。すべてのユーザーに通常150円(税込)の『逆転裁判』アイテムがプレゼントされるようです。
『逆転裁判』15周年を記念してアミューズメント専用景品として『逆転裁判 サイバンチョの木槌』が登場します。こちらは、カプコン直営アミューズメント施設に加えて、カプコンカフェにも登場予定です。
2017年2月上旬より順次展開予定で、外箱サイズは30×15×9cm、木槌本体は25×10×7cmです。
『逆転裁判』15周年記念グッズとして、『逆転裁判』と『逆転検事』、『大逆転裁判』のキャリーケースがカプコンオフィシャル通販サイト・イーカプコンで完全受注生産されることが決定しました。
開発監修のこだわり抜いたデザインに加えて機能性も兼ね備えているとのこと。これまで発売し定評のあるCAPCOMキャリーケースシリーズと同様、実用性の高い、軽く丈夫なポリカーボネート製です。1月22日18:00より予約受付が始まり、予約締め切りは2月22日ごろを予定。
▲『成歩堂龍一(逆転裁判)』 | ▲『王泥喜法介(逆転裁判)』 |
▲『御剣怜侍(逆転検事)』 | ▲『一条美雲(逆転検事)』 |
▲『ドットデザイン(逆転裁判)』 |
▲『成歩堂龍ノ介(大逆転裁判)』 | ▲『シャーロック・ホームズ(大逆転裁判)』 |
全国アニメイト22店舗において、期間限定で“推しなモノコーナーEX”の開催が決定。新商品の販売や購入特典ブロマイドの配布も予定しているとのことです。
■『逆転裁判』シリーズ15周年記念“推しなモノコーナーEX(エクストラ)”概要
【開催期間】2017年2月16日~3月12日予定
【開催場所】全国アニメイト22店舗(池袋本店、大宮店、町田店、千葉店、札幌店、渋谷店、名古屋店、静岡店、新潟店、秋葉原店、浜松店、水戸店、天王寺店、三宮店、京都店、福岡天神店、岡山店、大阪日本橋店、高松店、新宿店、横浜店、AKIBAガールズステーション店)
2008年4月、2008年9月と、過去に2度開催されて、好評を博したオーケストラコンサートが、15周年を記念して再び開催決定。今回はシリーズおなじみの名曲に加えて、『逆転裁判5』、『逆転裁判6』、『逆転検事』シリーズ、『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』などの楽曲も演奏予定です。
1月23日12:00より公式コミュニティ“逆転通信”会員向けにチケット先行抽選が実施されます。
■“逆転裁判15周年記念 オーケストラコンサート”概要
【開催日】2017年5月6日 昼夜2公演開催
【会場】東京文化会館
【主催・企画・制作】プロマックス/ハーモニクス・インターナショナル
まず、巧さんがシナリオを描き下ろした“特別法廷”が上映されました。特別法廷には、成歩堂龍一、御剣怜侍、綾里真宵、そして裁判長が登場。ゲーム内時間の2016年にナルホドくんが弁護士になってミツルギ検事に再会したこと、ナルホドくん、マヨイちゃん、ミツルギ検事、トノサマンが逮捕されたこと、DL6号事件が解決したことなどさまざまな思い出を振り返りました。
続くトークコーナーには、成歩堂役の近藤孝行さん、御剣役の竹本英史さん、江城元秀さん、巧さん、キャラクターデザイン担当の岩元辰郎さんが登場。アフレコ収録での苦労話が披露されました。
巧さんは『逆転裁判3』のプロモーション映像用ボイス収録の時に近藤さんの「異議あり!」を聞いて、「さすがプロだな、一発で来たな! と思いましたね」とコメント。
これに異議を唱えたのが近藤さん。実際は何十回もリテイクを重ね、収録現場の大阪からちょっとへこみながら帰ったと告白。これを聞いた巧さんは、「僕の昔のメモには“一発で来た”って書いてあったんですけどねぇ」と首をかしげていました。
『逆転裁判』4・5・6の“特別法廷”は、山﨑さんの描き下ろしシナリオ。王泥喜法介、牙琉響也、希月心音、成歩堂龍一が登場し、『4』でガリュウ検事のギターが燃えたり、『5』でガリューウエーブの旗が燃えたり、オドロキくんが包帯姿になったりと、“大ヤケド寸前の思い出”が語られました。
