2013年9月26日(木)
本作に登場する新たな魔物は、赤ずきんや白雪姫といったグリム童話を“クレイジーに新解釈”して生み出したものとなる。以下で、新たに参戦する魔物の一部と、その魔物の題材となった『デルタ』独自の物語を紹介しよう。
ワープによる素早い動きで相手を翻弄し、最強の武器・エクスカリバーを手に襲いかかる。腹部の魔女からは魔法弾が放たれ、こちらの投擲魔法は背中の鎖で無力化するなど、遠距離戦においても非の打ちどころがない魔物だ。肉弾戦を得意とする戦士モードと、魔法攻撃を得意とする魔女モードを切り替える。
狼を模した漆黒の鎧と兜に身を包み、その風貌で威嚇することで戦いを制している騎士がいた。その狼騎士は孤児で、両親の顔すら覚えていなかったため、人を欺いて生きてきた。
ある時、彼は戦場で深手を負い、山の中に逃げ込んだ。小屋を見つけた狼騎士は、そこに住んでいた老婆を威嚇し、食べ物を要求した。老婆はやけに親切に狼騎士をもてなし、ついには自分自身を料理としてふるまってしまう。
知らずに老婆を食べた狼は、置手紙を読んで驚愕する。老婆の手紙によると、老婆には生き別れた息子がいて、狼騎士にその息子の面影を重ね、献身的にもてなしてしまったというのだ。そこに書かれていた息子の名前は、狼騎士の名前だった。
自分の母親を食べてしまった狼騎士は自分の腹をかっさばき、母親を助けだそうとした。すると、腹から覗いた老婆が「騙されたな」と呟いた。この老婆は妖術使いであり、他人の体に寄生することで悠久の時を生きている。人はその妖術使いを永遠の“レッドフード”と呼ぶ。
白雪姫の行動はすべて小人任せ。白雪姫を担ぐ小人たちは放出されると自立して動き、その間、白雪姫は地面に座り込んでしまう。頭部にある大きな鏡は、あらゆる投擲攻撃を跳ね返す力を持っている。
とある王国に生まれた王女は、宝石のような美しい目を持っていた。母親である王妃は娘の美貌に嫉妬しながらも、娘の目に映る自分の姿に陶酔していた。娘への嫉妬と鏡としての娘を愛でる心とで葛藤する王妃の前に、白い盃が現れた。王妃は盃に願い、娘の瞳を本物の鏡に変えてしまった。
成人した王女は自分の境遇に疑問を抱き始めた。そんな王女の前に、同じように白い盃が現れ、彼女に自分の姿を理解させた。娘はそれまで母親を喜ばせようと、現実よりも若く美しい虚像の母親を瞳の鏡に映し出してきた。しかし、今となっては母親への気持ちは途絶え、母親への復讐の心でいっぱいだった。復讐心に感化されたリンゴの鏡は、小人たちに抱えられて自立して動き始めた。
娘は、いつものように鏡を覗きにきた母に老婆になったありのままの姿を見せた。鏡から目を背けようとする王妃を小人たちが取り囲み、真実の姿を突きつけると、王妃はショックのあまり心臓が止まり、死んでしまった。
復讐は果たされたが、娘は母親への愛を捨てきれず、鏡の瞳から水滴を溢れさせて泣き続けた。母親を失った喪失感を埋めるために、王女の鏡には母親の姿がずっと映り続けている。
全40体にもおよぶ前作の魔物たちも、グラフィックやAIがグレードアップして再登場する。中には、大幅に進化を遂げる魔物もいるそうだ。
▲盾を発動して投擲攻撃を防ぐジャック・オ・ランタン。 | ▲ダメージを与え続けられた怒りで凶暴化するハーピー。 |
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
データ