2017年8月7日(月)
『アライアンス・アライブ』の世界に隠された秘密を考察! RPG好きが語るネタバレ満載のクリア後座談会
フリューから好評発売中の、3DS用RPG『アライアンス・アライブ』。本作をクリアしたRPG好きのスタッフが、プレイ後に感じた魅力やシナリオの考察など、ネタバレを交えつつ本作の魅力を語っていきます。
『アライアンス・アライブ(以下、アラアラ)』は、種族や性別、年齢、立場が異なる9人の主人公たちを操作し、視点を変えながら物語を進めるファンタジー群像劇RPGです。シナリオを村山吉隆さん、ゲームデザインを小泉今日治さんが手掛けています。
発売日以降、RPG好きなユーザーの間で好評を博しパッケージ版の品薄状態が続いている『アラアラ』。クリアした人からの評価も非常に高く、世界に散りばめられた謎やギルド員の収集要素など、1周だけでは遊びつくせないボリュームがある作品になっています。
今回は、本作をクリア済みの電撃スタッフが、システムやシナリオ面から『アラアラ』の世界観を考察。座談会形式で、その魅力や感想をお届けしていきます。
なお、クリア前提の座談会になっているため、これまでの記事とは異なり多くのネタバレ要素が含まれます。ゲームを未プレイの方は、発売前の座談会記事や特集記事からチェックしてみてください。
●『アライアンス・アライブ』関連記事
●座談会参加者
まさん:RPGにはシステムよりもストーリーを求めるタイプ。村山シナリオが大好物で、手掛けた作品はすべて追いかけている。
りえぽん:つねに何かしらのRPGをプレイしていないと気が済まないRPG大好き編集。特に剣と魔法の王道な世界観のRPGがお気に入り。
オッシー:KADOKAWAの宣伝マンかつコアゲーマー。ジャンル問わず気になったタイトルはとにかくプレイする。RPGも範囲内。
※『アライアンス・アライブ』のネタバレにご注意ください!
1周じゃやりつくせないことばかり! 2周目を遊ばないともったいない
りえぽん:皆さんはすでに『アラアラ』をクリア済みだと思いますが、プレイした感想はどうでした? 私は、かなり満足できました。
まさん:自分はサンプル版と合わせて実質6周ほど遊んじゃいましたが、大満足です! 後半の展開がもう少し長くて、あと1つか2つ世界があるとよかったのですが、そこは贅沢かな、と。
オッシー:ギルド員を集めたり、メッセージを考察しながらプレイしたりすれば、40時間以上は軽く遊べますし、プレイ時間的には問題ないと思いますよ。
まさん:確かに、2周目以降から仲間になるギルド員を集めていく楽しみもありますし、2周は軽く楽しめるゲームなのですが、おもしろいだけにもうちょっと長く遊びたくなるんですよ。マチルダを仲間にしてから、もっと世界を冒険したい!
オッシー:それはあるかも。そういえば、ギルド員って全部で何人いるんですか? 今、2周目以降限定のキャラがいるって聞こえましたが。
まさん:松浦正尭さんとの新潟取材旅行中に話したのですが、全部で167人いるそうです。しかも、2周目以降じゃないと仲間にできないギルド員が何人かいるんですよ。2周目以降で追加イベントが発生したり、そもそも1周目には存在すらしていなかったりします。
▲2周目を始めると、スヴァルナの町のNPCにレインという名前が追加。このキャラクターをはじめ、2周目じゃないと会えないキャラクターがいるので、ギルド員集めは全員集まる2周目以降が本番です! |
りえぽん:1周目の時点でもオーニソプターを改造しないといけない洞窟がありますし、ものすごく探索できるところが多いですよ。
オッシー:えっ! クリアしたのに、オーニソプターが改造できるのを知らなかった……。そもそも、方舟が空を飛べるようになるのに、オーニソプターを改造する意味はあるんですか?
