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2010年11月11日(木)

【PW養成講座21】『ミラディンの傷跡』で新登場した感染を使ったデッキで大会へ!

文:電撃オンライン

■ “感染”デッキで大会に出てみた 大会レポート編 ■

今回の大会は全部で3回戦だったよ。参加者は20人くらいで、1回戦は赤白のデッキと当たったんだ。
赤白かぁ。赤白“上陸”デッキかしらね。
そうそう! 《ステップのオオヤマネコ》とか《板金鎧の土百足》の“上陸”能力を《乾燥台地》とか《湿地の干潟》で何回も使うデッキだったね。
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▲“上陸”デッキはその名の通り上陸能力を持つマナ・コストの軽いクリーチャーをアタッカーにおいたデッキです。《乾燥台地》のような上陸と相性のいい土地を大量に搭載しており、序盤から非常に高パワーの攻勢を仕掛けることができます。
《稲妻》や《未達への旅》みたいな除去呪文をしっかりカウンターできるかどうかってのが重要そうな組み合わせね。
うん。1ゲーム目はまさにそんな感じだった。先手を取られちゃったんだけど、1ターン目に《ステップのオオヤマネコ》、2ターン目に《板金鎧の土百足》って唱えられちゃって、こっちが2ターン目に唱えた《胆液爪のマイア》はすぐ除去されて、そのまま押し切られちゃった。
まぁ感染デッキは、遅めのデッキを狙い撃ちにするデッキだから、クリーチャーをどんどん展開してくるデッキには、そこまで有利に戦えないわよね。
うん、2ゲーム目は逆で、こっちが先にクリーチャーを出して《呪文貫き》で《未達への旅》を打ち消してから《活線の鞭》を装備して《飛翔する断崖》で飛行を得て……って感じで勝てたよ。
速攻デッキ同士はどうしても先手が有利になりがちよね。ということは、3ゲーム目は?
はい、負けました。1ターン目のオオヤマネコを《よじれた映像》で除去できた時は「勝った!」って思ったんだけど、そのあと3ターン目から《ゴブリンの先達》《ゴブリンの先達》《ゴブリンの先達》って連続で引かれちゃった。
なるほどなるほど。じゃあ2回戦は?
2回戦の1ゲーム目はね、4ターンで勝ったんだよ! 1ターン目に《飛行の呪文爆弾》、2ターン目に《荒廃のマンバ》、3ターン目に飛行を得て《霧深い雨林》から《地うねり》で毒カウンター5個、4ターン目も《飛翔する断崖》から《地うねり》で毒カウンター5個!
おー、いわゆるブン回りってやつね。
しかも手札に《呪文貫き》が残ってたから、カウンターもできたんだ。その時「あ、このデッキ強い!」って思ったよ! 気ン持ちよかったなぁ~!!
ちなみに、相手の人はどんなデッキだったの?
実は、2ゲームもそんな感じですぐ勝っちゃったから、相手のデッキはわからなかったんだ。でも、あとで聞いたら教えてくれたよ。“ミミック”デッキだって。その時は詳しく聞けなかったんだけど、どんな動きをするデッキだったんだろう……。
それは、たぶん《ミミックの大桶》を使ったコントロールデッキね。
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▲墓地に落ちたクリーチャーと同じトークンを戦場に出せる《ミミックの大桶》。これと「戦場に出た時~」という能力を持つ187クリーチャーを組み合わせていくデッキです。たとえば《リリアナの死霊》を大桶に“刻印”すれば、毎ターン手札破壊ができます。《酸のスライム》なら毎ターン土地やアーティファクトを破壊できます。白黒のもの、緑黒のものなどいくつかのバリエーションがあります。
なるほど……ミミックデッキってこういうものだったんだ。
毎ターン、たった3マナでライフを回復できたり、手札を捨てさせたり、土地を破壊したりとどんどん戦況を有利にしていけるデッキね。ただし、コンボが決まるまでちょっと時間がかかるってのが弱点ね。
実際、今回は相手のコンボが決まる前に勝てちゃったもんね。
そういうこと。でも、こういうじっくり攻めるデッキ、好きだわ。私も今度、組んでみようっと。さてさて、次の3回戦はどうだったの?
3回戦はね、前に見せてもらった“ヴァラクート”デッキと当たったよ。
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▲《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を中心においたヴァラクートデッキは、条件さえ満たせば《山》が戦場に出るたび3点のダメージを与えるデッキです。《耕作》のような土地を追加で戦場に出す呪文や、自身も6/6でトランプルというパワーカード《原始のタイタン》を使って、すばやく大量に土地を展開してヴァラクートの条件を達成し、ライフをけずっていきます。
あらあら、現在最強とも言われてるデッキじゃない。結果はどうだったの!?
勝ったよ! 1ゲーム目は、相手が《稲妻》みたいな呪文をデッキに入れてなかったらしくて、ぜんぜん妨害されなかったからすぐに毒カウンターがたまって勝っちゃった。
ふむ。ヴァラクートデッキは、序盤は土地を出すことに集中するから、速攻系のデッキはやりたい放題できるわね。
うん、《草茂る胸壁》が出てきたけど《飛行の呪文爆弾》で飛んでダメージを通せたし、《呪文貫き》で相手のマナ加速呪文も打ち消せたし、ここは黒から青に変えてよかったと思ったよ。
いい感じじゃない。サイドボード後はヴァラクートデッキも《稲妻》や《紅蓮地獄》みたいな除去呪文を入れてくると思うけど、どうだったの?
うん、初手に《巨森の蔦》があったから、3ターン目までクリーチャーは出さないようにしたんだ。それと2ターン目に出てきた《草茂る胸壁》を《よじれた映像》で除去できて、すっごくオトクな感じだったよ!
思った以上に使い勝手のいいカードだったみたいね。《よじれた映像》は。
うん、それで3ターン目に《屍百足》を出して、1個ずつ毒カウンターを与えていったよ。相手のマナ加速呪文は《否認》と《マナ漏出》で打ち消して。
でも、時間をかけたら《原始のタイタン》や《ゼンディカーの報復者》みたいなカードが出てきちゃったんじゃない?
ふっふっふ、そこが狙いだったんだ。相手が7マナ出せる状態になって、たぶん《稲妻》用のマナだけを残して《原始のタイタン》を唱えたんだけど、そこでこっちのターン《飛翔する断崖》《地うねり》《巨大化》で一気に毒カウンター8個!
なるほど~。作戦通りってわけね。
うん! なんか『MTG』やって、初めて「やったぜ!!」って気分になったよ~。
自分の立てた戦略がズバっと決まった瞬間、気持ちいいわよね! じゃあ初めて1人で出た大会、2-1で勝ち越せたってわけね、おめでとう!
ありがとう~! アユミちゃんにこんなにほめられたの初めてだよ! うれし怖いね!!
なんかひっかかる言い方だわね……(でもまぁ、ダイスケ君が大会楽しめたみたいでよかったわ。あとでジックリ“お話し”する必要がありそうだけど……)。

 →ダイスケくんの感想は?(4ページ目へ)

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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]

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