3度のメシより『Halo』が好きな鶴岡とハードゲーマー・よしつねが、現在ダウンロード可能になっている体験版をプレイ! そもそも嗜好からして違うこの2人の感想とは!?
鶴岡八幡
『Halo』ばっかりやりすぎて、人生をおかしくしてしまったゲームライター。というよりも『Halo』ライター。FPSとFTG、ACTが好物だが、RTSに関してはほとんど触れたことがない。そこで、『Halo』仲間のよしつねをとっ捕まえてあれこれ聞き出そうと考えている。
よしつね
あらゆるハードのあらゆるジャンルをこよなく愛するハードゲーマー。テクニックや反射神経は若者に引けを取るものの、ロジカルな戦略とインサイドワークで相手を翻弄するスタイル。今回はRTSの基本知識の先生として、本作をプレイすることになる。
というわけで早速プレイしてみるわけだけど、1人用の「キャンペーン」から遊んでみる。わからないことがあったら聞きますので教えろ。
え、俺はずっと見てるだけ? 生殺し?
いやいや、ちゃんとプレイもしてもらいますってば。そう焦らないで。お、チュートリアルが付いてるから、これを先にやっておこう。
まあ、それが無難だね。
ふんふん、ユニットを選んでマップを進んでいくと、マップがクリアになっていくわけか。
そういうこと。後で本格的にゲームが始まったら詳しく教えるけど、今はとりあえず操作を覚えることから始めた方がいいね。
イエッサー。基本的にはAボタンでユニットを選択、Xボタンで移動を指示して、Yボタンでユニットの特殊な攻撃をする、と。
▲細かくボイスで説明してくれるうえに、画面上にも矢印が表示されるので、チュートリアルは必ずプレイした方がいいだろう。なお、キャンペーン開始時には必ず基本チュートリアルをプレイするかどうか聞かれるので、2回目以降はBボタンで飛ばすといい。
ユニットは指示しなくても、周囲に敵がいたら自動的に攻撃行動を取るから、慣れてきたらユニットを分散させて、役割ごとにユニットを使い分けるのが効率的だね。
例えば、索敵チームと基地防衛チームに分けて、索敵チームをメインに動かしていく、って感じですかね。
そうそう、わかってるじゃない。そういう時に使い勝手がいいのがRBボタン。画面内のユニットだけをまとめて選択できるから、手持ちの全ユニットを選択するLBボタンと使い分けるのがテクニックだね。
……何でそんなにボタン操作に詳しいの?
キミがいない間に先にプレイしたから。実は説明用のメモも用意してある。
……。
……くすっ。
(無言で殴りあう二人)
……まあとりあえず、キャンペーンを始めるので、ネタバレとかは禁止ね。
了解した。
最初に使えるユニットは、フォージ軍曹の偵察車両“ワートホグ”だけなのね。まずはマップを埋めるように進みますよ。
▲一度も自軍ユニットが通過していない場所は暗く表示される。“ワートホグ”が前に進んだ分だけ、右側の方が明るく表示されているのがわかるだろうか。周囲の地形を調べるためには、こまめに偵察を出す必要がある。
地形が見やすいように右スティックの左右でカメラを動かすといいよ。ちなみに右スティック上下でズームインとアウトだから。
おお、これは便利。でも使い過ぎると方向感覚が狂いそう。
ゲームライターとは思えない発言だな。そういう時は、右スティックをクリックすれば戻るよ。
▲戦況を広く把握していたいRTSでは、もっぱらズームアウトを使うことが多いだろうが、ユニットの細かい動作を楽しみたいならズームインを使おう。『Halo』ファンならニヤリとできるシーンもあるので、余裕がある時にはぜひ試してみてほしい。
ノリノリで進んでるけど、途中で敵と遭遇する場合もあるから、慎重に進んで行った方が安全かつ確実。
はいはい、了解っと(聞いてない)。やっぱ“ワートホグ”の走破能力はたまりませんなあ。
あなた、『HALO』シリーズは乗り物しか興味ないフシがあるものね。
お、味方発見! 援護しなくちゃいかんな。
“ワートホグ”ならYボタンでの体当たりが歩兵に有効だから、Yボタンで攻撃するといいよ。
なるほど。移動しながらだと、回避行動も兼ねて攻撃できるから、結構便利な攻撃ですな。
ただし、歩兵以外にはあまり効果がないし、むやみに突進しても危ないので、使いどころは注意したいね。
助けたユニットを一緒に動かすには、LBを押して……と。うわ、“グラント”のプラズマグレネードが地味にうざい!