まさん:改造イベントはサブ要素なので、気づいていない人が多そうかな。仲間たちが合流した後、閉鎖美術館のオーニソプターの模型があった部屋にいくと改造イベントのフラグが立って、物語中盤以降に飛べるようになるんです。方舟では行けない“狭くて高所にある洞窟”へ行けるようになります。
▲美術館の模型の仕掛けを見たティギーのひらめきによりオーニソプターが強化。Aボタン押しっぱなしで飛び続けられるようになります。これで、方舟では降りられない狭い場所へ行けます。 |
オッシー:そういう要素があるなら、やっぱり1周目だけで終えてしまうのはもったいないのかも。
りえぽん:私も、RPGだとクリアまで長いので、時間がなくてなかなか2周目まで遊べないことも多いのですが、『アラアラ』はすぐに2周目を始めちゃいました。
まさん:自分も周回してます。ただ、図鑑と2周目限定の要素だけが解禁されるニューゲームがあれば完璧だったかなあ。2周目は引き継がれる要素が多いので“EX NEW GAME”と“NEW GAME+”のどちらを選んでも無双できちゃうんですよ。
りえぽん:高難易度の戦闘がやりたい人は、自分で縛ればいいんですよ。過去の生放送で松浦さんが言っていた3人パーティの縛りプレイなんて難しそうですよ。
まさん:3人パーティだと『レジェンド オブ レガシー』を思い出しますね。自分は高難易度の戦闘がやりたくなって、1周目をクリアした後に『レガシー』も再開したのですが、同じ見た目のドラゴンでも強さが全然違くて、ものすごい勢いで殺しにかかってきて新鮮でした。楽しい(笑)。
りえぽん:『アラアラ』でも、マチルダを仲間にするところで出てくるドラゴンは結構強くなかった? 私は苦戦しましたよ。
オッシー:自分はマチルダを仲間にせずに進めてしまったので、そのドラゴン自体に会ってないです。
まさん:ドラゴンは、1周目でも育てすぎちゃったのか全然苦戦しなかったんですよね……。『レガシー』の記憶があったので準備しすぎてしまったのかも。
強い敵としては、20章の段階で連戦をすべてこなした後にレベル4の巣窟にいる水魔に挑むか、四凶と戦うのが一番大変だと思います。
オッシー:四凶ってそんなに強かったんですか? そもそも、20章の時点で戦えたのを知りませんでした。
りえぽん:方舟を取ると、かなり自由度が高くなるゲームですから、そういうこともできちゃいますよ。
まさん:水魔の巣窟は、連戦するとボスが強化されるんです。ザコの水魔を全部倒してから奥まで行くと、四凶も結構強くなります。ある程度育成しながら進めていると意外とあっさり倒せてしまうので、連戦してから挑むのがおすすめ。
オッシー:うーん、面倒だったので、お金で解決できるところは全部お金で解決しちゃったので戦ってないですね。あの自由な感じがすごく好きでした。
まさん:開発がキャトルコールさんなので、その色が出ているイベントが多いですね。村山さんシナリオとキャトルコールさんと小泉さんと、昔のRPGの良さが詰まったゲーム。ストーリーで直接語らないで、隠された情報を集めていくのも往年のRPGっぽい。
りえぽん:自分で遊べる幅を選べるのは、いいゲームの証だと思います。
▲村山シナリオっぽさとキャトルコールっぽさが混じり合い、強そうな四凶ですら戦闘を回避できる選択肢が用意されている。そこが『アラアラ』のよさなのです。 |
八卿会議はゲーム中に全員出ている!? 情報から壮大な設定を考察する楽しみ
オッシー:シナリオの後半は、直接語られない要素がいっぱいありすぎて、整理しきれていない部分があるんですよ。例えば、八卿会議も全然出てこないのかわかりませんでした。
まさん:八卿会議は、普通にプレイすると1人しか出てこないように見えますが、実は違います。ゲーム中のテキストを読み解いていくと、8人全員がゲーム中しっかり出てきているんだ!
りえぽん:ペンドラゴンとかシャルロッテとか、あそこら辺の魔族? 怪しい人は結構いるけど、ゲーム中で誰が八卿会議なのかわかる情報ってありました?
