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2010年8月11日(水)

これは未知との遭遇なのか? 『GE』新コンテンツ“カスティア”先行レポ

文:電撃オンライン

●カスティア神殿(第3駐屯地)

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』

 カスティア鉱山から地下道にもぐり、暗いエリアばかりを進んできた開拓者だが、ようやくここで地上へとルートがつながる。カスティア神殿は一部崩れ落ちてはいるものの、かつて存在した高度な建築技術を垣間見れる、実に美しい場所だ。マップ全体に明るい光が降り注ぎ、大理石とおぼしきモザイク模様の床、ギリシア神話を思わせる柱や石造が点在し、静かだが凛とした印象の景色。そして、頭上に目をやるとはるか遠くに、本エリア最深部となる“混沌の塔”が見えた。

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』
『グラナド・エスパダ ルネッサンス』 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』

 ここまで、どちらかと言えばグロテスクなデザインのモンスター、あるいは巨大な人間型ボスが多かったが、カスティア神殿に出現するモンスターは少し違う。異形の者であることは変わらないが、鳥の姿に人間の腕を持つ“ブラックイーグル”や下半身は馬のようだが頭はコブラの“ササ”、あるいはミノタウロスやスフィンクスなど、神話の世界に登場するようなものばかり。その姿はモンスターでありながら、どこか魅力的だ。

 カスティア神殿のフィールドボスは、先述のミノタウロス、スフィンクス、そしてメデューサの3体。ここまで一体どれだけのプレイヤーが無事にたどり着けるのだろう……。

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』
▲ボスではないとはいえ、さすがに雑魚モンスター呼ばわりできないほど強いブラックイーグルとササ。
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▲フィールドボスのミノタウロス(左)とスフィンクス(右)
『グラナド・エスパダ ルネッサンス』 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』
▲見るものすべてを石に変えるというメデューサがモチーフのフィールドボス。レベル125ってマスターキャラ以外はお呼びでない気もする。

●カスティア 混沌の塔

 ここまで幾多の試練を乗り越えた開拓者だけがたどり着ける場所。それが最後のミッション混沌の塔である。モンスター達が必死に守ろうとした物がコレだったのだ。彼らは一体何を塔に隠しているのだろうか?

 モンスターたちはさらに形態を変え、ほとんど宇宙人的なグラフィックデザインになっていく。第3駐屯地のマヌエル副艦長によれば、神殿も混沌の塔も高度に発展した人類以外の技術で作られているらしい。彼らはそれを“新人類”と呼んでいる。旧大陸オペルシアから、開拓をメインシナリオとしてきた『GE』において、にわかにSFじみてきた異色のカスティア大陸。確かにこれは既存のコンテンツとは区別されたサイドストーリーでなければ、できなかったことだろう。なお新人類といっても、団塊の世代と話が通じなくなってきたイマドキの若者のことではないので、あしからず。

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』
▲塔内部のゾーンマップ。ここもすべて1本道で、前半の7つの部屋にそれぞれボスがいる。さらに後半は螺旋階段で繋がった部屋があり、より強力なボスモンスターが待ち受ける。
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▲塔の内部にはショートカットさせてくれるNPCがいるが、もちろんタダではない。あるアイテムと交換で螺旋階段直前まで運んでくれる。
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▲混沌の塔上層部へ突入。ステージのような円形のフロアが簡素な階段でつながっている。なんかもう『GE』とは思えない、よくわからないモンスターばかりが出てきた。

 今回体験できたのは塔の最上階手前のフロアまで。さらに想像を越えた魔物が、最上階には控えているらしい。また、このモンスターは第1~第3まで形態が変わるという情報も得られた。あとはプレイヤーがその目で確かめて欲しい。この混沌の塔を含むカスティア全般の攻略について、だいたい何日ぐらいで突破されそうかという質問を投げてみたところ「無理じゃないですかね」という中尾プロデューサーの回答であった。賢明な読者ならお気づきであろうが、これは中尾氏からプレイヤーへの挑戦状である。最短期間での突破を狙って頑張っていただきたい。

●アップデートで導入される新システム

 カスティア大陸観光案内はこれにて終了だが、リニューアルおよびカスティア地域拡張にともない追加された新規システムを2つ紹介しておこう。1つ目はルーレットシステムだ。これはボスモンスターを倒すとその場に金・銀・銅いずれかの宝箱が出現。誰かがクリックすると、画面上部に参加しているスクワッドメンバーの数だけウィンドウが開き、最大2つの報酬アイテムがルーレットでランダムに配布される。本機能はレイドミッションなどを楽しむプレイヤーから、「ドロップアイテムを奪い合うのではなく、参加者全員に何らかの報酬がほしい」という強い要望が実現されたものだ。さすがにレアアイテムやレアな素材を、参加者に一律で与えてしまうのはバランス崩壊につながるため、こういったルーレット機能になったと思われる。カスティア大陸の新ミッションのボスには、必ず宝箱が出るとのことだ。なお、バウンティーハンターミッションでもルーレットあるが、他のミッション系レイドボスでは存在しない。

 2つ目は勲章システム。これはカスティア地域と後述するワールドクロスPvPと連動したシステムだ。例えばこれまで紹介してきた、カスティア地域のミッションをクリアしていくと“カオススケルトンスレイヤー”、“カスティア廃墟 探索者”などの勲章を獲得。これは全キャラクター共通で装備でき、装備すると名前の前に勲章のアイコンが表示される。残念なことに勲章そのものには何の効果もなく、自己満足というかクエストをコンプリートした証でしかない。今後は勲章によって何かバフ効果などが得られると、より目的意識が強まると思うのだが。

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』
『グラナド・エスパダ ルネッサンス』
▲カスティア地域だけで全34個の勲章が用意されている。

(c) 2003-2010 IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

データ

▼『グラナド・エスパダ プラス』
■運営:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2006年7月21日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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