また、『4』に登場した歌姫・ラミロアさんの歌う『恋するギターのセレナード』の一節をオドロキくんが歌った際は、思い切りよく外れた音程に会場から大きな笑いが起こっていました。
トークコーナーには、近藤さん、竹本さん、江城プロデューサーに加えて、王泥喜役のKENNさん、心音役の潘めぐみさん、山﨑ディレクターが登壇。KENNさんは思い出深い出来事として、ミツルギ検事も登場したドラマCDの収録を挙げていました。
KENNさんはドラマCDのテストの時、潘さんと2人で非常に高いテンションで演技をしていたところ、竹本さんがフルテンションのミツルギ検事で応えてくれたエピソードを披露。竹本さんはその時を振り返り、2人にかかわるとキャラがぶれそうになると苦笑していました。
2016年7月に行われた舞台『逆転検事 ~逆転のテレポーテーション~』から、御剣怜侍役の和田琢磨さん、糸鋸圭介役の磯貝龍虎さん、矢張政志役の林明寛さん、江城さん、山﨑さん、岩元さんが登壇。登場する際、2人が膝をついていたため、会場からは笑いが起こっていました。
こちらのコーナーでは舞台の練習や本番の映像を見ながら、当時を振り返ることに。役者の素顔での稽古姿が公開されるという貴重な場面もありました。
登場するオリジナルキャラクターの一部は岩元さんがデザインされています。髪の毛が特徴的で本番ではぶつからないようにする配慮もあったとか。また、磯貝さんが本番でアドリブをしたシーンで、林さんが詰まってしまう様子も確認できました。
コーナーの最後で江城さんから「まだ決まっていないのですが、舞台の再演をやりたいと思っています」というアナウンスがありましたので、楽しみに待ちましょう!
『大逆転裁判』のコーナーは、オリジナルストーリー朗読ドラマ“ベイカー街の朝の会話”からスタート。成歩堂龍ノ介(下野紘さん)、御琴羽寿沙都(花澤香菜さん)、シャーロック・ホームズ(川田紳司さん)、アイリス・ワトソン(久野美咲さん)の4人がコミカルなやりとりをしながら、なくなったアイリスのオルゴールの謎に迫るシナリオが展開しました。
トークコーナーには、朗読劇を行ったキャスト4名に加えて、江城さんと巧さんが登壇。ここでは、現在開発中の『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟』の実機映像が披露されました。新たなエピソードとして、“下宿の幽霊事件”が描かれるそうです。
現時点で下野さんだけが『大逆転裁判2』のアフレコを終えているとのことで、オススメシーンを聞かれた下野さんでしたが、うかつにネタバレをしたら自分が主人公から外されてしまうので絶対言えないと頑なに口を閉ざしていました。
下野さんに代わって江城さんは、前作からブラッシュアップされたキャラクターのモデリングや演出などをオススメポイントとしてアピール。楽屋裏でもシナリオを書いていたという巧さんからは、「前作からの謎がすべて解けますし、そこに僕たちも覚悟を込めて作っていますので、期待してください!」という熱いコメントが飛び出しました。
そして、ここでもアフレコ収録時の「異議あり!」が話題に。キャスト陣から、「異議あり!」を言い続けたため何が正解なのかわからなくなった、何回も言いすぎて言語が崩壊してきたなどのエピソードが飛び出しました。しかし巧さんは、ここでも「皆さん、1回で決めませんでしたっけ……?」と不思議そうな顔をしていました。
キャストオーディションについて聞かれた巧さんは、シャーロック・ホームズを選定する際にかなりこだわったことを明かし、最終的にリズムよくたたみかける言い回しが決め手となって川田さんに決めたと説明。寿沙都は満場一致で花澤さん、アイリスは『大逆転裁判』シリーズのキャラクターデザイナー・塗和也さんの強い希望もあり、すんなり久野さんに決まったことを明かしていました。
こちらのコーナーでは、チームごとに分かれて出題されるお題に回答していくことに。『逆転裁判』チームは、近藤さん、竹本さん、KENNさん、潘さん。舞台『逆転検事』チームは和田さん、磯貝さん、林さん。『大逆転裁判』チームは、下野さん、花澤さん、川田さん、久野さんという組み合わせになりました。