まさん:明言はされていませんが、一応あります。例えば、ペンドラゴンは登場時のやり取りで魔族の法で裁ける立場だとわかりますよね。魔族の法を行使できる立場の人と言えば……といった感じで考えていくと答えが埋まっていきますよ。
オッシー:本当に、重要な情報がボカされてゲーム中に散りばめられているんですね。
まさん:発売前のサンプルROMを遊べる機会があったので、その時からずっと考察していました(笑)。
そうそう、ゲーム中の情報はセリフだけじゃありませんよ。ペンドラゴンに話しかけると聞けるサウンドテストの曲名もヒントです。サウンドテストの曲名って、予約特典のサントラに入っている曲名と全然違うじゃないですか。例えば『同士の歌』はどこで流れる曲なのかを考えていくと……とか、そんな感じです。
▲ペンドラゴンのサウンドテストは、ゲーム中の歴史を読み解くヒントが隠されています。曲名がどこか変ですよね? |
オッシー:なるほど。ところで、先ほど名前が出てきたシャルロッテって誰ですか? 公式サイトに重要キャラクターとして載っていたけど、会ってないんですよ。
りえぽん:シャルロッテに会ってないんですか? ああ、でも確かにシャルロッテとペンドラゴンは会わないでクリアしている人もいそう。
シャルロッテはとある場所にいる魔族です。世界を隅々まで冒険していれば、ちょっと様子のおかしな意味深な場所があったと思います。
まさん:後半で、とある4つのアイテムを持っていくとイベントが進むんですよね。彼女も直接的なことは言ってくれませんが、断片的なセリフが非常に重要です。
ペンドラゴンのほうは、ケイオシム結晶を100個まで貯め込もうとする派だと1周目じゃ気付かないかな(笑)。
オッシー:いろいろとやり込むことで情報がつながっていく感じなんですね。
まさん:松浦さんは、世界観設定はあくまでも設定であって、それを押し付けるようなストーリーにはしたくないという考え方で、世界観の裏側を知りたいと望む人だけが能動的に見つけられるようにゲーム全体に細かく情報を散りばめていると言っていました。水魔のセリフは、本当に重要です。イグナスやティギーを先頭にしてブルーに話しかけたときも、さりげないところで超重要な設定がサラリと語られます。
▲1000年前の重要な情報がギッシリ詰まったビビアンの家。水魔が気にしていた“レドウへの定期便”の運賃もわかります……って、重要なのはそこじゃない! |
りえぽん:先頭のキャラクターを変えないとわからない情報が多いから、そういうのを見つけるのが好きな人にはたまらないかも。
まさん:1000年前の事件は作中ではっきりと語られず、情報として散りばめてあります。個人的にはブルーが好きなのですが、彼ってなんとなくティギーには甘いんですよね。ティギー側は嫌っているけど、考察していくと思うところがあります。
りえぽん:ストーリー自体はすごく王道なのに、いろいろ裏設定が重い……。あえて本筋では語ってないから、最後まで王道で気持ちよく楽しめてうまい作りだと思います。
まさん:裏設定を考えずに王道で終わっても楽しいですが、誤解したままだともったいないかなぁ。魔族の出自とか、妖魔の正体とか、いろいろ考察できるところがあるし。
オッシー:設定画とか資料集は自分も読んでみたい! いまだにわかっていない設定があると思いますし、ゲーム中に出していない設定も多そう。
まさん:そもそも、重要なキャラクターがサラっとギルド員になって、そこからどうでもいいことしか言わなかったりしますからね。そこも村山シナリオっぽさかな?
監獄世界の祭壇を調べるとアルテュスが仲間になりますが「お前は1000年前の重要キャラだろ!」ってなりました。もっと、他に言うことあるでしょ!!
▲「お前は、もっと1000年前のことを明かせ! むしろ、戦いに参加しろ!!」と言いたくなる元カムロット王。 |
▲部下はさらにどうでもいいことしか言いません。マクシーム。クマムシ。 |
オッシー:そうそう、すごい重要なキャラクターが会話だけで仲間になって、何も言ってくれないのが往年の村山さんシナリオでした。ペンドラゴンも重要キャラなのに、ゲーム中だとサウンドテストの人だし。
まさん:ペンドラゴンは、一応語ってくれることはくれます。彼を仲間にしてから、フォース・ギアがあったダンジョンに行くと1000年前の話を少しだけしてくれますよ。
りえぽん:新潟取材中に、まさんが松浦さんと話しているのを聞いていましたが、無駄な設定はないと言ってましたね。“秩序の石”や“ケイオシム結晶”にも、ゲーム中で存在する意味があるって。
▲ひと言ずつですが、重要なことをさらりと明かすペンドラゴン。さあ、彼の感想を求めてもう1度レインボーピラーを登るのだ! |
まさん:ペンドラゴンの話を聞いて「なんでここには、やたらとケイオシム結晶が落ちているんだろう?」と考えると、しっくりきますよ。
オッシー:深いなぁ。それと、閉鎖美術館の絵は、なんの意味があったのかよくわからなかったのですが、あのティギーに似た絵にも意味があるんですか?
