PS Vita『ダンガンロンパ1・2 Reload』はなぜ愛されるのか!? そこに愛があるからだ！ 心にダムがあるからだ!!【電撃オンラインアワード2013】

■『ダンガンロンパ』＝モノクマ！　そういっても過言ではない！

　ここまで『ダンガンロンパ』の魅力を語ってきましたが、もう1つとても重要なものがありますね。そう……それはモノクマ！　学園長を名乗る彼（？）は“コロシアイ”の首謀者であり、憎むべき存在……のはずなのですが、コミカルな動きや大山のぶ代さんによるボイスが愛くるしくて、ついつい見ていて頬が緩んでしまうんですよ。下ネタを連発するところもいいです。本当にカオスなキャラクターですよ。大好き！

　また、『2』のほうには引率の先生・モノミも登場。こちらも大御所の貴家堂子さんがボイスを担当されているのですが、なんといってもモノクマとの絶妙なやり取りが最高！　ドSなモノクマに暴力を振るわれる彼女の姿は本来かわいそうなはずなのに、なぜか脱力して笑ってしまいます。

▲某少年漫画雑誌の技を食らいまくるモノミ。まぁドMなので問題ないでしょう。そして大山のぶ代さんの「オラオラ」が聞けるのは『ダンガンロンパ』だけ！

■ハイスピードで展開する学級裁判から目が離せない！

　続いてゲームシステムについて解説しましょう。全体的には、事件発生後に証拠を集め、その証拠をもとに犯人を推理していくというオーソドックスな作りになっています。もっともオリジナル要素が強く本作ならではの爽快感を味わえる部分は“学級裁判”です。

　この学級裁判はおもに“ノンストップ議論”という生徒たちの話し合いによって進んでいきます。プレイヤーはその会話の中で矛盾点を見つけて“言弾（コトダマ）”と呼ばれる手がかり（＝銃弾）を相手のセリフに撃ち込むのですが、これがかなり気持ちいい！　じっくり思考して正解を見つけるタイプのゲームとは違う楽しさを体感できます。また、学級裁判中は関係のないセリフも飛び交っているので、全員で議論している感じをリアルに味わうことができると思います。

　また、“学級裁判”には言葉を組み合わせる“閃きアナグラム”や意見が対立する人間と1対1で議論する“マシンガントークバトル”など他にもプレイヤーを飽きさせない工夫が満載となっています。とはいえ、アクションの難易度は3段階用意されており、“ヤサシイ”にしておけば初心者でもほぼ詰まることなくプレイできるのでご安心を。ちなみにアクションの他に推理の難易度も3段階用意されています。純粋にメインのストーリーだけを追いたい人などはこちらの難易度も下げてプレイするのもいいかもしれませんね。

▲学級裁判。『2』には“反論ショーダウン”などの新システムも追加されています。

■本編以外のやり込み要素も充実！

　『2』にはモノミを操作するアクションゲーム『魔法少女ミラクル☆モノミ』や『デュラララ!!』シリーズなどで知られる作家・成田良悟さんがつづるノベル『ダンガンロンパIF 希望の脱出装置と絶望の残念無双』、コロシアイの起こらない生活で仲間との絆を育む『だんがんアイランド どきどき修学旅行で大パニック？』など、本編以外のお遊び要素も豊富に用意されています。また、PS Vitaへの移植にあたり『1』にも“スクールモード”が追加されました。これは『2』の『だんがんアイランド』をベースにしたもので、『1』のキャラクターたちと思う存分、仲よくなれる内容。すでにPSPでシリーズをクリア済みという方もこのモードのために『ダンガンロンパ1・2 Reload』をプレイしてみるのもアリではないでしょうか!?

▲本編をクリアしたあとも長く楽しむことができます。

　さて、ここまで本作の魅力をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか？　今回取り上げていない細かい部分まで情熱にあふれたソフトとなっているのでぜひぜひプレイして確かめてもらいたいです！　ここまで言えば、あとはわかるわね……？

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