そういう時は回避行動をしながら攻撃するといいんだけど、移動中の攻撃は命中率が格段に下がるのが欠点だね。
了解。あれ、“グラント”を倒したらサブタスクというのが表示されたけど、なんだろこれ。
今回の最大の目的はアルファ基地の奪還だけど、それ以外に達成するサブ目的が、「“グラント”を100体倒す」ということなわけですよ。
この目標を達成すればスコアアップと考えればいいのかね。
御意。
“ワートホグ”だけかと思ったら、途中で歩兵も操作できるようになるのね。一緒に行動すると歩兵に合わせて移動するから遅くてめんどくさいなあ。
そういう時はユニットの種類ごとに分けて運用すればいいんだよ。LBボタンかRBボタンでユニットを選択してから右トリガーを押して、"ワートホグ"だけ選んで先行させればスピーディに斥候できるでしょ?
なるほど、便利。これかなり重要っぽいな。
超重要。テストに出ます。ほら、そこのシールドは“ワートホグ”が通れないでしょ? こういう時はどうする?
……?
そこで首をかしげて不思議そうな顔をしない! 君の脳みそはプリオンに侵されてるのかね? 今言ったばかりでしょうが!
冗談ですよ、冗談。車両がダメなら……歩兵を選択してシールドを突破させれば勝利! 見よ、わが軍は圧倒的ではないか!
まあ、その強がりが続くといいんだけど。というわけで2面ね。
なるほど、基地を作ってユニットを生産して進軍すればいいのね。
そう。生産があって、ようやくRTSの基本が覚えられる、ってところだね。生産のためには物資が必要だから、“まずは基地に物資パッドを作ったり、周辺を探索して“物資クレート”を集めたりしなさい”。
説明メモをそのまま口語で伝えるとこういうおもしろいことになるのか。でも意味は伝わりました。物資を生産して、それを元手に施設やユニットを充実させていくわけですね。
大変よくできました。まずは歩兵と“ワートホグ”を作っていこう。
先生、そろそろ他のユニットも使ってみたいんですけど。このままですと、今回は歩兵と“ワートホグ”の話で終ってしまいます。
ふむ、では車両デポを設置するとよろしい。『Halo』っ子にはおなじみの万能戦車“スコーピオン”と、対車両用ユニットの“コブラ”が生産できる。
みんな大好き大火力、の“スコーピオン”はわかるとして、新ユニットの“コブラ”は敵の車両に対して強さを発揮するユニットってことですよね?
そういうこと。ユニットごとに相性があって、アンチユニットと呼ばれる“天敵”を上手に運用することで、有利に戦闘を展開できるわけだ。このステージでは対空は考えなくていいから、対歩兵を得意としたユニットを中心に構成していけばいいよ。
▲基本的に、車両は歩兵に強い。ただし、敵である“コヴナント”の“ハンター”など、対車両に特化した歩兵もいるので注意したい。こういう時は、対歩兵に特化した火炎放射兵をアンチユニットとしてぶつけてやればよい。
戦車がたくさんいると、もうこれだけで勝った気になっちゃうなあ。本家『HALO』でこんな状態だったらゲーム成立しないレベルだよ。さてさて、いきなり敵の基地が表示されてますけど、それを目標に進めばいい?
最初はそれでもいいけど、すみずみまで歩いてみるとサブタスクとか、いろいろ楽しい発見があるよ。まあ、あとは遊んでみてのお楽しみ。
▲サブタスク以外にも、一定の条件を満たすことで援軍ユニットを受けられる場合も。本作には使用可能なユニット数に上限が設定されているが、この援軍ユニットは上限を超えていても受け取ることができるので、非常にありがたい。
敵の基地発見! だけど敵がぞろぞろ出てくるし、なかなか壊せないな。
“そういう時は“リアクター”建造で技術アップで種類と強化が可能に”。
……ごめん、言ってることが解らない。日本語オカシイ。
いや、自分のメモにそう書いてあるから。
……もう少し文章にしやすいように翻訳してほしいんだけど。つまり、基地に“リアクター”を作ると、生産できるユニットの種類が増えたり、ユニットを強化したりできるってことね。
ザッツライ(巻き舌で)。まあこれで基本はわかったことだし、次は“スカーミッシュ(対戦モード)”をプレイして、RTSの対人戦の基礎というものをだな……。
先生、文字数とワタシの理解能力がもう限界です。
む、仕方がない。残念だが、対人戦については次回に詳しく説明していこう。では諸君、また会おう!
どこ見ていってるんですか?
言語明瞭、意味不明瞭なよしつねの説明を翻訳する作業に追われる鶴岡。こんな調子で本当に読者は納得してくれるのか? という不安にかられつつ、次回の対人戦インプレッション「コヴナント大地に立つ」に続く。UNSC、コブナント両軍の戦闘スタイルの違いは? またRTS独特の戦略セオリーとは?
君は、RTSの涙を見る(見ませんてば)。