まさん:ああ、写真が飾ってあるところですね。
りえぽん、オッシー:え!?
まさん:あそこは、絵と写真が混ざっているんですよ。ゲーム中のキャラクターは、写真の存在を知らないので気付かない。1000年前は、写真があるほどの文明だったということです。
ティギーに似た“教授”の写真も考察していくと誰かわかります。そうそう、あそこの絵に“裁きの塔”があるじゃないですか。裁きの塔も、実は塔じゃないんですよ。
りえぽん:ほほう?
まさん:塔にしては形が変でしょう? 王様が閉じ込められているカタコンベ(墓所)が真後ろにあって、塔にしては五角形で整然としていて、高等な魔術でやたらとセキュリティが高い。初回に訪れた時にビビアンも意味深なことを言う。そこにペンドラゴンのBGMを合わせると……監獄世界の過去が少し見えるかもしれません。
りえぽん:2周目で調べてみよう(笑)。そういえば、ティギーを先頭にして話しかけると、ブルーオアシスのNPC妖魔たちと知り合いなのもわかりますね。本当に凝ってるなあ。
▲ティギーにそっくりな“教授”の“写真”。彼女の正体に気付いてから、ビビアンとティギーが出会う話をもう一度見ると、見方が変わってくるかもしれません。 |
まさん:そうなんですよ。ただ、未だに水魔がしゃべる“ゴスティ”だけは何者なのかわかりません……。
オッシー:ゴスティって、そもそも誰?
まさん:水魔のセリフで出てくるキャラクターらしき名前です。「ゴスティはどこへ逃げた?」というセリフがあるんですよ。基本的に、水魔のセリフは作中に解答があるのですが、ゴスティだけは手がかりがないのでわからない……。
魔竜とドラゴンの違いもそうですが、裏設定の答えはどこかにあるのにゴスティだけはわからない。ラスボスの目的だって、バットエンドを見たらわかるのに、何者なんだゴスティ(笑)!
オッシー:バッドエンドがあったの!?
りえぽん:秩序の石がない状態でラスボスに負けると見られますよ。1周目じゃないと強くなりすぎて、逆に見るのが難しくなっちゃうかも。
オッシー:知らなかった……。
まさん:エンディングは3つありますよ。正規のエンディングとラスボスに負けたバッドエンディング。後は、2周目以降で負けフラグを覆すと見られるギャグみたいなエンディングです。
すべて気付くのは難しいくらいの細かすぎるこだわり
りえぽん:『アラアラ』って1周目も楽しいですけど、2周目で裏設定やギルド員を探しながら遊んだり、自分でやり込みを見つけて遊ぶとすごく楽しい!
まさん:自分は『レジェンド オブ レガシー』にも出てきたネコ族をすべて集められなかったので、2周目で挑戦しました。あれは、最初に白嶺城でココを勧誘しないといけないんですよ。
オッシー:本当に取り逃しがすごいゲームですよね。むしろ、1周目は割り切ってギルド員候補を倒しまくる修羅の道でもいいかも。魔竜とか樹人を倒してアイテムを収集してから2周目で仲間にするとか。
りえぽん:隠し要素も多くて、かなり凝ってますよね。
オッシー:技の数がすごく多いから、全部の技を覚えるのもやり込みですよね。1周だけだと、全然覚えきれないで終わっちゃいました。
まさん:寄り道したほうが楽しいので、2周目以降は寄り道しながら細かいこだわりを探してほしいです。
キャラを仲間にするタイミングをずらすと違うセリフをしゃべるんですよ。例えば、20章でギルドやフォース・ギア探しをせず、真っ先にロビンスを仲間にすると、ちゃんとスルーしてきたイベントに参加してくれて会話がある。
りえぽん:ジーンとレイチェルだけで行動する11章も、寄り道するとおもしろい掛け合いが見られますね。普通にプレイするとスヴァルナに行ってすぐ終わっちゃいますけど、閉鎖美術館に寄り道すると形見の短剣を見つけて、おバカな会話が始まる。しかも、合流した後にまた来ると、それを踏まえた展開があって本当に細かいです。
▲仲間にしたタイミングや訪れる順番でセリフが変化する細かさ。ロビンスを先頭にした時に、町の人のセリフが追加されることも。 |
オッシー:全部のセリフを見ようと思ったら2周じゃ済まない……。水魔の巣窟で気付いたのですが、先頭にしたキャラクターで足音の“カンカン”って音が全部違うし、こだわりがハンパじゃない。
まさん:下画面に出てくるテレグラフのメッセージも、NPC167人分を作ってあると松浦さんが言ってました。最低1人1種類は用意してあって、キャラクターによっては何種類もある。ギルド員も、ちゃんと仲間なんですよ。
りえぽん:本当に、いろんなところが丁寧に細かく作ってあるよね。8章もジャンクヤードとブルーオアシスのどちらを先に行くかで会話が変わらなかった?
