2013年12月2日(月)
どもです。超高校級のゲームライターの異名を持つ……というか勝手に名乗り続けていずれオフィシャル化することを虎視眈眈と狙っているカワチです。
ここでは、2013年のベストゲームを決める“電撃オンラインアワード2013”の一環として、2013年の記憶に残る1本である『ダンガンロンパ1・2 Reload』(10月10日発売)の魅力を、このボクがお伝えさせていただきます!
ぶっちゃけ、ただの1ファンによる布教活動です。ですが、それだけ1人でも多くの方にこの名作をプレイしていただきたいのですよ!! すでにボクが語るまでもなく大ブームを巻き起こしている本作ですが、基本的な世界設定やゲームシステムをおさらいしつつ、今一度、なぜ『ダンガンロンパ』がこんなにも愛されているのかお伝えさせていただきたいと思います。ざなどぅ!
▲全人類にプレイしていただきたいゲーム。それが『ダンガンロンパ1・2 Reload』!(写真にあまり意味はありません) |
さて本作『ダンガンロンパ1・2 Reload』ですが、2010年にPSPで発売された第1作『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』と、同じくPSPで2012年に発売された『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』をセットにし、PS Vita向けに高画質化したソフトになります。まだシリーズをプレイしたことがない人やTVアニメからファンになった人はぜひ本作からプレイすることをお勧めします!
まず本シリーズの基本的な内容ですが、各分野で超高校級の能力を持つ少年少女たちが閉鎖された空間からの脱出をかけてお互いにコロシアイを強いられる……というものです。具体的なコロシアイのルールは、まず生徒内で殺人が起きると学級裁判が行われます。ここで「身内に潜んだクロ(犯人)は誰か?」を全員で議論。正しいクロを指摘した場合は殺人を犯したクロだけが“おしおき”となり、それ以外のメンバーはこの場所での生活を続けます。正しいクロを指摘できなかった場合は、残りの生徒が全員“おしおき”され、クロだけがこの閉されたざれた空間から開放されることになります。また、ゲームでは“おしおき”という表現が用いられていますが、その内容は“処刑”であり、まさに命をかけたデスゲームに挑んでいくことになります。
はたして次に殺されるのは誰なのか? また、殺人犯は誰なのか? プレイヤーはハラハラしながらゲームを進めていくことになります。また、各章で巻き起こる事件の他にも、自分たちがこの場に閉じ込められた理由は何なのか、このゲームを仕掛けた黒幕はこの仲間の中に潜んでいるのかなど、世界観全体の謎もプレイヤーを物語に引き込むエッセンスとして盛り込まれています。たぶん映画の『SAW』や『CUBE』が好きな方なら本作も楽しめるのではないでしょうか。
しかし、『ダンガンロンパ』にはそういうサイコサスペンス系の作品とも異なるオンリーワンの魅力があります。それは残酷な世界観ながら全体的にポップな雰囲気をあわせ持っているということです。血の色がピンクで表現されているというわかりやすい部分はもちろん、キャラクターたちの織り成すキャッチーな会話やコミック的な表現を用いられたオシオキムービーなど、舞台が陰惨にならないような仕掛けがそこかしこに用意されています。
もちろん、キャラクターが殺されてしまった時や学級裁判で犯人を追及する時は暗くて重い気持ちになるのですが、コミカルシーンとのバランスのおかげでプレイするのは苦になりません。むしろギャグの比率も多いので笑っている時のほうが多いような気もします。いや、さすがにそれは言いすぎかも。『1』も『2』も後半からはボタンを押すのもためらうような怒涛(どとう)のシーンの連続ですからね……。本シリーズのテーマは“サイコポップ”、“サイコトロピカル”となっているのですが、ぜひ皆さんもこの独特な世界観を体験していただきたいですね。
▲ギャグとシリアスの配分がギリギリのバランスで成り立っているのが本作の特徴。またゲーム内ゲームのようなおもしろい仕掛けも。 |
やはり本作の魅力を語る上で欠かせないのはキャラクターでしょう! 超高校級のアイドルや暴走族など、そのキャラクターのパーソナルが一瞬でわかる設定とビジュアルがとにかく素晴らしい。まぁ筋肉ムキムキの女子高生格闘家みたいな予想の斜め上をいくキャラクターもいますけどね……。こ、これも『ダンガンロンパ』の味でしょう! 1人1人が物語の主人公になれるぐらい個性的であるにもかかわらず、死ぬ時はあっさりと死んでしまうという理不尽さも相まって、片時も物語から目を離すことができません。
また、余談になりますが自分はこの“魅力的なキャラクターを殺してしまう”という展開に、制作者の「何が何でもユーザーを驚かせよう、楽しませよう」という熱い思いをヒシヒシと感じました。それに、それぞれのキャラクターが信念や考え(それが歪んでいたり未熟だったりしても)をしっかり持っているため、たとえ死ぬ運命でも使い捨てに作られたものだとはまったく思えないんですよね。遺したセリフや死にざまを見ていると、全員が公平に愛されているんだなと思えるんです。
▲“自由行動パート”でキャラクターと接することで彼らの人となりがわかります。 |
ちなみにボクが1番好きなキャラクターは、崇拝している三森すずこさんが演じる西園寺……と見せかけて超高校級の軽音楽部・澪田唯吹です(笑)。名前からして出オチ感のあふれる彼女ですが、言動や行動がかなりパンクで笑わせてくれるんですよ。「ご飯をおかずにして、ハンバーガーをモリモリ食べるっす!」などというバカっぽいセリフも好きですね。
▲まさにフリーダム澪田! つーか、これからっしょ! |
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