優勝したチームには岩元さんによる似顔絵が贈られる他、焼肉商品券が人数分用意されるということで、各チームとも大張り切り。
1つ目のお題“ディレクターを目指そう 場面写 イマジネーションクイズ”は、モニターに映し出されたイラストに、セリフをあてるというもの。MCを務めるアメリカザリガニの平井善之さんが「異議なし!」と判断したセリフに、10ポイントが贈られます。
最初のイラストは『逆転裁判2』より、捕まってしまった真宵ちゃんにナルホドくんが面会をしているシーン。「矢張の中身って小野坂さんだったの」や「ナルホドくん、肩パット入れすぎ!」、「本当に俺の子かい?」などのおもしろ回答に、会場は爆笑に包まれました。
続いてのイラストは『逆転検事』より、プロトタイホくんに御剣が後ろから攻撃されるシーン。こちらでも「だるまさんが転んだ」や「いけっ、シルバーチャリオッ●!」、「今日はどんなヘアースタイルにします?」などの愉快な答えが飛び出し、ファンの笑いが絶えないコーナーになりました。
2つのクイズを終えて、ポイントは『逆転裁判』チームが60ポイント、舞台『逆転検事』チームが0ポイント、『大逆転裁判』チームが40ポイント。
次のお題“キャラクターデザインを目指そう みんなで絵心一本勝負”は、サイバンチョのイラストをチームで描き、それを会場のファンが判定するというもの。拍手がもっとも多かったチームには100ポイントが贈られるため、大逆転が可能です。
『逆転裁判』チームは裁判全体をテーマに表現したそうです。雰囲気は押さえてていたのですが、少なめの拍手で、チームメンバーはやや不服そう。舞台『逆転検事』チームは磯貝さんを中心に見事にサイバンチョを表現。大きな拍手をもらっていました。
最後の『大逆転裁判』チームは……前衛的なイラスト。アメリカザリガニの柳原哲也さんは「バランスがひどい!」と酷評していたのですが、会場からはそこそこの支持を集めていました。
というわけで優勝は、舞台『逆転検事』チームでした。岩元さんの手がけたイラストは後日公式サイトに掲載されるとのことなのでお楽しみに!
『逆転』シリーズ作品でさまざまな楽曲を提供している岩垂徳行さんによるバンド“ジャスティス”が演奏する生ライブコーナー。まず『逆転裁判6』より『成歩堂龍一 ~異議あり!』が演奏されました。ギターの福田さん、キーボードの岩垂さんが前に出て、ファンを盛り上げる場面も。
“ジャスティス”という名前について、岩垂さんは「不穏な感じがした?」とコメントして会場を笑わせつつ、実は番轟三が好きだと笑顔でコメント。また、オドロキくんの英語名が“Apollo Justice”であることについて触れ、これは後から知ったと明かしていました。
2曲目は『逆転裁判3』より、岩垂さんが作った『ゴドー ~珈琲は闇色の薫り』。本来はサックスの曲を、大胆にギターにアレンジしていました。
最後は、『逆転裁判』の1~3の『追求』メドレーを披露。会場のファンが一丸となった「くらえ!」のかけ声が合図となり、疾走感のある曲の演奏がスタート。観客が手拍子でリズムをとると、ドラムやベースのリズム隊も負けずに曲を盛り上げていました。
今回の選曲理由について、ファンが好きそうなものを選んだと語る岩垂さん。『追求』はテンポが速く演奏が難しいそうですが、あえて選んだそうです。
すべてのコーナーが終わり、本日の登壇者がステージに登場。江城さんは「10周年からあっという間に5年が経過しました。このような多くの人に集まってもらえて、充実したイベントになったこと、またずっと遊んで応援してくれているすべてのファンにありがとうを言いたいです。まずは『大逆転裁判2』をしっかり作っていくので、これからも応援をよろしくお願いします」と観客に向けて挨拶しました。
最後に、近藤さんが「これからも『逆転』シリーズを応援してくれるかな?」とコール。それに対して登壇者と参加者が「異議なし!」とレスポンスして、イベントは幕を下ろしました。
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