まさん:そこ、先にジャンクヤードへ行ってお金で解決すると、ギルド員になるNPCサウザーとの会話が変化して、あいつがジャンクヤードにいた妖魔の元締めだってわかります。下手すると、まだ気付いていないNPCギルド員の設定が隠されているかも……。
オッシー:これだけ作り込んでいるなら、人気が出るのも当然でしょう。ただ、人気がありすぎて発売後に品切れしてしまっていたのがもったいない。
まさん:説明書付きのパッケージ版を手に入れてほしいですが、どうしても見つからない人はダウンロード版でいいと思います。発売して1週間で3DS上半期ダウンロードランキングに入っていたので、DL版で買った人も多いのでは?
オッシー:むしろ、パッケージ版とDL版を両方買っちゃうのもアリですよ!
りえぽん:それはそれで、いつでも遊べる用と保管用って感じでいいんじゃないでしょうか(笑)。
まさん:あと、『アラアラ』設定資料集とやり込み系の攻略本を出してもらいたい! 特に、設定資料集は絶対出してほしい。NPC167人全員分のイラストを平尾リョウさんに描き下ろしてもらいましょう(笑)。
りえぽん:108人でも大変そうなのに、167人いるんですよ!? 辛すぎるでしょ(笑)。そういえば、NPCって話しかけるだけでどんどん仲間になっていきますけど、村山さんのゲームって、こんな感じだったんですか?
まさん:すごく、村山さんのゲーム感があふれています。個人的に、今回のキャラクターを天地108星に当てはめて考えられるかというリストを作ってたんですけど、スルスルと当てはめられて楽しかった。
オッシー:そんなことしてたんですか(笑)。
まさん:ガリルは天魁星でしょ。アーシュラが天寿星だとしたら、天機星がティギー、天コウ星(変換できないほう)がビビアン。それと、天英星のイグナスに、天孤星はバルバローザで天立星がレンツォっぽい。あと、天間星がヴィクトリア。
地の宿星なら地然星がシャルロッテで、地楽星がペンドラゴン。地奇星と地猛星はヘルワードとマックスで……とキリがないのでやめますが、こういう妄想しているだけで、いくらでも時間がつぶせます(笑)。
▲村山さんらしさあふれるキャラクターの立ち位置。こいつは、大魔導士枠だから地然星枠かな。交渉上手そうだし天立星だなと考えてるいるだけでご飯が何杯も食べられるのが村山さんファンです。 |
りえぽん:いや、ホント、よくやりますね……。
まさん:中国古典の『水滸伝』から、人が多い群像劇大好きなんですよ。キャラクターの個性がしっかりあるから、こういう妄想が捗ります!
人気投票の結果は予想通り? 好きなキャラクターを語る!
りえぽん:キャラクターの話が出たので、ついでに聞きたいのですが、電撃オンラインで『アラアラ』の人気投票を募集したじゃないですか。皆さんが一番好きなキャラクターって誰ですか?
ちなみに、私はジーンです! 監獄世界に乗り込んだ時、余計なことを言わせないためにレイチェルの足を踏んづけるシーンで笑っちゃいました。あと、雪の国で詐欺師呼ばわりされてるの、かわいそう。
▲シリアス策士枠なのに、いまいち仲間内の扱いが悪いジーン。レイチェルとのコンビがとてもいい感じ。 |
オッシー:自分の好きなキャラはレイチェルですね。ジーンとのテンポのよい掛け合いがおもしろいのと、悲観的な人間が多い雨の世界でも飛び抜けて明るい(明るく振る舞っている)ところ、傭兵なのに報酬度外視で人助けしちゃうところなど、好きな要素が詰まっています!
あと弓キャラなので、全体攻撃を数多く覚えるから、SP調整しやすいのが攻略キャラとして助かりました。大体消費SP1刻みくらいで全体技覚えるので、弓は使いやすかったです。
▲突き抜けた明るさでパーティのムードメーカーになっているレイチェル。彼女を先頭にして陣形名をランダムで作ると、酷い陣形名になって笑えます。 |
まさん:自分はビビアンとティギーで悩んだのですが、やっぱりティギーだな! シナリオでも活躍が多いし、勝利するとスワンソングからピョコっと顔を出すのがかわいい。欲を言えば、キャライラストみたいにスワンソングから顔を出した状態でも戦ってほしかった。
まあ、結晶世界の空中戦ならドラゴンの上で生身に乗っているので、一応生身で戦うティギーの戦闘シーンが見られるんですよね。勝利ポーズも専用のモーションに変わります。
性能としては風砲が強いし、アクセサリを装備すれば印術も使えて防具も硬い。前線で活躍できるので、つねにパーティに入れていました。
▲戦闘中に姿を見られないという欠点があるものの、活躍の場は多いティギー。空中戦を見る限り、生身で戦っても結構強そう? |
りえぽん:みんな好きなキャラが違いますね。ちなみにキャラクターの人気投票の結果は先日の生放送や結果発表記事で発表しましたが、1位がビビアン、2位がレイチェル、3位がイグナス、4位がティギーで5位がジーンでした。
上位陣は、イグナスとジーンは女性人気が高めでしたが、他は男女どちらからも応援されている感じでしたね。ビビアンがかわいくて好きだという女性の方も多かったです。
まさん:魔族の主従コンビは人気が出そうと思っていましたよ。パーティメンバーじゃないキャラクターなら、ユキハ姫とシャルロッテがお気に入りなのですが、なぜこの2人はパーティメンバーにならない!
りえぽん:戦ってもおかしくなさそうですけど、戦闘キャラクターを増やし過ぎるとバランスを取るのが大変なんじゃないですか?
オッシー:『アラアラ』は戦闘のバランスがかなりいいですからね。世間的にも評価されていて本当によかった。
まさん:なるほど、戦える人数が多すぎるのも難しいのか。あと、制作の姿勢もユーザーの意見をしっかりくみ取っていて、戦闘中の倍速の仕様など体験版での意見も反映されてるのが素晴らしいと思います。不満点がほぼない!
▲戦闘の4倍速は勝利ポーズにBGMが追い付かないほどの速さ。体験版での意見をもとに覚醒時の演出も飛ばすかがオプションで選択できるように。 |
オッシー:唯一の不満点は、下画面のタッチで押すボタンが押しにくいことかな。端っこに置かれているので、もっとセンターにおいてほしかった。
まさん:下画面はマップが出てるから隅に置かれているんですよね。3DSLLでも押しにくく感じる時があったので、確かにもう少し大きいと良かったかも。
りえぽん:それと、せっかく空中戦があったのに、こちらが強すぎちゃったのは残念だったかもしれません。イベント戦闘みたいだった。
まさん:あの、飛竜での戦闘時に使える槍が強すぎるんですよね。「その槍、もっと普段から使おうよ」と言いたくなりました(笑)。分割パーティでの戦闘も雪の世界でだけですし、イベント戦闘的な使い方が贅沢でしたね。
りえぽん:せっかくなら、12人揃ったところでもう1回だけ分割パーティで進む場所があってもよかったかもしれません。
まさん:基本的におもしろいから、不満点を言おうとすると「おもしろいので物足りないからもっと遊ばせろ」って感じになっちゃうなあ。
オッシー:強すぎる敵が少ないようにも感じましたけど、そこは逆に初心者や縛りプレイが好きな人。RTA(リアルタイムアタック)に向いてるということもであるので難しい……。
まさん:そうですね。初見だと40時間以上たっぷり遊べますし、内容がわかってる2周目ならRTAで10時間を切るのに挑戦するとか、いろいろな楽しみ方ができる。自分も挑戦していますが、10時間の壁が越えられないですね~。
りえぽん:RTAやってるんだ(笑)。
まさん:近年のRPGでは久しぶりにワールドマップがあって楽しめるRPGですし、もっと口コミで広まってほしいです! おそらくこれを読んでくれた方は『アラアラ』をクリア済みだと思いますので、周りのRPG好きなお友だちがもしまだプレイしていなかったら、ガッツリおすすめしてあげてください!
(C)FURYU Corporation.
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